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DTMで人生を変えた男の機材レビュー!制作のノウハウをお届け!

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カテゴリ: ギター/機材

女子高生ロックバンドの物語のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」がついに最終回の放送が終わりました。


↑TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」本PV

アニメの影響を受けてバンドをやってみたい!ギターを弾いてみたい!という方も増えたことでしょう。

この記事ではそんな方のために後藤ひとりが作中に使用していた2つの機材を紹介します。

2つとも初心者にオススメの機材ですので参考になれば幸いです。

後藤ひとり使用機材:ギター/YAMAHA PAC600series PACIFICA611VFM特注モデル

YAMAHA ( ヤマハ ) / PAC612VIIFM TBL エレキギターPACIFICA(パシフィカ)
YAMAHA ( ヤマハ ) / PAC612VIIFM TBL エレキギターPACIFICA(パシフィカ)

作中では後藤ひとりの使用ギターがYAMAHAのPAC612VIIFMの特注モデルに変わります。

まずPAC612VIIFMとはどういったギターなのか紹介します。
■タイプ:エレキギター
■シリーズ:PACIFICAシリーズ、PAC612VIIFM
■カラー:トランスルーセントブラック
■ボディ:フレイムメイプルトップ、アルダーバック
■ネック:メイプル
■指板:ローズウッド、22F(350R)
■スケール:648mm
■ピックアップ:Seymour Duncan/Custom5、Seymour Duncan/SSL-1 RwRp、Seymour Duncan/SSL-1
■コントロール:マスターボリューム マスタートーン(コイルタップスイッチ) 5Pセレクター・スイッチ
■ブリッジ:Wilkinson VS 50 -6

サウンドハウスさんより引用
フロントPUにSeymour Duncan社製のSSL-1、センターPUに同社製のSSL-1 RwRp。

リアPUには同社製のカバードハムバッキングCustom5を搭載。SSHと呼ばれるPUのタイプで幅広い音楽のジャンルに対応可能。

さらにはリアPUはコイルタップスイッチによりシングルコイルトーンとしても使用可能。5wayのセレクトができ、多彩な音作りを可能としています。

ボディはフレイムメイプルを採用しており、光沢を感じられる美しさ。

50年以上のYAMAHAギターの技術を惜しみなく、機能性を盛り込んだコストパフォーマンスが非常に高い1本です。

初心者の初めの1本に選んでも長く使い続けることをオススメしたいギターです。

後藤ひとりのギターはこのPAC612VIIFMの特注モデルを使用ということで非売品だそうです。
 しかし、なんと今回YAMAHA Guitar Japanからキャンペーンにより「後藤ひとりのPACIFICA」非売品が2名にプレゼントされるとのことです。

↑こちらの応募ページからぜひ応募してみてください。

後藤ひとり使用機材:アンプ/Yamaha Amplifier THR5

YAMAHA ( ヤマハ ) / THR5 V.2 ギターアンプ
YAMAHA ( ヤマハ ) / THR5 V.2 ギターアンプ
もう一つ作中で使用されていたアンプを紹介します。こちらは後藤ひとりが自宅で使用していたアンプです。Yamaha Amplifier THR5
■出力:5W+5W
■スピーカー:8cm×2
■アンプシュミレーション:CLEAN, CRUNCH, LEAD, BRIT HI, MODERN
■エフェクト:CHORUS, FLANGER, PHASER, TREMOLO, DELAY, DELAY/REVERB, SPRING REVERB, HALL REVERB
■コントロール:AMP, GAIN, MASTER, TONE, EFFECT, DLY/REV, VOLUME
■電源:電源アダプターまたは電池(単三形アルカリ電池またはニッケル水素電池 [eneloop]×8本)で駆動
■寸法、重量:27Wx16Hx12Dcm、2kg
■付属品:電源アダプター、USBケーブル、ステレオミニケーブル、 取扱説明書、CUBASE AI Download Information (CUBASE AI ダウンロードについて)
サウンドハウスさんより引用
片手で持ち運べるコンパクトなサイズで電池稼働可能。

