bunx2のDTMブログ

DTMで人生を変えた男の機材レビュー!制作のノウハウをお届け!

管理人のDTMユニット:YOSAGYO 1st Full Album『Fall Into The Night』4/30リリース
赤 冒険者 ハイキング 旅行雑誌 (1)

MIXの依頼やレッスンに関してはTwitterのDMへお願いします!

カテゴリ: 作曲

前回の記事ではキーとメジャースケールについての解説をしました。前回のおさらいをすると
 
  • キーはどの音を主音として曲を構成していくかを意味するもの
  • スケールは心地良い響きを構成するためのルール
  • メジャースケールは全全半全全全半
これらを前回の記事でお伝えしています。今回はメジャースケールがあるということは「マイナースケールもあるの?」ということについて説明していきます。

マイナースケールは暗い響き

PPW_retoronapiano_TP_V
明るい響きのメジャースケールに対してマイナースケールは暗い響きとして考えられています。言い方を少し変えると哀愁を感じるような響きです。マイナースケールは別名「短音階」とも呼ばれています。
pics3832 (1)のコピー2
Cメジャースケールはドレミファソラシドでした。これをラからスタートしてラシドレミファソラにした場合、これがマイナースケールになります。この場合はラを主音としたマイナースケールです。
ラを英語にするとAです。つまりこれはAマイナースケールということになります。

ナチュラルマイナースケールは全半全全半全全

pics3832 (1)のコピー2
先ほどラからスタートしてラシドレミファソラにするとAマイナースケールになると言いました。この並びもメジャースケールの時と同様に並び方にルールがあります。
スクリーンショット 2020-10-09 22.47.43
メジャースケールは全全半全全全半でしたが。マイナースケールは全全全全全という音の並びです。
「おや?音の並び方を変えただけで構成音は一緒だ」と感じる人もいるのではないでしょうか?CメジャースケールもAマイナースケールも白鍵盤のみを使っており、登場してくる音は同じです。
この関係性を平行調
と言います。
では「Cマイナースケールを求めるにはどうすればいいのか?」という問いに対してはCを主音として全全全全全と数えて音を並べることで導き出すことができます。
さらに簡単な覚え方はメジャースケールの3、6 、7番目の音を半音下げることでそのキーのマイナースケールが導き出せます。
スクリーンショット 2020-10-09 22.55.18
マイナースケールと言いましたが実際にはマイナースケールには他にも種類があり、今回紹介しているマイナースケールはナチュラルマイナースケールと言います。日本名は自然的短音階。

ハーモニックマイナースケール

スクリーンショット 2020-10-09 23.19.11
マイナースケールには種類があると言いました。ナチュラルマイナースケールの7番目の音を半音上に上げたスケールがあります。これをハーモニックマイナースケールと言います。
スクリーンショット 2020-10-09 23.23.55
これはCメジャースケールの場合は7番目の音はオクターブ上の主音と半音の関係になっていました。7番目の音と主音の音が半音の関係になっていることでスッキリと解決してくれる音の並びになっていました。この関係性を導音と言います。導音は主音に対して強く導いてくれる性質があります。
しかしナチュラルマイナースケールはどうでしょうか?
スクリーンショット 2020-10-09 23.24.39
ナチュラルマイナースケールの場合は7番目の音は主音に対して全音の関係になっています。これは少し導音としての力が弱いのです。
スクリーンショット 2020-10-09 23.19.11
その導音としての弱さを解消させるために生まれたのがハーモニックマイナースケールです。日本名は和声的短音階。

メロディックマイナースケール

スクリーンショット 2020-10-09 23.43.53
ハーモニックマイナーの6番目と7番目の音に注目してみましょう。ハーモニックマイナースケールはナチュラルマイナースケールの7番目の音を半音上に上げました。
しかしこのことにより、6番目と7番目は半音3つ分(増2度)開いてしまいました。結果的に少し違和感が感じられるようなメロディーになってしまいました。
スクリーンショット 2020-10-09 23.57.21
これを解消するために6番目の音も半音上げてしまいます。こうすることでより自然なメロディーになりました。この形をメロディックマイナースケールと言います。日本名は旋律的短音階。

