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カテゴリ: ドラム打ち込み講座

こんにちわ お久しぶりです。
かれこれバンドレコーディングを初めて3年ほど経ちました。バンドレコーディングではギターやボーカルのレコーディングはもちろんドラムのレコーディングもします。
僕自身もオリジナル曲を作ることがありますがその時にはドラム音源を使用し、楽曲制作をします。
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この記事では生ドラムとドラム音源、どちらも使用してみてわかった両方のメリットとデメリットを紹介します。

生ドラムのメリット

EARL ( パール ) / RS525SCWN/C #91
EARL ( パール ) / RS525SCWN/C #91
  • 紛れもない本物による音の質感
  • キックやタムの重厚感がちゃんと出る
  • 奏法による表現がハッキリと出る
  • 音の強弱、微妙なズレなどドラマーならではノリが出る
ざっくりとこの3つだと感じています。実際、一つ目の紛れもない本物がメリットの全てかもしれないですね。生ドラムが綺麗に録れた時にはドラム音源を超えるクオリティは間違いなく出ます。個人的には金物やスネアの細かいニュアンスはリアルになったと言えどドラム音源ではカバーしきれない部分はまだあると感じております。
プラグインでよく言われている「完全に本物を再現した」というキャッチーコピーはあるあるですが今のところ、完全に再現したと感じられるものはないです。どんなものであろうがプラグインはあくまでもシミュレーションなので本物に勝るものはないといまだに僕は感じております。

生ドラムのデメリット

  • クオリティがドラマーの演奏能力に比例する
  • 良い音で録るためにはかなりの費用がかかる
  • 基本一発録りなのでレコーディングが大変
  • 録り終わった後にミスがあると修正が難しい
  • かなりの腕前のドラマーでなければリズムにムラが出る
メリットの部分だけを見ると楽曲制作はドラムは生ドラムに限る!と感じられそうですが生ドラムでハイクオリティを出そうと思うとかなり敷居が高いと感じております。
特にクオリティがドラマーの演奏能力に比例する、良い音で録るためにはかなりの費用がかかるというのが大きなポイントです。
実体験としてあるのですが安価なドラムマイクセットではどれだけMIXを頑張ろうが音質に限界がありました良い音でドラムを録るならば最低でもマイクは12本くらいは必要だと感じております。
そしてドラマーがクリックに合わせて精密に叩けるかはすごく重要でリズムにムラがあるとあとで録る楽器陣が苦労します。それだけではなく曲全体のクオリティに大きく影響が出るので生ドラムで音源を作るならばドラマーはそれなりの覚悟が必要だと考えていただきたい。脅かすつもりはないですが生ドラムのレコーディングはドラマーもエンジニアも本当に難しい作業だと認識して欲しいものです。

ドラム音源のメリット

XLN AUDIO ( エックスエルエヌオーディオ ) / Addictive Drums2 Custom
XLN AUDIO ( エックスエルエヌオーディオ ) / Addictive Drums2 Custom
  • 安定したリズム
  • ハイクオリティの音質が約束される
  • リズムパターンやフィルインの修正が効く
  • ドラムキットの変更が簡単
  • ドラムレコーディングの時間を省ける
「ドラム音源なんて所詮打ち込みでしょ?」こういったコメントを言われる時がありますがそのイメージは一体何十年前のことを言っているのか?と思います。今のドラム音源はめちゃくちゃクオリティが高いです。
生ドラムとドラム音源を聞き比べた時にパッと聞いただけではきっとわからない人も多いと思います。それくらいにリアルです。ドラム音源に偏見のあるバンドマンがいまだにいますがそういう人ほど「普段あなたが聴いているアーティストの音源がもしかしたらドラム音源かもしれないですよ?」と言いたくなります。
そして個人的にはハイクオリティの音質が約束されるというメリットはかなり大きいメリットです。ドラム音源のメリットは語り出すと長くなってしまうので簡単にまとめると音源のクオリティにこだわりたい人ほどドラム音源を使うことをオススメします。

ドラム音源のデメリット

  • 本物の質感には勝てない
  • ドラマーだけレコーディングに参加しないため、ドラマーは音源を作った実感が沸かない
  • 下手な人が打ち込むとドラム音源とわかるクオリティになる
いまのところ、これくらいしかデメリットが感じられません。もちろんですがドラム音源を使う場合はそれなりに打ち込みが上手な方が良いです。
音に強弱がついていない場合や奏法がしっかりと表現されていないと打ち込みドラムとわかるクオリティになってしまいます。

