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カテゴリ: MIX

歌ってみたのMIX方法の記事を書こうと思います。
今回は基礎知識ということでダイナミクスの調整について記事を書こうと思います。具体的な3つの方法も紹介しますのでこれからMIXを始めようという方、既に始められている方もぜひ参考にしてみてください。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (3)

ダイナミクスとは

コンプ前
ボーカルの声はRECした状態のままだと音量にバラつきがあります。歌声の大きさが大きくなったり小さくなったり、この音量差がある状態をダイナミクスがあると言います。
ボーカルの表現であえてダイナミクスをつけている場合もありますが基本的にはこの音量のバラツキを心地良く聴ける程度に均一化してやる必要があります。
音量上げ後のコピー
そうすることでCDやサブスクで聴くような心地良いボーカルの音量感になります。

1.ダイナミクスを埋める方法:コンプレッサーを使う

ダイナミクスを埋める方法をいくつか紹介します。まず一つ目はコンプレッサーを使用する方法です。
コンプレッサーはスレッショルドという音量の基準値を決めて、スレッショルドを超えた分を圧縮して再度音量を増幅させることで音量の均一化を行うエフェクトです。
コンプ後
↑スレッショルドを基準に超えた分は圧縮されている。このままでは音量は全体的に下がったままになる。
音量上げ後
圧縮した分をさらに音量を上げることで均一化され、さらに全体の音量も元に戻りました。コンプレッサーでダイナミクスを埋める原理はこのような考え方です。

コンプレッサーは使い方を間違えると先ほどのように音量が圧縮されたままになってしまうので使い方に注意が必要なエフェクトです。さらにはコンプレッサーは細かい設定として
  • 圧縮を開始する速さ(Attack)
  • 圧縮が持続する長さ(Release)
  • 元音の圧縮比率(Ratio)
  • 圧縮の角度(Knee)
というパラメーターも存在します。使い方が少々難しいエフェクトですので慣れるまではかけすぎないように気をつけて使ってみましょう。
コンプレッサーについての記事をいくつか以前に書いておりますのでより理解を深めたい方は参照してみてください。

2.ダイナミクスを埋める方法:ボリュームオートメーション

ボリュームオートメーションでダイナミクスを埋める方法があります。
ライブイベントでPAがミキサーのフェーダーをライブ中に上げ下げしていることがあります。特にボーカルに対して声を張るであろうタイミングでは上手くフェーダーでボリュームを調整しないとハウリングが発生してしまいます。そのためPAは瞬時に状況を見極めてフェーダーを上下しているのです。
そのフェーダーの上げ下げをDAW上でも再現するということでボーカルにボリュームオートメーションを使います。
オートメーションとは自動化を意味しています。ボリューム調整の自動化というわけです。
先ほどコンプレッサーを使ったダイナミクスの埋め方を紹介しましたが特定の場所で大きな音量が発生している箇所があった場合には急激な大きな圧縮が発生することになり、不自然で音楽的に心地良くない圧縮された音になるケースがあります。
特にボーカルは表現力が必要とされるパートなため、そのような急激で大きな圧縮が発生しやすいパートでもあるのです。ですからコンプレッサーだけに頼ったダイナミクスの埋め方は万能ではないということになります。
そのため、より自然なダイナミクスの埋め方を実現するためにリアルタイムでボリュームの上げ下げを行いダイナミクスを整えてやります。
体感でボリュームが小さい箇所はフェーダーで上げる、ボリュームが大きなと感じた箇所はフェーダーで下げます。この作業を曲の終わりまで行います。
スクリーンショット 2020-12-26 2.33.10
Cubaseの場合はトラックにRとWのボタンがあります。これはオートメーションの操作に使います。
  • オートメーションの読み込みがR、Wは書き込み
コンプレッサーだけでは自然なダイナミクスの埋め方にならないという方はぜひボリュームオートメーションを試してみてください。
私なりのコツですがあまり神経質にボリュームオートメーションを書き込みすぎないことです。
ポイントは耳で気になる箇所のみ調整することです。それが純粋に音楽的な判断を耳で行うということだからです。

WavesからVocal Riderというボリュームオートメーションを自動で処理してくれるプラグインがあります。もし「ボリュームオートメーションが大変だ」という方はこちらもぜひお試しください。
スクリーンショット 2022-07-05 22.29.42
WavesのMV2というコンプレッションでもないダイナミクスの埋め方を行ってくれるプラグインがあります。コンプ臭さをなるべく出さずに綺麗な調整をしたいという場合にはVocal Riderの前段にインサートし、軽くかけてやると自然な音量感になります。 