おわりに

いかがでしたか?今回はナチュラルマイナースケールの導き出し方とハーモニックマイナー、メロディックマイナーの導き出し方を紹介させていただきました。というわけで今日はこの辺で!ではまた

前回に続いて音楽理論についての記事を書いていきます。今回は作曲をする際に必要な知識。キーとメジャースケールについて説明していきます。

キーとは

karaoke_saiten
キー(Key)と聞くと日本人の私たちからすると一番聴き馴染みがあるのはカラオケでよく耳にしたことはありませんか?「この曲のキーを下げて」と一度は友達から言われたことはないでしょうか?
そのため我々日本人はキーと聞くと「曲全体の音の高さを言っているのかな?」と想像するはずです。
カラオケではキーを変えたらからといって曲そのものが大きく変わるわけではなく、使っている音程が変わりますよね。そのため普段歌えない歌もキーを変えることで歌えるようになります。
キーはどの音を主音として曲を構成していくかを意味するものです。

ドレミファソラシドはキーがC

pics3832のコピー3
pics3832のコピー2
我々が幼い時、特に小学生の頃では鍵盤を眼の前にしたときに何気なくドレミファソラシドと弾いた経験はありませんか?一番聴き馴染みのあるあの響き、あれが実はキーCなのです。音程の記事ではドは英語ではCと言いました。Cを主音とした心地良い音の響き、CDEFGABCはキーがCなのです。


メジャースケールは全全半全全全半

pics3832 (1)
1オクターブ上には白鍵が7個、黒鍵が5個あります。合わせて12個存在しているわけですが、実際にテキトーでいいので12個使って音を奏でて見てください。
どうでしょうか?これは心地良い音の響きになりましたでしょうか?不快な音、いわゆる音痴な響きに聞こえませんでしたか?そうなのです。テキトーに12個の鍵盤を鳴らすだけでは心地良い響きにはならないです。実は心地良い響きを構成するためにはルールが存在しています。
もう一度CDEFGABCの音の並びに注目してみましょう。
pics3832のコピー2
この並びをインターバルで考えた場合、全全全全全という並びになっています。まさにこれこそが心地良い響きを構成するためのルールなのです。そしてこの全全半全全全半のルールは別名メジャースケールと名前が付いており、Cを主音としたメジャースケールはつまりキーCのメジャースケールということです。
スクリーンショット 2020-10-04 22.44.21
Cubaseを使ってCメジャースケールを並べてみました。このようにするとさらにわかりやすく全全半全全全半のルールが確認できます。

全てのキーのメジャースケールの導き出し方

メジャースケール一覧表
キーCCDEFGAB
キーGGABCDEF#
キーDDEF#GABC#
キーAABC#DEF#G#
キーEEF#G#ABC#D#
キーBBC#D#EF#G#A#
キーF#F#G#A#BC#D#E
キーFFGAB♭CDE
キーB♭B♭CDE♭FGA
キーE♭E♭FGA♭B♭CD
キーA♭A♭B♭CD♭E♭FG
キーD♭D♭E♭FG♭A♭B♭C
先ほどメジャースケールは全全半全全全半のルールで構成されていると説明しました。勘の早い方はお気付きかもしれませんね。主音を変えて全全半全全全半と音を並べることでそのキーのメジャースケールを導き出すことが可能です。この記事を見たあなたは12個全てのメジャースケールを導き出すことができるようになったということです。

おわりに

いかがでしょうか?なるべく初心者の方にもわかりやすく噛み砕いて説明させていただいたつもりです。何気なく小学校の時に鍵盤ハーモニカなどで弾いていたドレミファソラシドはCメジャースケールだったと考えると偶然にしてはうまくできていると感じさせられます。主音から全全半全全全半のルールを守って音を入れていくとそのキーのメジャースケールが導き出せるというのも面白いですよね。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

