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カテゴリ:DTM/MIXの秘伝技:PASS付き記事 > ボーカルMIXテクニック

今日は歌ってみたのMIXについての記事を書きます。今回はタイミング補正について解説していきます。
歌ってみたのクオリティを上げるMIXでは必須のテクニックなので参考になると幸いです。
これまで歌ってみたのMIXの記事は基礎知識やピッチ補正の方法、リバーブの使い方なども記事にしていますのでこちらも合わせて参考にしていただけると幸いです。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (6)

タイミング補正とは

歌ってみたMIXにおいてはピッチ補正も大事な作業になりますがそれと同じくらいに大事な作業がタイミング補正です。
ピッチが合っていてもタイミングが適切なものでなければ聴きにくい歌声になってしまうのでこれは外せない作業になります。
タイミングについて音楽的な用語では
  • 走った(タイミングが早かった)
  • もたった(タイミングが遅かった)
という2つの用語を使う時があります。特に走った歌声というのはリズムが安定しないため素人でもわかるぐらいに聴きにくさが出てしまいます。
個人的にはタイミングは走るよりももたる方がまだマシだと考えています。
タイミング補正をする際には慣れていないうちはまずはタイミングが走っている箇所を集中的に治していくことを第一に考えて、慣れてきたらもたったタイミングも治せるようにしていきましょう。

CubaseのAudioWarpの使い方

スクリーンショット 2022-09-26 21.21.22
CubaseではAudioWarpというCubase内蔵機能を使ってタイミング補正が可能です。
オーディオトラックのイベントをダブルクリックするとこのような画面が出ますので左側のAudioWarpパネルからモードをフリーワープにしましょう。
スクリーンショット 2022-09-26 21.25.07
波形の上にマウスを動かすと時計のマークになるのでそのままクリックするとオレンジ線で区切れるようになります。
タイミング補正をしたい場所をオレンジ線で囲みましょう。そうすることで囲んだ場所のタイミングを補正できるようになります。オレンジ線を消す場合は
  • Windowsの場合はAlt&クリック
  • Macの場合はOption&クリック
この操作で消すことができます。
スクリーンショット 2022-09-26 11.24.46
複数のトラックを選択した状態でAudioWarpを開くとこのように波形を複数表示できます。

タイミング補正の方法


↑この動画ではハモリパートのタイミング補正をしています。
タイミング補正は主旋律も大事ですがハモリパートと主旋律のタイミングを合わせるのも大事な作業です。
スクリーンショット 2022-09-26 11.22.39
↑複数の波形を表示する方法で主旋律とハモリを表示して修正している。効率はこの方が絶対に良い
スクリーンショット 2022-09-26 11.56.25
最終的にはこれぐらいに細かくタイミングを補正しました。この作業をやるのとやらないのとではクオリティに大きく差が出ます。

ボーカルは特にAudioWarpを使って手作業の方が良い

ボーカルは基本的には手作業でタイミング補正を行いましょう。
Cubaseの場合、オーディオアライメントを使うことでガイドボーカルがあれば自動でタイミング補正ができますが狙っていない結果になることもあります。
ボーカルほど特に繊細な作業が必要なパートですので絶対に手作業でタイミング補正しましょう。

おわりに

赤 冒険者 ハイキング 旅行雑誌 (1)
いかがでしたか?タイミング補正は記事で表現するのが難しいので少しわかりづらいところもあったかと思いますが
記事中に引用している動画で詳しく解説しておりますのでぜひ一度見てみてください。
タイミング補正は細かい作業になるので面倒臭い気持ちもわかりますがクオリティに大きく影響が出ますのでぜひ試してみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた

今日は歌ってみたのMIXで必須のエフェクト、リバーブ(エコー)について説明しておこうと思います。
類似の過去記事もありますので参考になりそうな記事をリンクしておきますのでそちらもぜひ参考にしてみてください。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (5)

リバーブ(エコー)とは

カラオケで言われているエコーはDTMの場合はリバーブと言います。残響や部屋鳴りをボーカルに加える場合にMIXで使用されます。リバーブをMIXでボーカルに使うことで得られる効果は以下になります。
  • 立体感
  • 奥行き
  • 臨場感
これらをボーカルに与えることができます。
詳しい説明は以下の記事で解説しておりますのでぜひ参照してみてください