迫力のあるチューブアンプを再現した音をどこでもサクッと出すことができます。

アンプタイプもクリーンからハイゲインまで5種類のアンプタイプが用意されており、エフェクトも空間系からモジュレーション系まで豊富な種類が搭載されています。

さらにはPCとUSB接続が可能になっており、付属ソフトのCubase AIでDTMも可能です。

AUX端子にはスマートフォン等の携帯音楽プレーヤーを接続して再生することができるため、練習曲をTHR5から流してギターの演奏も可能です。

↑ポールギルバートがTHR5を使用して演奏している動画
ポールギルバートがTHR5を使ってめちゃくちゃギターを弾きまくっていますがまさかドラムも叩けたんですね^^;しかもベースも弾いてて、まさにひとりバンド

おわりに

 今回は後藤ひとりの使用機材のギターとアンプを紹介しました。アニメを見てギターを始めてみたいと考えている方もいると思います。
今回紹介した2つは初心者にオススメの機材ですのでぜひこの機会に手に取ってみてください。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

最近めちゃくちゃ勉強になる動画を発見しましたので紹介します。
池部楽器さん主催のイベント2021年6月13日(日)15時に会場はイケシブLIVES StreamingでcoldrainのY.K.C氏によるデモ楽曲制作術を学ぶライブ配信プログラムが開催されておりました。
私自身の音楽性もcoldrainの影響を受けている部分があるので今回のデモ音源制作解説の動画が発表されていたのはすごく嬉しく感じております。
Native InstrumentsのKOMPLETEを使用したデモ音源になっています。 Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE 14 STANDARD
Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE 14 STANDARD

日本を代表するラウドロックバンド:coldrain


↑coldrainの代表曲の一つ『To Be Alive』

2007年結成の日本を代表するラウドロックバンドと言っても過言ではないcoldrain。
ハードコア、メタル、ラウド、などあらゆるジャンルの要素を取り入れた重厚なバンドサウンドが特徴のラウドロックバンド。

日本のみならず海外でのライブ活動も行われています。

数々の音楽フェスやイベントに出演しており、BLARE DOWN BARRIERSというcoldrain主催のライブイベントも開催しています。

ライブ活動のみならずアニメやゲームのタイアップなどもされており、幅広く活躍されているラウドロックバンドです。

現在は結成15周年を迎え、7枚目のフルアルバム『Nonnegative』をリリースされています。

メインコンポーザーであるY.K.CさんはCubaseを使用し、DTMで作曲されているとのことです。

Y.K.C(coldrain)のデモ音源制作解説


本編スタートは 9:00 より。

国内外問わずボーダーレスに活躍中のラウドロック・バンド「coldrain」のギタリスト、Y.K.Cさんをゲストにお招きし、ギタリスト向けデモ楽曲制作術を学ぶライブ配信プログラムです。

リードギタリストでありメインコンポーザー。さらに、それだけにとどまらず全楽曲の打ち込み音源やプログラミングの作成なども行う、まさにバンドの司令塔である氏とともに、多くのプロミュージシャンも愛用する音楽制作バンドル・KOMPLETEを展開中の「Native Instruments」のSoichi氏と、イケシブのアンプ&エフェクター専門店「アンプステーション」本田がその制作術を紐解きます。
動画概要欄より引用
DTMerにはすごく勉強になる解説動画になっています。プロアーティストのデモ音源制作術はなかなかお目にかかることがないので貴重な解説動画です。

特にバンドサウンドを作られているDTMerに向いた内容になっています。

Native InstrumentsのKOMPLETEを使用した制作方法ですのでKOMPLETEに収録されているプラグインを使用している人にとっても初めてみる機能を知る機会になると思います。