3.ダイナミクスを埋める方法:手コンプ

さらに仕上げとして手コンプでダイナミクスを埋めるという方法を紹介します。
こちらもコンプレッサーを使わないダイナミクスの埋め方です。先ほどのボリュームオートメーションと似た発想で気になるリージョンを分割し、そのリージョンの音量を個別に調整する方法です。これを手コンプと言います。コンプレッサーを自動とすれば、この方法は手動でコンプレッションするということです。
01
Cubaseの場合はハサミツールでリージョンを分割してリージョンのボリュームを調整します。
25
この場合に分割した切り目で「プチッ」とノイズが入る場合があります。このノイズが発生した場合にはクロスフェードを入れる、もしくは切り目の場所を変えて対処します。
この方法もプロが頻繁に使用するぐらいダイナミクスの調整において大切なテクニックです。
先ほども述べていますがコンプレッサーのみに頼ったダイナミクスの調整は万能ではないため、より自然な調整を行うためにボリュームオートメーションと手コンプは必須のテクニックです。

ダイナミクスの調整でコンプレッサーを過信しすぎない

記事中に何度も述べていることですがすごく大事なことなので改めて述べようと思います。ボーカルのダイナミクスの調整がうまくなりたければ大事なことがあります。それは
  • コンプレッサーを過信しすぎないことを肝に銘じる
ことです。私はこのことからコンプレッサーはダイナミクスの調整において音楽的に万能ではないと考えており、あくまでもコンプレッサーはボリュームオートメーションや手コンプがあった上での補助的なモノとして使用しております。
例えば「コンプレッサー一発だけでダイナミクスの調整を終わらせたい!」と考えてレシオをきつめにしたり、スレッショルドを深めに設定した結果
ああああ
極端な場合にはこのように圧縮しすぎてしまい、原音が破綻してしまいます。結果的にコンプレッサーを外した方が音質が良いということになりかねません。このようにコンプレッサーは使い方を間違えると音質を悪くさせてしまうこともあるのです。
そのため上手なダイナミクスの調整はコンプレッサーだけに頼るだけでは難しいと私は考えております。

おわりに

いかがでしたか?歌ってみたのMIXではダイナミクスの調整は必須です。今回紹介した3つの方法は私も実践している方法です。ポイントはコンプレッサーを過信しないことです。
ボーカルのダイナミクスの調整は音楽的に心地良いことが最前程とされる作業になるため、視覚的な判断だけで上手くいくものではありません。そのためボリュームオートメーション、手コンプで音楽的な判断を持って調整することが大切です。というわけで今日はこの辺で!ではまた

歌ってみたのMIX方法の記事を書こうと思います。
今回は基礎知識のノイズ除去について解説していきます。
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これから自分で歌ってみたのMIXをしていこうと考えている人のためになる記事なれば幸いです。

REC時はなるべくノイズが入らないようにする

そもそもの話ですがMIXの前に録り音はノイズがなるべく入らないようにするのが鉄則です。
ノイズの種類は
  • クリッピングノイズ(音割れ)
  • プチノイズ
  • ホワイトノイズ
  • ポップノイズ
  • 壁からの反射音
  • ハウリング
大きく分けてこれら6つがあります。これらに関してはこちらの記事で原因と解決方法が書いてありますのでぜひチェックしてみてください。

歌ってみたで発生するあるあるな3つのノイズ

歌ってみたで発生するあるあるなノイズは
  • ホワイトノイズ
  • ポップノイズ
  • クリッピングノイズ
の3つです。この記事を見ている方はこれからMIXを始めようとしている方、あるいは既にはじめていてこの3つのノイズに悩まされている方だと思います。歌ってみたは基本宅録でするもので、歌ってみた初心者の人から送られてくるオーディオデータは大体これら3つのノイズが入っているものだと思っておいてください。初心者にいきなりノイズがないクリーンなオーディオデータを送ってもらえることを期待するのは難しいことです。
しかしこれら3つのノイズは除去可能ですのでこの記事でその方法を学んでいってください。