リバーブは部屋鳴りをボーカルに付与することで立体感を与える


ボーカルにリバーブ(エコー)をかけなかった場合はオケと合わせて聞いた時にも平面的な音の印象になってしまいます。その平面的な印象を防ぐためにもボーカルにリバーブをかけることで立体感を与えます。
リバーブをボーカルにかける方法が2つあります。
  • インサートでかける
  • SENDで送る
の2種類があります。Cubaseの場合
  • インサートは画面左側のInspector⇨Inserts⇨Reverb
  • SENDはトラック追加⇨選択チャンネルにFXトラックを追加⇨エフェクト⇨Reverb
の手順でリバーブをかけていきます。動画ではREVernceを使用しています。
インサートの場合はMIXのパーセンテージでリバーブ量と原音量のバランスを調節します
SENDの場合はリバーブの送り量をGAINやフェーダーで調節できます。
自然な立体感を演出するためにはこのリバーブ量と原音量のバランスが重要になります。
コツとしてはボーカル単体で聴いた時に薄っすらリバーブがかかっていると感じられるぐらいのリバーブの量にしてやることです。
単体で聴いた時にハッキリとわかるぐらいにリバーブがかかっていると逆にわざとらしさが出てしまうのであくまでも薄っすらリバーブがかかっているぐらいを目安に調節してみてください。
オススメのMIXのパーセンテージは20%~40%ぐらいです40%以上になるとかかり過ぎぐらいになるので気をつけましょう。
どのリバーブにもプリセットが入っているので好みのものを探してみてください。ボーカルの場合、オススメはルーム系のリバーブです。

リバーブをかける=オケに馴染みやすくなるではない

ここで一つ注意しておくことを述べておきます。SNSでもよく見かけるのですが
  • リバーブをかける=ボーカルがオケに馴染みやすくなるというわけではありません。
おそらくかなりざっくりとした説明で言われていることを鵜呑みにされている方が多いのだと思います。
僕の考えではボーカルのオケとボリュームのバランスがバランスが上手く取れている場合はその時点で馴染みが良い状態でさらにその状態にリバーブをかけることで馴染みの良さに磨きをかけるという考えです。
オケとボーカルのバランスが悪く、馴染みが良くない状態でリバーブをかけても馴染みが良くなるわけではないので気をつけましょう。
浮いてしまうボーカルトラックを自然に馴染ませる方法はこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。


ルーム系とホール系を使い分ける

ボーカルに無難に自然な立体感を演出してくれるのはルーム系リバーブだと僕は感じております。
スクリーンショット 2022-08-01 19.46.09
そのためボーカルMIXの場合はリバーブタイプはルーム系を積極的に使っています。
ある程度ボーカルにリバーブをかけて調節することに慣れてきたらリバーブタイプを使い分けることをしてみましょう
  • 曲全体がリバーブ感弱めの場合はルーム系を使う
  • 曲全体がリバーブ感強めの場合はホール系を使う
僕はこのようにして使い分けています。もう一つの考え方としてリバーブタイプを浮遊感で分けて考えることもあります。
  • ルーム系は部屋全体が狭いので浮遊感弱めのリバーブ
  • ホール系は部屋全体が広いので浮遊感強めのリバーブ
このようにして考えるとどちらのリバーブタイプが曲に合うのかイメージがついてくると思います。
オケの浮遊感はどれくらいなのかを耳で聴いて直感で決めましょう。
スクリーンショット 2022-08-01 19.46.23
ホール系リバーブは上手く曲の雰囲気にマッチすると壮大さや浮遊感が抜群に出てくれます。
ルーム系とホール系を上手く使い分けられるように練習してみましょう。

例としてこちらの曲の場合は曲全体の浮遊感が強いため、ボーカルにホール系のリバーブを使用しています。

対してこちらの曲はロックな曲で全体的に浮遊感は先ほどの曲と比べ少ないです。そのためボーカルのリバーブにはルーム系を使用しております。
このように曲全体の浮遊感でリバーブタイプを何を使うか考えてみるとイメージがつきやすいかと思います。

おわりに

いかがでしたか?リバーブは上手く使いこなせると自然な立体感をボーカルに与えることができます。
歌ってみたのMIXでは必ず使用するものです。
エフェクトによる変化がわかりやすものなのでコンプレッサーやEQよりは初心者でも扱いやすいと思いますのでぜひ練習して使いこなせるようになりましょう。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