楽曲制作の第一歩:思い付いたフレーズはボイスメモで溜めておく


動画再生位置:20:59から解説されている内容で
「普段楽曲を作るときはどのポイントから作っていくか?」という質問に対して
携帯電話のボイスメモに思い付いたフレーズを溜めておいてデスクに向かった時にその中から溜めたフレーズを聞いて作っていく
と解説されています。
生活の中でふとメロディーやリフが思いつくことは作曲家であれば誰でもあると思うのでこの方法は原始的ですが合理的な方法ですよね。

ラウドロックシーンのカルチャーを活かしたリズムトラック


動画再生位置:27:01から解説されている内容でイントロ部分のリズムトラックについて
ドラムパターンではない機械的なリズムトラックを16分音符でメインのギターリフに対して合わせています。

DTMだからこそできるトラックを追加することでバンドサウンドだけではなくてまるで何かの映像で使われるようなイメージを持たせているとのことです。

またレイヤー(音を重ねる手法)を使うことで立体的なサウンドを構築しているとの解説もされております。

Studio Drummer(ドラム音源)の音作りの方法


動画再生位置31:52ではNative InstrumentsのKOMPLETEに入っているStudio Drummerの音作りの方法が解説されています。

初心者にもわかりやすくStudio Drummerの使い方が解説されております。

Studio Drummerには多くのプリセットが入っているので一度好みの音色に近いプリセットを選んでからEQやコンプレッサーの細かい設定を行なっていくとのことです。

ポイントとしては色々なプリセットを選んでみて音作りがどのようにされているかを見てみることで知識が積み上がっていくと解説されています。

もちろんベストマッチしたプリセットがあればそのまま使うのもありとのことです。

ギターのサウンドに分厚さを出すためのダブルトラッキングとクアッドトラッキング


動画再生位置:55:12からギターのダブリングについて解説されています。
ダブリングはギターのサウンドを立体的にするための手法の一つでモノラルではなくステレオで音を鳴らすテクニックです。
同じギターのトラックを複製してパンニングをLRに振るだけでは音色もタイミングも同じため、ステレオではなくモノラルで再生されてしまいます。
そのためギターをステレオで鳴らすためには違うプレイをしたギタートラックを二つ用意してLRにパンニングをすることで立体感を与えるテクニックです。
クアッドトラッキングはダブルの倍の数、4つのギタートラックを重ねる手法です。

この手法は私が投稿している動画でも解説しておりますのでぜひこちらも参考にしてみてください。

ギターのブリッジミュートをマルチバンドコンプレッサーで処理


動画再生位置:1:00:27からはギターのブリッジミュートをマルチバンドコンプレッサーで出過ぎた音量を抑え込むテクニックが解説されています。

ブリッジミュートはピッキングのアタックの強さの影響が出やすいため、このように特定帯域だけを狙って音のバラツキをコンプレッサーで抑え込みます。

Action Stringsを使ってリアルなストリングスを打ち込む方法


動画再生位置:1:22:43からAction Stringsを使ったリアルなストリングスを打ち込む方法が解説されています。

Action Stringsではアーティキレーション(演奏方法)が多く用意されているためキースイッチで奏法を使い分けることで簡単にリアルな打ち込みが可能になるとのことです。

ストリングスを楽曲に組み込むことで通常のバンドサウンドでは構築できない壮大なイメージを付与できるため、これもDTMならではの楽曲制作方法です。

おわりに

いかがでしたか?
こちらの記事で紹介した内容はほんの一部ですのでぜひ本編を最初から最後まで見ていただきたいと思います。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
最近ワンコーラスだけですがギターで弾いてみたをしております。

単に録音してOK!!ではなくDTMで使用している様々な技術を使って録り音にこだわる意識をしております。
個人的には手応えのある音になっているので今回は自分なりのギターの弾いてみたで良い音にするコツを紹介します。ちなみにギター以外の楽器も全て自前でDTMで打ち込んでおります。
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1.スマホのマイク直録りは絶対ダメ!アンプシミュレーターを使おう!