ホワイトノイズを除去する

ホワイトをノイズを除去する方法を紹介します。今回はWavesのZ-Noiseで説明します。
ここで一つノイズ除去において予め頭に入れておいて欲しいことがあります。
ノイズ除去は音質を引き換えにするということです。つまりノイズが多ければ多いほど音質は失われていくと考えておいてください。
  • ノイズ除去=音質を失う
はじめに述べていた録り音はノイズがなるべく入らないようにするのが鉄則というのはそのためです。
ここで話をホワイトノイズを除去する話に戻します。ホワイトノイズは「サーッ!」といったノイズになります。この「サーッ」の部分だけを除去するのがホワイトノイズの除去になります。

WavesのZ-Noiseではノイズ成分を学習させてノイズを除去します。
ポイントはホワイトノイズのみ流れている部分を再生してホワイトノイズのみをZ-Noiseに学習させることです。この方法はiZotope製品のRXシリーズでホワイトノイズを除去する際にも使用します。
大事なのはホワイトノイズをちゃんとサンプリング or Learnさせることです。
慣れてきたからといってLearnさせずに特定の帯域だけを狙ってホワイトノイズを除去しようとするのはやめましょう。
もしこの方法がわからない!という方はWavesのNS1 Noise Suppressorをオススメします。最も直感的な操作でノイズを除去できるプラグインです。

ぜひ導入してみてください。ちなみにですがホワイトノイズは主に高帯域に発生するノイズです。高帯域というのはいわゆる音質のきらびやかさに当たる部分です。高帯域を抑え込んでホワイトノイズを除去するわけですから同時に音質に劣化が起きることにもなるのでそれは頭に入れておきましょう。

ポップノイズを除去する

続いてポップノイズです。歌声に入るノイズでいわゆるパ行などの破裂音です。
これは結構厄介なノイズですが使うプラグインとしてはERA5/Plosive Removeを使います。
 
色々使った結果これが一番操作も簡単なのと効果も自然でした。操作方法はめちゃくちゃ簡単。
真ん中の大きなノブを回して綺麗にポップノイズが軽減されるところで止めるだけ、本当にこれだけです。

クリッピングノイズを除去する

宅録初心者が一番最初にぶち当たるノイズがこのクリッピングノイズです。音割れしたデータが送られてきたエンジニアは「録り直せ!」と言ってしまいそうになるものです。ちなみにプロの現場で音割れデータはご法度レベル
しかし歌ってみたの世界ではこのような音割れしたデータが送られてきてもおかしくはないことです。
無心でクリッピングノイズをなんとかするしかないのです。
さてここでオススメするのはERA 5 DE-CLIPPER。出た!ERA5!!と言う人もいそうですが簡単な操作でノイズ除去したいなら圧倒的にERA5!そして至高のERA5!むしろノイズ除去はERA5無双でも良いぐらいだ!

これも使い方は簡単TYPE1、2をどちらか選ぶだけ。基本的にはTYPE1を使います。細かく操作できる部分はOUT PUTのみ。OUT PUTでピークレベルを超えてしまうと意味がないので赤が付かない程度に調整して使います。
本当にこれだけの操作でクリッピングノイズが除去できてしまうのか…。と心配になってしまうほどの操作感。

AIの力でノイズを除去する:Waves/Clarity Vx Pro


色々なプラグインの紹介とノイズ除去を述べてきましたがWavesのClarity Vx Proがあれば歌ってみたのあらゆるノイズに対応できてしまいます。
これのすごいところがAIの力によってあらゆるノイズですら自然なクオリティで除去してしまうというところ

Clarity Vx Proと下位版のClarity Vxがありますが下位版でも問題なく使えます。こちらも操作方法は真ん中のノブを回すだけ。動画でもありますが
  • エアコン
  • 掃除機
  • 市街地の車の通る
このようなノイズですら自然にノイズを除去しています。このAIのアルゴリズムはどうなってるのか…。

ノイズ除去プラグインについて思うこと

現代ではノイズ除去において簡単な操作でノイズを除去できてしまうものばかりです。この記事でも紹介しているものはワンノブのものばかり。除去方法を解説と言っても
  • ノイズ成分をLearnさせて除去する
  • 真ん中のノブを回すだけ
になってしまいました。
それ以上細かい操作でノイズを除去するとなるとこの記事で説明しきれないほどになりそうなので今回は割愛しております。それにそこまで細かい操作をしたいと考える人もそんなに多くない気もします。
簡単にノイズ成分を消し去ることができるプラグインがたくさんリリースされていますが忘れて欲しくないことは
  • ノイズ除去=音質を劣化せる
  • 録り音の段階でノイズが少ないことに越したことはない
ことだと言うことです。これはRECする側もMIXする側も頭に入れておくべき知識だと思っておりますので念頭に置いて欲しいことです。