生ドラムとドラム音源のアンケートを取った

バンドレコーディングでは生ドラムとドラム音源のどちらが良い?というアンケートを取りました。結果としては生ドラムで録りたいという人の方が多いようです。
というのもドラム音源という選択肢を知っているのはDTMをしている人ぐらいなのでまだまだ普遍的な認識ではないのだと思います。

一方ではこのような考えの方もいました。ドラマーが自ら、ドラムは打ち込みにしようという提案です。ドラムレコーディングの大変さやドラム音源の便利さの両方を知っているからこその提案なのだと思います。
どちらもメリットとデメリットがあるため、ドラマーの腕前やスケジュール、予算などを考えてその都度、最適な方を選択できると良いと思います。

おわりに

いかがでしたか?個人的にはドラム音源推しです。安定したリズムとハイクオリティの音質が約束されるというのはかなり大きいメリットだからです。
数年バンドレコーディングをしてみて改めて思いましたが生ドラムのレコーディングはドラマーもエンジニアもかなりの技術力を必要とするものです。実際これがネックになってなかなか音源を作れないバンドもいるのでは?と思うくらいです。なのでバンドでオリジナル曲の音源を作りたいと考える人は思い切ってドラム音源を使う選択をしてみるのも良いと僕は考えます。
長々と生ドラムとドラム音源のメリットとデメリットを述べましたが音源制作の際に参考になると幸いです。というわけで今日はこの辺で!ではまた

2020年にロック系のドラムアレンジのお仕事を受けることがいくつかあったので僕なりのドラムアレンジの5つのコツを紹介します。
PEARL ( パール ) / EXX725S/C 760
PEARL ( パール ) / EXX725S/C 760
初心者の方にもわかりやすい内容ですのでぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
動画も作りましたので合わせて見ていただくと理解しやすいかと思われます。

勢いや力強さを出したい場合はキックの手数を増やす

基本のビートは変えずに勢いや力強さを出したいという場合はキックの手数を増やしてやると良いです。
ドラマーをワンバスなのかツーバスなのかでキックの数は変わってきますが僕の場合は基本ツーバスで考えています。
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例えば通常の8ビートでもキックのダブルを入れるだけでも印象が変わってきます。
これはどのリズムパターンでもダブルを入れることで印象が変わってきますので色々試してみることをオススメします。僕はフィルインでダブルを入れることがよくあります。

タドド・タドドのリズムパターンを使う


ロック系ドラムではよく耳にすることのある「タドド・タドド」のドラムフレーズ。ONE OK ROCKの完全感覚Dreamerのイントロの部分でも使われているフレーズです。このフレーズ自体は打ち込み方は簡単です。
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最初は「タドド・タドド」と口ずさんで見て打ち込んでみることをオススメします。このフレーズは非常に使い勝手が良いので展開の変わり目などで入れてやるとメリハリが出ます。これも先ほど説明したキックのダブルを入れてやると力強さが出てきます。

ドラム打ち込みが慣れないうちのフィルインは足し引きで考える

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これは何度か記事にしていますがここでも触れておきます。ドラム打ち込みに慣れていないうちのフィルオンは足し引きで考えるとわかりやすいです。まずは最もポピュラーで耳にすることの多い、スネア連打を打ち込んでそこからタムやキックに入れ替える。
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または手数を減らす、増やすなどでフィルインのパターンを色々考えてみると良いです。

スネアのゴーストノートを入れる


ドラムフレーズが単調になってきたという場合にはスネアのゴーストノートを使用しましょう。特にバラードの曲ではこのテクニックが重要になってきます。バラードではキックのダブルを入れてしまうとボーカルの邪魔をしてしまうのでその代わりにスネアでドラムに表情を付けていきます。
ゴーストノートが上手く打ち込めるようになるとドラムフレーズの幅がかなり広がるのでぜひ挑戦してみてください。