Line 6 ( ライン6 ) / Helix Floor マルチエフェクター
Line 6 ( ライン6 ) / Helix Floor マルチエフェクター Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / BIAS AMP 2.0 Standard
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / BIAS AMP 2.0 Standard
これは基本中の基本ですがギターの弾いてみたでは必ずアンプシミュレーターを使いましょう。
スマホのマイク直録りで良い音にするのは難しいです。あなたがギターの弾いてみたをやり始めるきっかけになった人の動画は必ずアンプシミュレーターを使用しております。アンプシミュレーターは大きく分けて2種類あります。
  • ハードウェア
  • ソフトウェア
僕のオススメはハードウェアのアンプシミュレーターです。

その理由はこちらの記事で説明しておりますのでぜひ目を通してみてください。アンプシミュレーターを使うことでリアルなアンプサウンドを使用できます。
何度も言いますがギターの弾いてみたは必ずアンプシミュレーターを使ってください。まずはこれが最低条件だと考えてください。

2.ギターの音作りで音抜けに差をつけろ!

 
次に大事なことはギターの音作りです。ギターの音作りはざっくり分けて3つの要素で構成されています。
  • ボリューム
  • 歪み
  • EQ
これら3つで音作りをすると考えてください。ここで非常に重要になるのがボリュームと歪みのバランスで歪みを上げれば上げるほど音は尖っていきジャキジャキになっていきます。ライブハウスでよく聞くようなかっこいい音になっていきます。しかし音を歪ませているということはその分、素音に負荷をかけているわけですから音の輪郭はぼやけていきます。ある程度歪ませたら後は歪みとボリュームのバランスを取ってやることで音を抜けを保ちつつ心地良いドライブサウンドが得られます。
そのためギターの弾いてみたで音作りに迷っている方はまずは歪みとボリュームのバランスを見直してみてください。それだけでも音抜けは大きく変わるはずです。
EQは動画でも説明しているやり方は時計で言うところの7時から調整するやり方です。
いわゆるフルテンの逆、つまみの量で考えると0です。こうすることで足りない分をブーストして考えるEQの調整が可能になります。初心者は12時から考えてしまうと中途半端な音作りになってしまい、アンプのEQ特性を考えた音作りができません。
アンプのEQの使い方は
  • フルテンからスタート
  • ゼロからスタート
このどちらかから始めてつまみをぐりぐり回しながら考えてみてください。



アンプの音作りで必要な知識はこの3つの記事で徹底解説しておりますので参考にしてみてください。

3.ギターのMIXで音に立体感を出そう!


↑ギターでステレオ感を演出するダブルトラッキングとクアッドトラッキング

↑ギターの前後感を演出するディレイとリバーブのテクニック
ギターの音作りが上手くいったら次はMIXで音に立体感を出します。
「僕のギターの音は立体感が無くて平面的な感じがする」このような悩みを持っている方に共通しているのはギターで立体感を出すための2つの要素を把握できていないことが多いです。
ギターで立体感を出すための演出方法は主に2つです。
  • ダブルトラッキングorクアッドトラッキングでステレオ感を演出
  • ディレイ、リバーブ空間系で前後感の演出
この二つです。これらができていない場合は必ず習得しましょう。格段に音質や音像が変わります。



この二つはこれら3つの記事で解説しておりますのでぜひ目を通してみてください。これらをちゃんとやれば必ずギターの音に立体感が生まれます。

ダブルトラッキングをしたギターにWavesのVitaminをかけることでさらに磨きをかけた音質になることがあります。ぜひお試しください。
そしてもう一つだけ注意点をあげます。余計なエフェクトはあまりかけないでください。

弾いてみたのギターのMIXでも大事なのはフェーダーで最適な音量バランスを取ることです。これはどんな音でも調整をする際に共通していることですので常に僕は意識しています。