おわりに

いかがでしたか?近年ではノイズ除去の方法がだいぶ簡略化されたと感じております。
数年前では「おい!ノイズが入ってるやんけ!録り直した!」みたいな感じでしたがこのようなこともエンジニア側でもはやなんとかしてしまえと言われんばかりのノイズ除去クオリティが手に入る時代になったということなのだと思います。
それでもやっぱり録り音はノイズが少ない状態に越したことはないんですけどね。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

歌ってみたのMIX方法の記事を書こうと思います。
今回は基礎知識ということでオケとボーカルのバランスについて解説していきます。
これから自分で歌ってみたのMIXをしていこうと考えている人のためになる記事なれば幸いです。
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個人的には歌ってみたのMIXはセルフでできるようになってしまった方がトータルで考えれば絶対に良いと考えています。
作業量的にはパラMIX(各楽器も全てMIXすること)と比べるとセルフでできないものではないのでこのシリーズを通して歌ってみたのMIXができるようになるきっかけになれば嬉しいです。

歌ってみたの仕組み

まずは歌ってみたの仕組みについて軽く説明しておきます。歌ってみたは
  • オケ
  • ボーカル
をDAWソフトで調整して歌ってみたが出来上がります。
DTMセミナー
難しいような印象を持っている人もいると思いますが仕組みがわかるとすごくシンプルです。
オケはボカロPが配布しているものになります。配布元は自分で探してDLします。
このDAWでオケと歌を調整する作業が歌ってみたのMIXになります。MIXをしていない状態は音源として聴きにくい状態ですので必ずMIXをする必要があります。

歌ってみたのMIXの作業工程

歌ってみたのMIXの作業工程について簡単に説明しておきます。
  1. オケとボーカルの音量調整
  2. ボーカルのノイズ除去
  3. ボーカルのダイナミクス抑制(音量差の抑制)
  4. ピッチ補正
  5. タイミング補正
  6. 空間処理
  7. 音圧調整
大きく分けてこの7段回の作業工程になります。読者の方で今はこの7つがさっぱりわからない状態でも問題ありません。これら7つを一つ一つの記事にして説明していきます。
今回はオケとボーカルの音量調整についての説明です。

オケとボーカルの音量を調整する

MIXの基礎中の基礎ですがまずはオケとボーカルの音量を調整します。
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何もMIXがされていない状態はオケが声よりも大きい状態がほとんどです。この状態は単純に歌が聴こえにくいです。なのでオケと声の音量バランスを最適なものにします。
音量のバランスは声がオケよりも大きい状態にしましょう。(※DAWのフェーダーを使って音量の調節をします。)MIXの基本は音量のバランスですのでEQやコンプを色々挿す前にとにかくオケと声のバランスにこだわりましょう。この時点ではまだ音量の調整のみしている状態です。

音割れ(クリッピング)に気をつけよう

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音量調整の際に一つ絶対に気をつけることがあります。それは音割れ(クリッピング)です。
音量というのは0dbという限界値があります。(ピーク値とも言います)もしこの0dbを超えてしまった場合は音が劣化されて再生されます。
そのため音量の調整をする際は0dbを超えないように音量を全体的に下げ目で調整しましょう。
MIXにおいて音量は基本下げるのがセオリーですので覚えておきましょう。
RECの段階でもこれは同様で録りの段階から0dbを超えて録ると音割れしてしまいますので気を付けましょう。

おわりに

いかがでしたか?音量調整はMIXの基礎中の基礎になりますがすごく大事な作業です。まずはこの基礎知識を頭に確実に入れておきましょう。
MIXで音量は基本下げて使うがセオリーですので覚えておきましょう。というわけで今日はこの辺!ではまた

こんにちは
今日はMIXについて記事を書こうと思います。ギターの音にどうしても厚みが出ないという悩みを持っている方はいないでしょうか?特に海外のバンドサウンドを聴く方はギターの分厚さに違いを感じている方も多いと思います。
今回この記事ではその海外のバンドサウンドのような分厚いギターサウンドの作り方を紹介します。
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ダブルトラッキングとクアッドトラッキング