作曲初心者向けに音楽理論の記事も書いていこうと思います。
pics3832
まずは音楽理論の基礎的な部分、音程(インターバル)について説明していきます。

ドレミファソラシドの別名

音程の話の前に一つだけ覚えていただきたいものがあります。
pics3832のコピー3

普段我々が使っているドレミファソラシという音の名前は英語ではCDEFGABCと呼びます。
pics3832のコピー2
音楽理論では基本的にアルファベットの呼び方を使うのでこれは必ず覚えておきましょう。

完全1度(ユニゾン)

スクリーンショット 2020-10-03 15.04.02
1度と同じ音程。完全1度と呼びますがユニゾンとも呼びます。基本的に完全が付く音程差は響きが聴きやすく使いやすい音程です。

短2度(半音)

スクリーンショット 2020-10-03 15.06.03
1度から半音の音程差。短2度(半音)と言います。半音という言葉は頻繁に使われる言葉ですので覚えておきましょう。

長2度(全音)

スクリーンショット 2020-10-03 15.11.14
1度から2半音分の音程差。長2度。全音
と呼びます。こちらも全音という言葉は頻繁に使われる言葉ですので覚えておきましょう。

短3度

スクリーンショット 2020-10-03 15.23.29
1度から3半音分の音程差です。短3度と呼びます。

長3度

スクリーンショット 2020-10-03 15.28.27
1度から4半音分の音程差を長3度と呼びます。ここで法則性に気づいてきた方もいるかもしれません。基本的にCを基準に考えた場合に長という言葉が付く音程は白鍵盤になっています。

完全4度

スクリーンショット 2020-10-03 15.31.32
基準音から5半音分の音程差。完全4度と呼びます。完全1度(ユニゾン)の時と同様にこちらも完全という言葉が付きます。完全という言葉が付く音程はコード理論を学ぶ上で非常に大切になってきます。

完全5度

スクリーンショット 2020-10-03 15.43.06
1度から7半音上の音程差。完全5度と呼びます。ロックなギターサウンドでよく使われるパワーコードはこの組み合わせです。非常に安定した響きで聴きやすいです。4度と5度は完全という言葉が付くとセットで覚えておきましょう。

減5度または増4度(トライトーン)

スクリーンショット 2020-10-03 15.46.13
おっと、実は音程差を一つ飛ばして紹介していました。
全音3つ分、6半音上の音程差です。別の名はトライトーンとも呼ばれ、古くからは悪魔の音程とも呼ばれています。コード理論を勉強する上で非常に大切な音程差です。完全5度が下がる場合は減5度。完全4度から上がる場合は増4度。
もう一つ覚えておいて欲しいことが完全系音程は4.5度だけではなく1.8にも同様のことが言えるのです。(1.4.5.8)から半音広くなる場合は増音程。半音狭くなる場合は減音程になります。

短6度

スクリーンショット 2020-10-03 16.07.28
1度から8半音上の音程差。

長6度

スクリーンショット 2020-10-03 16.09.24
1度から9半音上の音程差。

短7度

スクリーンショット 2020-10-03 16.10.39
1度から10半音上の音程差。

長7度

スクリーンショット 2020-10-03 16.11.46
1度から11半音上の音程差。

完全8度(オクターブ)

スクリーンショット 2020-10-03 16.12.55
12半音上。完全8度と呼びますがオクターブとも言います。ギターのオクターブ奏法はこの音程差を使用します。非常に聴きやすい音の響きです。くっきりとした響きですので美しい響きを聴かせたい場合に使用されることが多いです。

おわりに

いかがでしたか?実際に鍵盤を使って音を確認してみると響きがわかりやすいです。音楽理論は作曲する場合に必ず必要か?と言われると必ずとは言い切りません。私自身も感覚で作ることが2,3年前がほとんどでした。しかしある程度、覚えてしまえばさらに楽曲制作の幅が広がると感じておりますのでこれから作曲を始める方は基礎的な部分でも良いので覚えておくことをオススメします。
特にこのインターバルについては誰かと楽曲を共作する際に覚えておくと役に立つことが多いです。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

