こんにちは
今日は作曲についての記事です。先日このようなツイートをしました。
僕が考える1番手取り早く作曲ができる方法についてこの記事でまとめておこうと思います。
これから述べていくものに関しては僕の独断と偏見で決めたものですのでそれ以外の考えももちろんあると思いますのであらかじめご了承ください。

↑このような記事も過去に書いておりますので合わせて参考にしてみてください。
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ダイアトニックコードを理解する

まず初めに作曲をする上で基本中の基本と言っても過言ではないのがダイアトニックコードです。
どんな理論書にも必ず出てくるのがこのダイアトニックコード。それぐらい作曲する上では必要な最低限知っておくべき知識です。
僕のレッスンでも作曲初心者の方に教える時はまずはこのダイアトニックコードの話から始めます。
ダイアトニックコードを知ることで各Keyに応じた使えるコードやコードの役割を把握できます。
例えばKey=Cの場合のダイアトニックコードはこのようになります。
  • Ⅰ=C(トニック)
  • Ⅱm=Dm(サブドミナント)
  • Ⅲm=Em(トニック)
  • Ⅳ=F(サブドミナント)
  • Ⅴ=G(ドミナント)
  • Ⅵm=Am(トニック)
  • Ⅶ=Bdim(ドミナント)
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これらのコードの仕組みは作曲では必須の知識ですので必ず覚えておきましょう。把握されていない場合は過去記事で詳しく解説しておりますのでぜひ参照してみてください。

↑ダイアトニックコード について解説した記事がこちら

五度圏を理解する

作曲で使えるめちゃくちゃ便利な表があります。それが五度圏表です。
5度圏表は右回りに完全5度ずつ並べられています。左回りは完全4度ずつ並べられています。別の名を4度圏表とも言います。
先程のダイアトニックコードだけではなく以下のことが一瞬で把握できる便利な表です。
  • ダイアトニックコード 
  • ディグリーネーム
  • 近親調
  • 裏コード
初心者の方はこの五度圏表を使いながら作曲することをオススメします。Cubaseにはコードアシスタントから五度圏表を見ることができますのでぜひご活用ください。把握されていない場合は過去記事で詳しく解説しておりますのでぜひ参照してみてください。

↑五度圏について解説した記事がこちら

近親調を理解する


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先程の五度圏を使うことで近親調を把握できます。近親調とは使用しているキーと関係性が近いキーのことです。そのため作曲で転調をする時には近親調に転調することで自然で違和感のない転調が可能です。
また近年のポップスやアニソンでは転調が使われることが多い傾向にあると僕は感じております。
既存曲のコード進行を分析する際に近親調の転調を把握しておくことで分析がしやすくなりますので覚えておきましょう。
コード進行の分析ができるようになると色々なコード進行を知れます。コード進行の幅が広がることで作曲のマンネリ化を防ぐことができますので作曲に慣れてきた頃に既存曲のコード進行を分析してみましょう。

セカンダリードミナントを理解する

コードワークの選択肢を広げるためにセカンダリードミナントといった手法が使われることがあります。
例えばG7⇨CはCメジャースケールのV7⇨Ⅰなわけですがこれをダイアトニックコードの1以外の各コードから見たドミナントセブンスを想定するという手法です。
  • C7(Fから見たドミナントセブンス)⇨F
  • D7(Gから見たドミナントセブンス)⇨G
  • E7(Amから見たドミナントセブンス)⇨Am
  • G7(Cから見たドミナントセブンス)⇨C
  • A7(Dmから見たドミナントセブンス)⇨Dm
  • B7(Emから見たドミナントセブンス)⇨Em
このように6通り考えられます。(※Bdimから見たドミナントセブンスは今回は除外)
これは一時的に他のキーからⅤ7を借りてることで違うキーの世界観を付与する時に使われます。この手法によってコードワークの幅が広がりますので把握しておくべき知識です。
また既存曲のコード進行の分析にもセカンダリードミナントの知識は必要ですので学んでおきましょう。
把握されていない場合は過去記事で詳しく解説しておりますのでぜひ参照してみてください。
 
↑セカンダリードミナントについて解説した記事がこちら

最重要:スコアや楽譜を使ってたくさんコピーする


ここまで述べてきた4つの知識を学んだだけでは上手く作曲ができるわけではないと断言します。
  • ダイアトニックコード 
  • 五度圏
  • 近親調
  • セカンダリードミナント
これら4つは必要最低限の知識と予備知識ぐらいだと思っていただきたい。英語の教科書を勉強しただけで英会話が上手くなるわけではないという話を聞いたことはありませんか?
その感覚と似ていて理論書を読んだだけでは上手く作曲ができるわけではないのです。楽曲というのは
  • 作曲
  • 編曲
この二つが合わさることで出来上がります。既存曲をコピーすることで作編曲に必要で実践的な作編曲のスキルを学ぶことができます。コピーで得られるものは具体的に
  • リズムパターン
  • コード進行
  • メロディーライン
  • ベースライン
  • リフ
  • 上物の使い方
  • アレンジ
などざっと考えただけでも7つ得ることができます。コピーする曲は自分が作りたい曲調に似ているアーティストの曲にすることをオススメします。
一つ注意点として初心者が既存曲をコピーする時は必ずスコアや楽譜を使ってコピーしましょう。初心者がいきなり耳コピは無理があります。音ゲーじゃないんだから
  • スコアや楽譜を使うことで答えがわかっている状態でコピー
  • 初心者が耳コピは答えが分からない状態、それも不確かなものが多い状態でコピー
なので耳コピは中級者〜上級者がやるものだと考えておいてください。
僕もDTMをする前の話になりますがバンドマン時代はひたすらコピーをしました。おそらく100曲以上はコピーしたと思います。今でもその訓練によって得た知識や技術は作編曲で生きています。ぜひたくさんコピーをしてみてください。
丸々一曲コピーがベストですがモチベーションが持ちそうになければコピーしたいフレーズやリフだけでも良いと思います。例えばサビだけとかでも良いかと自分がモチベーションが保てる範囲内でコピーを楽しんでみてください。

↑このようにワンコーラスのコピーでも十分得られるものがあるので好きな曲をガンガンコピーしてみましょう。この動画ではギターは演奏してそれ以外はDAWで全て打ち込みで自力でオケを作りました。

おわりに

いかがでしたか?僕が考える最短ルートがこれらになります。ある程度は座学は必要ですが最低限必要な知識を学んだらあとは実践で覚えろスタイルです。音楽は楽しみながら上達するものだと僕は考えています。ぜひ実践してみてください。特に既存曲のコピーは必ず効果があると断言します。
僕はDTMオンラインレッスンをしておりますので興味がある方はTwitterのDMもしくはHPからお気軽にご連絡ください。
体験レッスン
というわけで今日はこの辺で!ではまた