まずはギターの音作りの基本であるダブルトラッキングとクアッドトラッキングについておさらいします。
基本中の基本ですがギターのバッキングはステレオで聴かせようとする場合には同じバッキングフレーズを2回RECする必要があります。これをダブリング、もしくはダブルトラッキングと言います。
そしてクアッドトラッキングはその倍の数、4回RECをして音を重ねます。
  • ダブルトラッキング - 同じバッキングフレーズを2回RECし、パンニングする
  • クアッドトラッキング - 同じバッキングフレーズを4回RECし、パンニングする
こうすることでダブルトラッキングで想像が付くと思いますがバッキングフレーズがスピーカーからLRの両方から出力されます。
クアッドトラッキングは4つですのでLRの両方のみならず、さらに立体的な音像が作られます。

↑blessthefall 『Hollow Bodies』

↑Bring Me The Horizon - 『MANTRA』
クアッドトラッキングをした際にはこのような重厚なギターの音の壁が出来上がります。

ダブルトラッキングのパンニング

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ダブルトラッキングの場合はバッキングフレーズをステレオで聴かせるわけですからパンニングをLRに振る必要があります。その際のパンニングはLR70~100の間で振るようにしています。
近年のバンドサウンドではパンニングを100で振り切るということが減ってきております。100で振り切った場合にはスピーカーの隅から音が流れます。一見広がりがあるように感じられますが隅すぎるが故に音の分厚さがイマイチ出ないと私は感じております。そのため
  • ダブルトラッキングのオススメのパンニングは70~80の間でパンニングです。
今までパンニングをLR100に振り切って方は一度このパンニングをお試しください。広がりが全てでは無いということがきっと感じられるはずです。

クアッドトラッキングのパンニング

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クアッドトラッキングの場合は図のようにダブルトラッキングのLR70~100を組み立ててからその間にLR50~80のパンニングでバッキングを入れます。こうすることでまるで音の壁が出来上がります。
ダブルトラッキングとは違った分厚さが出来上がります。まさに分厚い音の壁です。クアッドトラッキングの場合もダブルトラッキングの時と同様にパンニングは100に振り切らないことをオススメします。私のクアッドトラッキングでのパンニングのオススメを紹介します。
  • クアッドトラッキングのパンニングは外側(LR70~80)、内側(LR50)の設定です。

実際に私のオリジナル曲でもクアッドトラッキングはこのような設定しています。外側をLR100にするよりも音の分厚さがLR70~80の方が演出ができると感じております。ぜひ参考にしてみてください。

ギターの音に重厚さがイマイチ出ない時の対処法

これらを試した際にどうしても重厚さがイマイチ出ない場合の対象方も重ねて紹介しておきます。具体的な方法として2つあります。
  • EQでシェルフで全体的に低域を持ち上げてやる
  • マルチバンドステレオエンハンサー(Waves/Vitamin等)で低域のパンニングを絞り、さらに低域の倍音を持ち上げてやる
但し、これら2つをやる際はRECの段階で音作りにミスをしているぐらいの時にやる技です。いわば荒技というか最終手段の技に近いです。
ですのでこの2つを試す際には自分のギターの録りの段階の音作りが甘かったと自覚しましょう。

ギターの音にジューシーさがイマイチ出ない時の対象方


ギターのジューシーさがイマイチ出ない時の対象方を紹介します。この場合はギターアンプの音作りで
  • 中域~高域にかけてのブーストが甘い
  • ゲイン量が足りなかった
場合によく発生する状態です。この場合に活躍するのもWavesのVitaminです。Vitamin最強。私はMIXで困ったらとりあえずVitaminをかけてみる男です。上記の動画にもあるようにVitaminでは
  • 低域の広がりを狭めて、中域〜高域にかけて広げる
  • 中域〜高域の倍音を付加
Vitaminでは先ほど述べていたジューシーさが出ない2つの問題を解決してくれることが多いのでイマイチ音にパンチが足りない。音抜けが悪い。というような場合にぜひ試してみてください。

おわりに


↑クアッドトラッキングを使ったギターの弾いてみたです
いかがでしたか?このようにギターのサウンドの分厚さを出すためにはダブルトラッキングのみではならずクアッドトラッキングの発想が必要になります。
しかしダブルトラッキングと比べ、RECの量は4つになるわけですから倍のREC数になります。それこそ修行僧の如く黙々とRECをしていくことになります。ギターで音の壁を作るにはそれぐらいの覚悟が必要ということです。
僕はDTMオンラインレッスンをしておりますので興味がある方はTwitterのDMもしくはHPからお気軽にご連絡ください。
体験レッスン
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんばんは
MIXでボーカルトラックを自然に馴染ませる方法をまとめておこうと思います。
歌ってみたをする方が増えてきているでしょうから需要がありそうなので記事にしておきます。
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1.ダイナミクスの調整

