今回はバンドの裏方マニピュレーターについてまとめておこうと思います。
縁の下の力持ち的な立ち位置でライブで同期音源を使う上でマニピュレーターは欠かせない存在です。
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この記事でマニピュレーターが何をしているのかを理解していただけると嬉しいです。

マニピュレーターとは

シンセサイザーや効果音など生演奏以外のサウンドをバンドサウンドに取り入れ、ライブではPCで同期音源として制御する役回りになります。
楽曲制作の時点からマニピュレーターが参加することもあり、その都度呼び方はアレンジャーと呼ばれることもありますがライブ、楽曲制作も含めてマニピュレーターがバンドに付き添っているケースが近年では増加しております。
わかりやすい呼び方としてマニピュレーターをDJとしてメンバーに入れているバンドもいます。
有名なバンドや音楽ユニットでは
  • SEKAI NO OWARI
  • MAN WITH A MISSION
  • FUNKY MONKEY BΛBY'S
などもマニピュレーターをDJとしています。

生演奏以外のサウンドをプログラミング

先ほど楽曲制作の時点からマニピュレーターが参加すると言っていました。

いわゆるプログラミング(打ち込み)をします。

わかりやすいモノとしては
  • シンセサイザー
  • 効果音
などですがそれ以外にもバンドメンバーに担当楽器がいない楽器をプログラミングで入れたりします。

鍵盤奏者がいないバンドにピアノを追加したり、バイオリンを入れるなどマニピュレーターはバンドサウンドに無限の可能性を与える存在なのです。

↑私がバンドサウンドにプラグラミングでシンセサイザーを入れて解説している動画です。

ライブでは第二のPA


↑Youtuberのひきチャレさんがドラマーとして参加しているバンドに私がマニピュレーターとして行った動画です。

リハーサルから本番まで実際にPCで同期音源を制御しております。

ライブではマニピュレーターは第二のPAと私は考えています。

リハーサルももちろんマニピュレーターは参加して、全体のサウンドと同期音源を調整し、最適なアンサンブルを構築します。

リハーサルでは最適な音量バランスを構築するために会場とバンドサウンドの特徴を把握。臨機応変に音量を調節してベストサウンドにします。

ライブの総司令官的役割

マニピュレーターはライブでは総司令官的役割と考えています。
シーケンス(同期音源)をライブの進行に合わせて制御していきます。
  • ライブの進行に合わせて同期音源を再生、停止
  • 同期音源とクリックがズレた際に合わせるor停止
  • MC中にBGMまたは効果音を再生
  • 同期音源の音量を管理
主にこれらがライブでのマニピュレーターの役割です。別名でDJと言われる理由もなんとなくおわかりでしょう。
マニピュレーターはライブに合わせた最適なシーケンスの再生を行うことが仕事です。
シーケンスプログラムはライブに合わせて作り込んでおいてなるべく事故のないようにできます。

↑Steinberg公式から配信されているCubaseを使ったライブシーケンスプログラムの作り方
Cubaseを使ってシーケンスプログラムを作る場合は
  • マーカートラック
  • アレンジャートラック
を上手く使いこなすことでより精度の高いシーケンスプログラムになります。

↑バンドに同期音源を導入する方法を解説した記事です。

おわりに

僕なりにマニピュレーターの役割をこの記事でまとめてみました。
わかりやすく言えばマニピュレーターはアルティメットバンド裏方と考えています。
  • コンポーザー
  • レコーディングエンジニア
  • マニピュレーター
  • ローディー
などの役割までDTMを通してできるようになると唯一無二のハイスペック音楽マンになれます。
このようにDTMはライブでも出番が出てくることがあるのでデスクの前だけでなく外の世界に飛び出してみてください。
というわけで今日はこの辺で!ではまた