ハイハットはランダマイズで強弱をつけてやる


ハイハットはベロシティーの調整で大きく生っぽさが変わります。一つ一つ、ベロシティーを調整していては膨大な時間を消費してしまいますのでハイハットはランダマイズで強弱をつけてやると良いです。
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一通りで聴いてみて違和感のある部分やこだわりたい部分をその都度で手動で調整してやりましょう。
特にハイハットを細かく刻むフレーズではベロシティーを低めに設定してやりましょう。
これはハイハットに限らずスネアやキックなどもランダマイズで強弱をつけてやるのもありです。しかしスネアやキックはハイハットほど大きく強弱はつけずにベロシティーのパラメーターとしては±10ほどにしています。
ランダマイズは使用することが多いのでキーボードショートカットに設定しておくと便利です。

おわりに

いかがでしたか?ドラムアレンジは回数をこなせば誰でも上達できるので紹介した5つのコツをぜひお試しください。初心者の方はまずはフィルインをバリエーションを増やすことが課題になりますが紹介した足し引きの考え方を使っていくことで自然と増えていくはずです。
ドラムアレンジは上手になるとドラム打ち込みが楽しくなりますので参考にしてみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた

ドラムの打ち込みをしていてパターンが単調になってしまう!という経験はありませんか?
TAMA ( タマ ) / NSS1455
TAMA ( タマ ) / NSS1455
この記事ではドラムパターンの単調さから脱却するための一つのテクニックを紹介します。

スネアの叩き方:ダブルストローク


スネアの叩き方にダブルストロークといった叩き方があります。スネアを叩いた時に跳ね返る力が発生します。その跳ね返りの力を使って2打する叩き方です。このダブルストロークをイメージしてやることで表現の幅が広がりますので頭の中に入れておきましょう。こちらの動画でわかりやすく解説されています。

ダブルストロークをイメージしてスネアにゴーストノートを入れる


スネアの打ち込みをシングルストロークだけで考えてしまうとどうしても表現に限界がきてしまいます。
特にバラードなどの静かな曲ではボーカルを目立たせたいためにドラムがどうしても単調になってしまうことがあります。この場合にダブルストロークをイメージしてゴーストノートを入れてやると表現の幅が広がります。

上手く使いこなせるとこのようにお洒落かつテクニカルなフレーズが打ち込めるようになります。
ポイントとしてはベロシティーの強弱をちゃんと細かく書いてやることです。ランダマイズでは無く、一音一音聴きながら丁寧に書きましょう。というわけで今日はこの辺で!ではまた

Youtubeにフリートラックを投稿し始めました。意外とフリートラックから僕のことを知ってくださる方が増えてきました。それだけではなく実際にラップを入れてくださっている方もいて、嬉しく感じております。

↑公開しているフリートラックの再生リストがこちらです。ぜひ聴いてみてください。
この記事では僕のトラックの作り方をまとめておきます。これからトラックメイキングを始める方の参考になれば幸いです。

ビートメイクのやり方


僕のビートメイクの方法はハードウェアのパッドは使いません。オーディオの直貼りとサンプラートラックを使用して行います。
  1. MediaBayから各素材を取り出してくる
  2. タイムラインに並べてビートを作る
  3. ハイハットはサンプラートラックを使用してもOK
  4. ハイハットに強弱をつける
  5. ループさせるビートが出来上がったらたまにスネアやキックを増やして少し変化を加えてやる
ハイハットはサンプラートラックに入れてMIDI入力し、ベロシティーを調節し、強弱をつけることをオススメします。そうすることでさらにビートの生々しさが出てきます。
このようにビートメイクの方法はシンプルですが早く出来上がるのでオススメです。
他にはドラム音源を使用する場合もあります。ビートメイクでオススメのドラム音源は Addictive Drums2 です。
Addictive Drums2
Addictive Drums2
バンドサウンドで使われることが多い印象がありますが有名なトラックメイカーもこのドラム音源を使うことがあります。扱いやすい音で金物の音色も種類が豊富で実はビートメイクに向いています。

僕のフリートラックのこちらの曲のビートもAddictive Drums2 を使用しています。

ベースを入れる

IK MULTIMEDIA ( アイケーマルチメディア ) / MODO BASS
IK MULTIMEDIA ( アイケーマルチメディア ) / MODO BASS
ベースは基本的にはシンプルなベースラインにしています。たまに動かしてやるくらいがちょうど良いと感じております。キックの位置とかぶせるような形で打ち込んでやるのが簡単な方法です。