ボーカルが浮いてしまう原因の一つにダイナミクスの調整が上手くできていないことが多いです。
ダイナミクスの調整で重要なのは
  • ボリュームオートメーション
  • 手コンプ
この二つが非常に重要です。ボーカルのダイナミクスの調整はほぼこの2つで上手くいくかどうかが決まると僕は考えています。
「ボーカルが浮いてしまう!」と感じる場合はまずは先にこの二つの調整を見直してみてください。
これが上手くできていないとコンプレッサーだけでは展開ごとに音量のばらつきが出てしまうため、ボーカルが浮いてしまう原因になります。
コンプレッサーにそこまで大きな期待を持つのではなく、ダイナミクス調整の仕上げとしてかけるくらいの感覚で僕は考えております。


関連する記事を載せておきますので参考になると幸いです。

2.ドライブ感を付加

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / SOLO/610
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / SOLO/610
SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / Fusion チャンネルストリップ/プロセッサー
SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / Fusion チャンネルストリップ/プロセッサー
レコーディングスタジオでRECする際には録りの段階でマイクプリアンプを通すことがあります。そうすることで音に温かみが付加されて馴染みの良い音になります。
しかし宅録の場合はアウトボードを使ったRECは一般的ではないのでその温かみが付加されていないことがほとんどです。そのためMIXの際にプラグインエフェクトで温かみをボーカルトラックに与えます。
  • マイクプリアンプ
  • サチュレーター
  • アナログ系コンプ
  • テープシミュレーター
などのプラグインを使います。
ここでポイントなのががっつりドライブ感を与え過ぎないこと。トラック単体で歪み具合を確認するよりは全体の混ざり具合で確認する方が上手くまとまりやすいです。温かみを与える場合は劇的な変化を期待するのではなく微量なドライブ感で全体に馴染ませると考えます。
aああ

3.あえて高域をローパスフィルターで削る


これは実体験から学んだことなのですがバンドレコーディングをしていて複数のバンドさんから言われたことなのですが
「音が綺麗すぎるので劣化感を与えてください」というものでした。
その結果、ローパスフィルターで高域を削ることをやってみたのですが全員それがしっくりくるとのことでした。
個人的に感じていることは最近のIFやコンデンサーマイクは十分に音が綺麗なのでハイファイすぎるが故にそのままの状態では音が抜け過ぎてしまうことです。
綺麗すぎる音で入力されるため馴染ませるために劣化感を与える必要があるということです。これは先ほども述べたドライブ感を与えるとセットで考えておくと良いと思います。
ドライブ感を与えてもまだ抜け過ぎてしまうならばあえて高域を削るという思い切った発想です。
ローを削るのはあるあるのことですが…一昔前では考えられないですねぇ…。
でもそれが市場から発見したニーズだったので一つの方法として引き出しに入れて置いて損はないと思います。

4.リバーブの使い方に一工夫加える

私のリバーブの使い方を紹介します。
  • モノラルトラックでプレート系
  • ステレオトラックでルーム系
これら二つをSENDでボーカルトラックに送ります。
空間
図にするとこのようなイメージです。前後の立体感と横の立体感を2つのリバーブで演出するイメージです。この図ではさらにモノディレイも使って音に影を加えています。このように空間系エフェクトを3D考えるようにしています。
特にステレオのリバーブはホール系ではなくルーム系を使用します。理由としてはホール系はボーカルに対しての空間として広すぎるからです。空間が広すぎるためボーカルの重心が軽くなってしまうのです。そのため部屋のサイズを狭めのルームタイプにすることで適度な重心を保ったまま違和感の少ない空間を演出します
リバーブがどうしてもお風呂っぽくなってしまうという方はおそらく空間が広すぎてしまうからです。なので騙されたと思って一度空間が狭めのリバーブタイプを試してみてください。これだけでもしっくりくるはずです。

おわりに

いかがでしょうか?今のところ僕の実体験ではこの4つをちゃんとやるとほぼ綺麗にボーカルトラックが馴染みます。低域をフィルターで削るというのはよく耳にしますが高域をフィルター削るという発想はなかなかないのではないでしょうか?
もちろんこれらはダイナミクスの調整を適切にやった上で有効な方法ですのでまずはボリュームオートメーション、手コンプをやりましょう。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

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