宅録でいわゆる歌ってみたを楽しむのであれば自分でボーカルMIXくらいならやっちゃえば?と最近SNSを見ていてよく思います
video_sing_utattemita
定期的に発生するMIX師VS歌い手っといった揉め事をチラッと目にすることがありますがセルフでMIXをしてしまえばそんなに揉め事になるようなことも減るんじゃないかな?と思って見ています
関連記事:MIX師の無償or有償について考えてみた
DAWを使って録音するならばMIXも覚えちゃった方が長い目で見ればあらゆる面において楽になると思います
それに趣味で楽しむためにやってるならそんなにギチギチに神経質になりすぎなくてもいいんじゃないの?と感じます
最近ではボーカル特化型のプラグインもたくさんありますし、セールも頻繁に行われるようになりましたので昔と比べると敷居は下がっていると感じます(それもかなり大幅なセール)
この敷居の下がり方から見ても僕としては「セルフでボーカルMIXくらいならやっちゃいましょう」と提案することの方が増えました
なのでこの記事では初心者の方にも扱いやすいであろうボーカル特化型のプラグインを紹介します

Waves/Signatur Series Vocals

WAVES ( ウェーブス ) / Signature Series Vocals
WAVES ( ウェーブス ) / Signature Series Vocals
有名なエンジニアのミキシングをモデリングしたボーカルMIXプロセッサーをバンドルにしたものです
個人的には録り音さえそれなりにしっかりしていればこのバンドルだけでも結構なクオリティになると感じています
全然MIXやエフェクトのことはわからない!!っていう方でもよっぽど変なことをしない限りはちゃんと聴ける音になります
一番良くないのは録り音があまりよろしくない状態でMIXでエフェクトをガンガンかけまくって良くしよう!みたいな発想
これはどんなにMIXが上手い人でも流石に限界があります
あくまでもこれは初心者の方向けの記事としていますので初心者の方は音をもっと良くしたい!と考えるならばIFもしくはマイクももう一度考え直してみるというのも大事なことです

iZotope / Nectar3

iZotope ( アイゾトープ ) / Nectar 3
iZotope ( アイゾトープ ) / Nectar 3
とりあえずこれがあればボーカルMIXに必要なものは一通り揃っています
やり込んでいくともっとピッチ補正に特化したプラグインが欲しい!!っといったこともあるかと思うのですが初心者の方であれば十分すぎるくらいの充実したボーカルMIX特化のプラグインだと感じています
歌うことよりもMIXがメインみたいになっちゃってる人をたまに見かけますがそうなると本末転倒のような…
プリセットでサクッと音を作ってしまいたい!という場合だったりピッチ補正からダイナミクスの調整、EQ、リバーブやディレイ、ハーモニー生成などもこれ一つでできます(ハモリは歌える自信があるなら録音しちゃいましょう)

ANTARES / Auto-Tune Pro

ANTARES ( アンタレス ) / Auto-Tune Pro
ANTARES ( アンタレス ) / Auto-Tune Pro
THE!!ピッチ補正っといったような名前からしてもわかる通り自動でピッチ補正をします
こういったオート系のピッチ補正プラグインはキーやスケールがわからないとうまく設定できない…っといったこともありますがAuto-Keyという機能で楽曲のデータを読み込ませることでキーとスケールを自動判別する機能すらあります
もちろん自動補正だけではなく手動でピッチを補正することも可能です
ケロケロボイスもAuto-Tune Proで作ることができます
こちらは結構値段が張ってしまいますが持っていると心強いプラグインです

終わりに

上記3つのプラグインはどれも持っていますが扱いやすですし、簡単な操作で良い調整ができると感じています
これから歌ってみたを始めようと考えている人もDAWで録音をするならばMIXも自分でやってしまいましょう
僕の予想ではこれからはセルフボーカルMIXをする人がどんどん増えていくと思いますし、推奨します
ネットでの音楽活動で一番無駄だと思うのはネット上での人間関係でのストレスです
ストレスをなるべく減らし、宅録を楽しんでこそだと思うのでこの機会にぜひ考えてみてください
これからはボーカルMIXも自分でやってしまおう!と挑戦する人を応援します
というわけで今日はこの辺で!ではまた

Peing質問箱に来ていた物について記事にしておきます
Q.ボーカルMIXで透き通る声にするようなコツはありますか。プラグイン等あれば教えていただきたいです。
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専門的な質問がきました。
プロからすればもっとこういうのがあるぞ!っという声がありそうですが
あくまでも僕なりのやり方とオススメのプラグインを紹介します
※ちなみに素材音源が安物のマイク(¥1000円~¥2000円)だったり、スマホ録音の場合は録りの段階で音の情報量が少ないためMIXでどれだけ頑張っても厳しいことの方が多いです
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ボーカルMIXの時に僕が実際にMIXでやっている技を紹介します
ボーカルとハモリの絡みを立体的に表現します
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これをすることでテクニックの幅がさらに広がるのぜひ試していただきたいです

↑僕の楽曲でも実際に使っているテクニックです
※Wavesのプラグインで必要なものがいくつかありますのでご了承ください
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