どうしてもMIXで上手くバランスが取れないという方はこちらの記事をぜひ読んでみてください。有料記事ですが内容としては僕のDTMレッスンで実際にMIXで教えていることです。

4.REC方法で差をつけろ!パンチインとコンピングを使いこなす

REC方法でも弾いてみたのクオリティに差が生まれます。ここで一つ意外なことだ思われることを述べます。それは良いテイクを確実に録りたいのであれば
  • RECでギターの一発録りをしない
ということです。僕もギターの弾いてみたで一発録りは一つもしておりません。レコーディングで大事なことは
  • 上手くギターを弾く
  • 上手くギターを録る
この二つです。ライブの演奏では上手にギターを弾けるのだけれどもセルフレコーディングでは上手くいかないという人は上手くギターを録るができていないことがほとんどです。上手くギターを録るための具体的な方法を2つあげます。それは
  • パンチイン(部分録り)
  • コンピング(テイクの良いとこ取り)
この二つを徹底的に使いこなせるようになりましょう。これらを習得するだけでレコーディングの効率は格段に上がります。

Cubaseでの解説動画になりますが実際にこちらの動画で紹介しておりますのでぜひ参考にしてみてください。

おわりに

いかがでしょうか?実際に僕がギターをRECする際にはこの4つを実行しているだけです。他に裏技のようなことは一切しておりません。ぜひ参考にしてみてください。正直かなり事細かく説明した記事になっておりますのでこれでも上手くいかないという方はぜひオンラインレッスンをご検討ください。必ず良い音でギターが録れるようになります。
体験レッスン
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
今日はMIXについて記事を書こうと思います。ギターの音にどうしても厚みが出ないという悩みを持っている方はいないでしょうか?特に海外のバンドサウンドを聴く方はギターの分厚さに違いを感じている方も多いと思います。
今回この記事ではその海外のバンドサウンドのような分厚いギターサウンドの作り方を紹介します。
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ダブルトラッキングとクアッドトラッキング

まずはギターの音作りの基本であるダブルトラッキングとクアッドトラッキングについておさらいします。
基本中の基本ですがギターのバッキングはステレオで聴かせようとする場合には同じバッキングフレーズを2回RECする必要があります。これをダブリング、もしくはダブルトラッキングと言います。
そしてクアッドトラッキングはその倍の数、4回RECをして音を重ねます。
  • ダブルトラッキング - 同じバッキングフレーズを2回RECし、パンニングする
  • クアッドトラッキング - 同じバッキングフレーズを4回RECし、パンニングする
こうすることでダブルトラッキングで想像が付くと思いますがバッキングフレーズがスピーカーからLRの両方から出力されます。
クアッドトラッキングは4つですのでLRの両方のみならず、さらに立体的な音像が作られます。

↑blessthefall 『Hollow Bodies』

↑Bring Me The Horizon - 『MANTRA』
クアッドトラッキングをした際にはこのような重厚なギターの音の壁が出来上がります。

ダブルトラッキングのパンニング

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ダブルトラッキングの場合はバッキングフレーズをステレオで聴かせるわけですからパンニングをLRに振る必要があります。その際のパンニングはLR70~100の間で振るようにしています。
近年のバンドサウンドではパンニングを100で振り切るということが減ってきております。100で振り切った場合にはスピーカーの隅から音が流れます。一見広がりがあるように感じられますが隅すぎるが故に音の分厚さがイマイチ出ないと私は感じております。そのため
  • ダブルトラッキングのオススメのパンニングは70~80の間でパンニングです。
今までパンニングをLR100に振り切って方は一度このパンニングをお試しください。広がりが全てでは無いということがきっと感じられるはずです。