作曲をしていて「曲が単調になってしまう…」といった経験はありませんか?そんな方に少しでも楽曲の単調さから脱却するための気をつけるポイントを5つ紹介します。
study_man_headphone

1.「1番をそのままコピーして2番を…」は絶対にやめよう

penIMGL9882_TP_V
「展開が思いつかないから1番をそのまま2番にコピーして使い回そう」というのは考えものです。
まさに曲が単調になってしまう代表的な例と言っても良いでしょう。BGMのようにループさせて使うものであれば良いですが歌モノであれば2番は1番と違った展開を作りましょう。
「どうしても2番の良い展開が思いつかない」という場合はコード進行やメロディーは1番と同じでもリズムを変えてやるだけで違った印象になります。

2.曲中のブレイクはちゃんと入れているか?

リスナーが聴いていて疲れてしまう曲になっていないか?を意識するだけでも楽曲の単調さから脱却が可能です。特に「曲中にブレイクをちゃんと入れているか?」をもう一度確認してみましょう。ブレイクを入れる代表的な例としては
  • サビ前
  • ラスサビ
  • 間奏前
です。特にサビ前のブレイクは王道です。一瞬だけ楽器陣が静かになり、ボーカルだけ残るといったパターンは誰しもが耳にしているのではないでしょうか?普段何気なく聴いている曲でもこのブレイクが使われていることが多いはずです。曲中でブレイクが使われているところを意識して聴いてみると何か発見があるかもしれません。

3.展開ごとに盛り上がりの緩急を意識する

graph_up
「自分の曲はなんだか単調だな…」と感じる方は展開ごとの盛り上がり度を考えてみましょう。例えば常に100%で盛り上がりっぱなし!という曲が何曲もあったらそれだけでも「聴いてて疲れそうだな…」と想像できると思います。
  • イントロ70%
  • Aメロ50%
  • Bメロ30%
  • サビ80%
  • 間奏70%
  • ラスサビ100%
このように展開ごとの盛り上がり度を意識して曲を作ってみましょう。

例として私がYoutubeに投稿しているこの曲では展開ごとの盛り上がり度に緩急が感じられるはずです。
盛り上がり度は楽器の数、コード進行、メロディーラインなどあらゆる要素から考えられるものですので自分なりに楽曲の盛り上がり度を構成するものは何かを考えてみましょう。

4.メロディーラインに休符やロングトーンを組み込んでいるか?

gassyou_onpu
聴きやすく飽きさせない曲を作るためにはボーカルのメロディーラインも非常に重要です。作曲初心者にありがちなのがメロディーラインの音数がやたら多いというもの。
もしメロディーラインで悩んでいるならば今すぐにでも聴きやすいメロディーラインを作るために意識できることがあります。
それは休符やロングトーンをちゃんとメロディーラインに組み込んでいるか?ということです。音数が多いだけでは良いメロディーができるわけではありません。休符やロングトーンの組み合わせがあるから聴きやすいメロディーラインは生まれていきます。

5.曲中で転調させて意外性を生み出そう

楽曲の単調さを避けるためのテクニックとして転調も一つの手です。最近のアニソンでは曲中に何度も転調する曲がよくあります。
転調の種類としては大きく分けて一時的に関係調の中で転調させるものと半音上のキーへ転調させて本格的にガラッと変えてしまうものがあります。
特に後者の転調のパターンはラスサビで楽曲全体を盛り上げるために使用されることが多いです。

代表的な例としては宇多田ヒカルさんのFirst Loveのラスサビ部分の転調です。

おわりに

いかがでしょうか?特に作曲初心者の方は曲が単調になってしまうといった経験は絶対にあるはずです。ブレイクを要所要所にちゃんと入れてあげて、曲の盛り上がり度を意識してみるだけでも単調さから脱却するきっかけになると思います。私自身も常日頃から意識していることでもあります。
今回紹介した5つが制作の参考になると幸いです。というわけでではまた

↑このページのトップヘ