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カテゴリ:MIX > コンプレッサー

DTMをしていると嫌でも勉強をせざる負えないコンプレッサー。
コンプレッサーはMIXや音作りで使用しますが使い方を間違えてしまうと単に音量を小さくしてしまうどころか音質も劣化しかねません。
コンプレッサー2
DTM初心者の方はなんとなくコンプレッサーを使用している方もいるのではないでしょうか?ですがもう一度コンプレッサーを使用する意味をこの記事で確認していただければと思います。

コンプレッサーで音量の均一化をする

コンプレッサーを使用する時は音量の均一化を目的とするケースが多いです。主にボーカルやギター、ドラム、ベースなど生レコーディングした音源に対して使用します。
コンプ前
素の音源では何も処理で行われていないためにどうしても音量差(ダイナミクス)があります。
この音量差をコンプレッサーを使用し、圧縮することで均一化されます。

音量上げ後
このように音量差が埋まった状態で聴きやすい音源になりました。
コンプレッサーについては過去記事で解説しておりますのでわからない方は読んでみてください。

コンプレッサーは使い方を間違えると音量が小さくなる


しかし、コンプレッサーは使い方を間違えると音量差が整ったとしても音量が小さくなってしまいます。
音量差を整えるためにコンプレッサーではスレッショルドを決めます。スレッショルドを基準に圧縮を行いますが圧縮しただけの状態では音量は小さくなってしまいます。
コンプ後
圧縮しただけの状態がこの図だとするとご覧の通り、スレッショルドを超えた物に対しては圧縮が行われています。しかしこのままでは音量は下がっています。
「え!?コンプレッサーは音量の均一化を行って音圧を上げてくれるのではないの?」そのような意見が聞こえてきそうですが圧縮した分はピークに対しての空きが生まれたとも考えられます。

音量上げ後
そのため、圧縮した分を再度GAINまたはOUTPUTでピークまで音量をブーストしてやる必要があります。このことを知らずに圧縮された=コンプを使ったというような考えではコンプレッサーの使い方を誤っている可能性があります。

コンプレッサーの種類によっては出力の読み方が違う

先ほどお伝えした圧縮したものをGAINまたはOUTPUTで音量をブーストする必要があると述べましたがコンプレッサーの種類によって書き方が違うものがあります。
スクリーンショット 2021-01-08 3.23.26
Cubaseのコンプレッサーの場合はMAKE UP(デフォルトはオート機能がある)
スクリーンショット 2021-01-08 3.24.30
1176系コンプはOUT PUT
スクリーンショット 2021-01-08 3.23.56
Waves R COMPはGAIN
大体はGAINまたはOUTPUTですがMAKE UPというつまみで表示されていることもあるので気をつけましょう。

コンプレッサーで圧縮すると失われるものもある

ああああ

ここでもう一つ注意点があります。音量差が大きい音源に対してコンプレッサーの圧縮に頼よりきった処理をした場合はどうなるのか?
それは潰している分、失っているものもあると認識する必要があります。
ただ闇雲に音量差を埋めるためにスレッショルドを極端に下げ、レシオを強く設定した場合、素の音に対してそれだけ圧力がかかるわけですから音質にももちろん影響が出てきます。このように単にコンプレッサーに頼り切ったダイナミクスの調整を行うのではなくボリュームオートメーション、手コンプを使用し、コンプレッサーとは別のダイナミクスの処理を行うことでより自然な音質を保ちつつ、均一化させることが可能になります。

おわりに

いかがでしたか?このようにコンプレッサーは便利ではありますが圧縮している分、気をつけて使用する必要もあるというお話でした。僕も最初はコンプレッサーの使い方には四苦八苦したものです。自然な音量の均一化を行う場合はコンプレッサーを用法容量を守ってご使用ください。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

マルチバンドコンプレッサーの仕組みを記事にしておきます
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【初心者向け】コンプレッサーをかけて音圧を上げる仕組み
コンプレッサーについて
↑基本のコンプレッサーの仕組みを以前記事にしてあります

通常のコンプレッサーはワンバンドコンプ

通常のコンプレッサーはワンバンドコンプレッサーです。音量に対してコンプをかけるということは当然帯域に対してもコンプがかかっていることになります
ワンバンドコンプ
周波数別にコンプのかかりを決めるということはできません。図のように低域が膨れ上がった音源があった場合には他の帯域もそこに引っ張られてしまうことになります。
こういった場合にコンプの前段にEQをかけて調整したりします

マルチバンドコンプは各帯域にコンプをかけることが可能

マルチバンドコンプレッサーは通常のコンプとは違い。各帯域に対してスレッショルド、 アタック、リリース、ニーなども設定できます
マルチバンドコンプ
このように低帯域、中帯域、高帯域など、別々にコンプをかけることが可能です
低域にはかけたいけど高域にはかけたくないんだよなーといった場合にも対応が可能なわけです
キックやベースなど、帯域が広く分布されていないものはシングルタイプのコンプで十分です
2mix音源やドラムのオーバーヘッドなど帯域の分布が広いものに使うとまさに痒いところに手が届きます