クアッドトラッキングのパンニング

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クアッドトラッキングの場合は図のようにダブルトラッキングのLR70~100を組み立ててからその間にLR50~80のパンニングでバッキングを入れます。こうすることでまるで音の壁が出来上がります。
ダブルトラッキングとは違った分厚さが出来上がります。まさに分厚い音の壁です。クアッドトラッキングの場合もダブルトラッキングの時と同様にパンニングは100に振り切らないことをオススメします。私のクアッドトラッキングでのパンニングのオススメを紹介します。
  • クアッドトラッキングのパンニングは外側(LR70~80)、内側(LR50)の設定です。

実際に私のオリジナル曲でもクアッドトラッキングはこのような設定しています。外側をLR100にするよりも音の分厚さがLR70~80の方が演出ができると感じております。ぜひ参考にしてみてください。

ギターの音に重厚さがイマイチ出ない時の対処法

これらを試した際にどうしても重厚さがイマイチ出ない場合の対象方も重ねて紹介しておきます。具体的な方法として2つあります。
  • EQでシェルフで全体的に低域を持ち上げてやる
  • マルチバンドステレオエンハンサー(Waves/Vitamin等)で低域のパンニングを絞り、さらに低域の倍音を持ち上げてやる
但し、これら2つをやる際はRECの段階で音作りにミスをしているぐらいの時にやる技です。いわば荒技というか最終手段の技に近いです。
ですのでこの2つを試す際には自分のギターの録りの段階の音作りが甘かったと自覚しましょう。

ギターの音にジューシーさがイマイチ出ない時の対象方


ギターのジューシーさがイマイチ出ない時の対象方を紹介します。この場合はギターアンプの音作りで
  • 中域~高域にかけてのブーストが甘い
  • ゲイン量が足りなかった
場合によく発生する状態です。この場合に活躍するのもWavesのVitaminです。Vitamin最強。私はMIXで困ったらとりあえずVitaminをかけてみる男です。上記の動画にもあるようにVitaminでは
  • 低域の広がりを狭めて、中域〜高域にかけて広げる
  • 中域〜高域の倍音を付加
Vitaminでは先ほど述べていたジューシーさが出ない2つの問題を解決してくれることが多いのでイマイチ音にパンチが足りない。音抜けが悪い。というような場合にぜひ試してみてください。

おわりに


↑クアッドトラッキングを使ったギターの弾いてみたです
いかがでしたか?このようにギターのサウンドの分厚さを出すためにはダブルトラッキングのみではならずクアッドトラッキングの発想が必要になります。
しかしダブルトラッキングと比べ、RECの量は4つになるわけですから倍のREC数になります。それこそ修行僧の如く黙々とRECをしていくことになります。ギターで音の壁を作るにはそれぐらいの覚悟が必要ということです。
僕はDTMオンラインレッスンをしておりますので興味がある方はTwitterのDMもしくはHPからお気軽にご連絡ください。
体験レッスン
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは。今日はギターの音作りについてお話をします。
今回はずばりクリーンギターの音作りです。
「クリーンギターの音色に空間系エフェクトをかけて透明感や浮遊感を出したい!」というそこのあなたのために簡単にできる空間系エフェクトテクニックを紹介します。
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クリーンギターはそのまま使うと奥行きが出ない

クリーンギターの音はその名の通りギターに何もドライブをかけていないため、綺麗な音色です。
しかし裏を返せばそのギターの音は素の音そのものです。そのため何も味づけをしなければ逆に浮いてしまう音色になりかねません。空間系をクリーンギターにかける理由としては以下の理由を述べます。
  • クリーンギターの音を他の楽器隊と重ねた時に浮かせないため
  • 立体感を付加してさらに美しい音色にする
  • クリーンギター特有の音の角を取る
  • 浮遊感のある雰囲気を演出する
主にこれら3つの目的として私はクリーンギターに空間系をかけています。