ちなみにこの曲はDragonAshのIKUZONEさんのベースラインを意識してみました。この曲はわりとベースラインを動かしています。

僕はDragon Ashの『陽はまたのぼりくりかえす』という曲が好きで学生時代に歌詞を丸暗記するほどでした。日本にHip Hopを一般的なシーンへと広げてくれたバンドと言っても過言ではないでしょう。

ギターを入れる


ギターが弾ける方はぜひトラックにギターを入れてみましょう。この曲ではアコースティックギターのアルペジオを入れています。静かでシンプルなフレーズの方が僕は好みです。
この曲はアコースティックギターをコンデンサーマイクでマイキングしています。さらに曲に立体感を出すためにギターをダブルトラッキングさせています。コードをジャラーンと白玉一発でも全然ありなのでギターを持っている方はぜひやってみてください。

ギターは以前にブログで紹介したYAMAHA ( ヤマハ ) / FS-TA BSを使用しています。

上物(ピアノ、シンセ、環境音)を入れる


こちらの曲で使用している上物はKontaktのVINTAGE KYEを使用しています。
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プリセットはHot Clubです。この音色がお気に入りで使用することが多いです。
この曲ではアコースティックギターのバッキングとVINTAGE KEYを主に上物として使用しています。
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上物はピアノやシンセ、ストリングスなど基本何でもOKですがレトロなHip Hopの感じにしたいのであればVINTAGE KEYの音色がオススメです。コードがわからない方はコードトラックを使用しましょう
MIDIを打ち込んだらサスティーンペダルのON/OFFやベロシティーの調整もしてやりましょう。
ZOOM ( ズーム ) / H1n ハンディレコーダー
ZOOM ( ズーム ) / H1n ハンディレコーダー
他には街頭の音などの環境音をハンディーレコーダーでサンプリングして上物として使用するのもオススメです!

おわりに

BEE音楽スクール
いかがでしょうか?トラックメイクは手軽に楽しめるので制作の息抜きにオススメです。
最近ではトラックメイキングを学べるオンラインスクールも増えてきているようです。ネットで調べるだけでも多くのノウハウを得られる時代ではありますが実際に講師から直接学ぶと上達も早いはずです。
僕も地元のDTMスクールに4年ほど通い、多くのノウハウと技術を学ぶことができました。というわけで今日はこの辺で!ではまた

生ドラム⇨ドラム音源へ差し替えという作業を何度かする機会あり、人間味のあるリアルなドラムサウンドを作る必要がありました。
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その際に改めて大事だなと感じたことや発見がありましたのでまとめておこうと思います。
動画も作りましたので参考になると幸いです。序盤は初心者の方にもわかりやすい内容になっています。


FXPANSION ( エフエックスパンション ) / BFD3 USB 2.0 Flash Drive
FXPANSION ( エフエックスパンション ) / BFD3 USB 2.0 Flash Drive

リアルなドラム打ち込みのために必要なこと

 
生ドラムからドラム音源へ差し替えをする場合、Cubaseの機能としてオーディオデータのヒットポイントの検出からMIDI変換でMIDIに起こすことが可能です。(サードパーティ製のプラグインではTRIGGER2というのもあります。)
しかし今回はあえてそれはせずに生ドラム忠実に近づけるために耳コピして打ち込みをしました。
動画では大事だなと再認識したこと発見したことをいくつか紹介しています。
    • 打ち込みたいドラムフレーズを口ずさんでみる
    • 細かいハイハットのベロシティーは基準値を弱めに設定して強弱をつける
    • ドラム音源のクローズドリムショットの音が好みではない場合はサンプリング素材を使う
    • ドラムセットの中でタムの強弱はかなりニュアンスが変わる
    • スネアの強弱はベロシティーだけではなく時にはオープンリムショットでニュアンスをつける
この動画では紹介はしていませんがベロシティーのランダマイズ(特定の強弱でベロシティーをランダムでかく)という方法もあります。
  • 打ち込みのドラムを人間が叩いたように近づける
  • ドラムフレーズの幅を広げたい
という場合は僕としては好きなアーティストやドラマーのドラムパターンを耳コピして実際に打ち込んでみるのが上達の早道だと感じております。

おわりに

バンドレコーディングをやり始めてからやはり毎回のように発見があります。
いかに新鮮味を感じて新しい技術に対してハングリーになっていけるか、そのためには自分を飽きさせない努力が必要だと考えています。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

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