EQではできなかった技がマルチバンドコンプで可能

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EQは指定した帯域に対して削ると考えた場合、常にかかり続ける
ことになりますが
マルチバンドコンプ2
マルチバンドコンプの場合は指定した帯域に対してスレッショルドを超えた時にだけ削るということが可能です。ディエッサーはこの原理で歯擦音を狙って耳が痛い!と感じたところにスレッショルドを指定して削っているわけですね
EQを使った時になんかいまいちしっくりこないんだよなーという場合にぜひマルチバンドコンプを試してみていただきたいです

おわりに

06
マルチバンドコンプは使い方として色々あります。うまく使うことができればさらに2mixの調整の幅が広がります。ぜひ使ってみてくださいヾ(´ω`=´ω`)ノではまた

コンプレッサーをかけて音圧を上げる仕組みをおさらいということで記事にしておきます
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コンププレッサーについては以前に記事にしていますので
コンプレッサーについて
↑こちらを参照してください

コンプをかける前は音量差(ダイナミクス)がある

コンプ前
コンプをかける前は全体の1音1音に対して音量差があります
これをダイナミクスがある状態と言います
特にわかりやすいのはボーカルです
Aメロは小さく歌っているけれどサビだけ音がでかい!ということがよくあります
当然人間なのでこの音量差が出てしまいます
これをなんとかして音量差を埋めて聴きやすくしたい!と誰しもが思います
※ダイナミクスを埋めるとも言います
ここで役に立つのがコンプレッサーなわけです

単純にコンプをかけただけでは音量が下がる

コンプ後
実は単純にスレッショルド値を決めてコンプをかけただけでは
音量は上がりません。逆に下がります

なぜならスレッショルドを超えるとそこでコンプが作動し
音を圧縮(叩く)しているから
です
「おい!コンプかけたのに音量下がるんだけど!」ってのは初心者の頃、絶対に誰でも経験することです
僕も経験しました笑
ですがここからが大事です

コンプをかけた後に音量を上げる

音量上げ後
スレッショルドで基準を超えたところの音量を下げたのならば
もちろんピークに対しての余裕が生まれます
この時点で元々音が小さかったところと大きかったところの差が減ります
そのためじゃあどうすれば良いのかというと
ピークに対して余裕が生まれたのならば全体の音量を上げてやればいい
ということです
コンプにはパラメーターでGainだったりMake upというのがあるので

20
09
それを使って全体の音量を上げてやりましょう

終わりに

僕も最初、「コンプかけたのに音量下がるやん!」っていうのが初心者の頃ありましたが原理がわかってしまえば
コンプをかけた後に音量を上げてやることが必須になります
というわけで今日はこの辺で!ではまたヾ(´ω`=´ω`)ノ

コンプレッサーとはなんぞや?というのを記事にしておきます

コンプレッサー

簡単に言うと、音量の均一化です
特にボーカルなんかはRECが終わったあと自分の音源を聴いてみると
Aメロがやたら小さくてサビだけでかいから聴きにくいなぁ~とか思ったことありませんかね
ドライの音(何も処理してない音)はそれが普通です

コンプ3
図にするとピーク値に対してこんな感じになるかもしれませんね
これを大きいところは圧縮して小さいところとの隙間を埋めましょう
みたいなのがコンプとやらです

スレッショルド

コンプ2
その大きいボリュームの基準値がスレッショルド値というものでそこを上回った場合に
コンプがかかるということです。図を見たらわかるとおりこれだけでは単純にピーク値に対して
音量が下がってるだけなので圧縮して小さくなった分のボリュームを全体のボリューム(マスターボリューム)であげてやると音量感は元に戻り音圧のある音になります。
マスターボリュームはGainって書いてあったりもしますね
そこでコンプをもう少しだけ掘り下げた話をしてみます
これをスレッショルドを超えた時にバツン!!とばっさり削るとどうなるかというと
もちろん音を圧縮してるので歪んできてしまったり劣化が起きてきます
ここでその圧縮比率(レシオ)をどれくらいにするかがポイントになってきます

Retio(レシオ)

コンプ
この圧縮比率をどれくらいにするかでコンプのかかり具合が変わってきます
抑揚をあえて残したい場合なんかは緩めにかけてもいいかもしれませんね
抑揚を抑えて厚みを上げて音を前に出したい!みたいなときは少々きつめにみたいな感じで
これもあくまでも自分の耳で聴いて決めるといいです
レシオをきつくかけすぎて
音が劣化してめちゃめちゃかわってしまった!っというのが望ましくない状態なので
ナチュラルに聴こえる程度にしておくと良いと思います
大体2:1~8:1の間に決めるといいとよく言われてますね

Attack

スレッショルドを超えた時のコンプの開始位置
早めにすると早い位置からかかるのでアタック部分が圧縮されて感覚的に音が後ろにきたり
遅めにするとアタック部分は残るので音を前に出したりできます

リリース

スレッショルド値を下回ってからどれだけの速さでコンプを解除するか
早めにすると解除位置が早いので歯切れがよく聞こえたり
遅めにすると解除位置が遅いので緩やかに解除していき不自然さをなくす
※遅めにしすぎると遅すぎて逆に違和感を起こす場合もあります
というのがあったりします
基本的にコンプは音声データの内容によってどの値も設定が変わってくるので
わからないうちはプリセットを基準にして自分の耳で決めて値を決めていくといいかもしれませんね

終わりに

とりあえずコンプの代表的な機能をざっと簡単に記事にしてみました
ボーカルの方で自分はMIXはしないって人も一応予備知識として覚えておいてもいいかもしれませんね
では今日はこの辺で!!

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