透明感のあるクリーンギターとは


タイトルでも述べている透明感のあるクリーンギターとは具体的にどういう音色なのか?
私からぜひ聴いていただきたい曲はYUIさんの『I remember you』です。この曲のイントロ部分(0:12〜0:24)のクリーンギターに注目していただきたい。
いかがでしょうか?普通のクリーンギターと比べると、奥行きがあり、メロウな雰囲気を感じられませんか?このようにクリーンギターに空間系エフェクトを加えてやることで曲全体の雰囲気を変えることができるのです。
この曲で使っているエフェクトは
  • リバーブ
  • コーラス
二つになります。この二つのエフェクトで透明感を演出しております。
そしてもう一つYUIさんの曲から聴いてほしい曲があります。

こちらもYUIさんの代表曲の一つ『Good-bye days』です。この曲もイントロ部分の(0:49~1:02)に注目して聴いてみてください。こちらの空間系エフェクトは
  • リバーブ
  • トレモロ
を使用しています。いかがでしょうか?こちらは独特な浮遊感を感じられると思います。
このようにクリーンギターに空間系エフェクトを加えることで様々な雰囲気を演出することができるのです。
ちなみに筆者は絶賛YUI世代です。(^^;)中学生の頃にめちゃくちゃ流行っていましたし、今でもYUIさんの曲が好きです。

空間系エフェクトの基本はリバーブ+α


空間系エフェクトの基本はリバーブ+αです。こちらの動画ではクリーンギターにリバーブ+フェイザーでシューゲイザー風のギターサウンドを作っています。リバーブ+αのよくある組み合わせを紹介します。
  • リバーブ+ディレイ
  • リバーブ+コーラス
  • リバーブ+トレモロ
  • リバーブ+フェイザー
これら4つが空間系エフェクトの組み合わせとしてよく見られるものです。
一度これら4つを実際に試していただいてその耳でどのような効果が出るのか感じてみてください。さらにはこの二つの組み合わせのみならず3つかける場合も全然あります。私がよくやる空間系の組み合わせは
  • リバーブ+ディレイ+コーラス
この3つの組み合わせをよくやります。

リバーブ+コーラス+トレモロで独特な音の揺らぎを演出する


王道の組み合わせはリバーブ+ディレイですがここで一味違った空間系の組み合わせを紹介します。
  • リバーブ+コーラス+トレモロ
この3つの組み合わせです。リバーブで奥行きを作り、コーラスとトレモロで音に揺らぎを与えることで独特な浮遊感が生まれます。
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リバーブはホール系リバーブを使用。
スクリーンショット 2022-01-04 10.41.22
コーラスはこのような値にします。MIX量はお好みで良いと思いますが僕は30%にしています。
スクリーンショット 2022-01-04 10.41.30
トレモロはRATEを1/16にします。これぐらい細かい方がちょうど良い揺らぎ具合になると感じております。
この組み合わせは先ほどのYUIさんの楽曲でも使われているような浮遊感を生み出せるのでぜひお試しあれ

空間系エフェクトを極めていくためにモノラルとステレオをもう一度理解しよう

DTMに触れてこなかったほとんどのギタリストはこれまでモノラルの空間系のみ使ってきたことかと思われます。
というのも基本コンパクトエフェクターはモノラルのものが多く、ステレオをギターを鳴らすなど全く考えもつかないからです。
DTMでは録り音に対してステレオの空間系を使用することができるのでさらに今まで以上にサウンドの幅が広がります。
空間
モノラルのディレイとステレオのディレイを組み合わせるだけでも音作りの幅はグッと広がります。
ステレオディレイやピンポンディレイも楽曲に組み込むだけでサウンドメイクは大きく可能性が広がりますので今一度モノラルとステレオの概念を確認することをオススメします。


おわりに

いかがでしたか?このようにクリーンギターは空間系エフェクトの組み合わせによりどれだけでも化けさせることができます。まさにエモ散らかしとはこのこと。
ぜひ今回紹介した空間系の組み合わせをご自身でお試しください。きっと楽曲制作の幅が広がると思います。
僕はDTMオンラインレッスンをしておりますので興味がある方はTwitterのDMもしくはHPからお気軽にご連絡ください。
体験レッスン
というわけでではまた

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