こんにちは
先日Twitterで報告になりましたが新型コロナウイルス感染症に感染しましてご心配をおかけしました。
約二週間ほどで自宅療養、入院をし、闘病しておりました。現在は無事に退院して回復しております。
今回この記事では音楽家が新型コロナウイルスに感染するとどのような影響が生活に出たのかをまとめておこうと思います。

新型コロナウイルスの隔離期間は約2週間ほど

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僕の場合は最初は姉が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触者として自宅隔離を要請されました。当初は僕は感染しておりませんでした。姉が自宅療養ということで同じ空間に隔離されることになりました。
保健所の指示では感染者、濃厚接触者は2週間ほどの自宅隔離を言い渡されました。濃厚接触者は家から外出することは基本許されませんので家族が一人でも感染した場合はずっと同じ家で隔離です。
そして感染者は基本自宅療養なので入院は重症化してからになります。ここまで読んでみてわかる人はすぐに感じられると思いますが家族感染した場合は感染者と同じ空間に隔離されるわけだから感染回避は無理ゲーだということです。現在流行しているデルタ株はインフルエンザの4倍を超える感染力と言われています。ということは家族の内一人でも感染したら家族全員が感染するのとほぼ同じです。
医療逼迫状態と言われている現状ですが保健所の対応を見る限りは「濃厚接触者はいっそのこと感染して免疫をつけろ!」と言われているようなものと感じました。

新型コロナは感染力がハンパじゃない

僕の場合は家族全員が新型コロナに感染した形になりました。当初、僕は陰性でしたが徐々に発熱や咳などの症状が見られ、再検査した結果、陽性になりました。自宅隔離でも陽性になるとは…。
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PCR検査の鼻に綿棒を突っ込むヤツはめちゃくちゃ痛いです。子供なら間違いなく泣くレベル。連日ニュースでも陽性者が3000人超えの報道がされてますが実際に感染してみると肌感覚でそれくらいの感染力があってもおかしくないと感じました。インフルエンザなんかよりも全然感染力が凄まじいと思います。まさに世界を巻き込んだロシアンルーレット状態。
「明日自分が感染してもおかしくない」それくらいの感覚で感染予防をして生活した方が良いと思います。

新型コロナに感染すると38.0°超えの発熱が続く

コロナ感染して最も辛いと感じた症状は発熱です。基本38.0°超えの発熱が1週間続き、倦怠感と悪寒が体を襲います。そんな状態で音楽活動なんてまず無理。次第に咳の症状も見られ、入院した頃には肺炎になっておりました。「こんな簡単に重症化する!?」と思いました。それくらいあっという間に体に悪影響が出てきます。
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コロナは風邪と当初言う人も見られましたがデルタ株は今までとは全くの別物だと思います。ナメてどんちゃん騒ぎなんてしようものなら簡単に感染してもおかしくない。
その感染した結果、誰でも重症化するウイルス。こんなウイルスが流行してて安易に音楽フェスだ!なんて考えられない。

隔離期間の精神的ストレスが辛すぎる

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感染症状と同じくらい、隔離期間の精神的ストレスが辛すぎました。DTMerの場合は基本自宅での作業だから陰性ならそんなに変わらないんじゃないかと思う方もいると思いますが、家から一歩も出れないと言うのは地味に精神的にストレスがきます。
「自分も感染して次第に症状が出てくるんじゃないだろうか?」その不安が付き纏う中でDTMなんてまず無理。隔離は約二週間とはいえ、いつ隔離が解除されるのかも不透明な中で作曲をするのは精神的に困難だと思いました。
感染した場合には倦怠感からDTMをする気など皆無になります。仕事だろうが発熱した状態で作業なんて全く集中できない。
DTMerに限らず、音楽活動をされている方はこの隔離期間は精神的ストレスでろくに活動なんてできないと思った方が良いと思います。

音楽フェスやライブイベントに参加するのは感染リスク高すぎ

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愛知県の音楽フェスで感染予防対策が全く行われていなかったと問題になっていました。
いざ新型コロナに感染した身からすると今の状態で大規模な音楽フェス、ライブイベントなどはどんな理由であれ主催者側は参加者に感染させる気があるとしか思えないですね。一言で言えば不謹慎。そう思われてもおかしくありません。
感染リスクが極めて高いとわかっているこの状況でそれでも尚、無理してまでイベントをやろうというのは「なぜこのタイミングで無理をする?」と言う疑問に当たります。参加アーティストも胸を張ってお客さんを呼べるのでしょうか?
個人的には音楽に身を置いて仕事をしているからこそ、ライブイベントは完全に無くなってはいけないと考えてはいます。だからこそ今、無理する必要が無いと考えています。
NAMIMONOGATARIの件で音楽シーンはライブイベントをすることに対してクラスターが意識されることは決定的となりました。この記事では感染力や感染症状の辛さを実体験から書かせてもらいました。
この記事を読んでいてこれからも音楽を楽しみたいのであれば感染リスクの高い行動は控えるべきだと考えています。
今この状況でライブをする、もしくはお客さんとして参加するならばクラスターが発生するぐらいの覚悟は必要だと思います。

コロナ禍によるアーティストの音楽活動の分断化

コロナ禍によってアーティストによる音楽活動の分断化が起きていると思います。
  • 音楽活動を徹底的に自粛
  • ライブを自粛し、制作活動に徹底
  • 感染症対策を徹底した上でライブを定期的に行う
  • 感染症対策はお客さんの自由でライブを定期的に行う
大きく分けてこの4つに分断化されたと思います。
最近のわかりやすい事例としてはフジロックやNAMIMONOGATARIの件でしょう。
音楽活動の分断化はライブイベントへの補償制度が無い以上は発生してもおかしくはないと思います。しかしその上でライブをすると決めたのであればいかなる問題が発生したとしてもそれを国のせいにするのは違うのではないか?と僕は考えています。
ライブをするもしないもアーティストの自由ですからその上で問題が発生して被害を被る覚悟がないならこの圧倒的感染リスクの高い状況で最初からやろうと考えなければ良いと思います。
徹底的にライブ活動を自粛し、制作に徹底しているアーティストもたくさんいるわけでそれも選択の自由です。
どんな方向性だったとしてもアーティストの音楽活動の分断化は選択の自由と覚悟の上で成り立っていると感じております。しかし自由と非常識は全くの別だという認識は必要だと思います。

コロナ療養期間はフリーランスの音楽家にとって致命的な損失を発生させることもあり得る

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音楽を仕事にしている人がコロナ感染症になってしまったら仕事に影響が出てしまうのか?このように考える人もきっといると思います。結論から申しますとコロナ療養期間はフリーランスの音楽家に致命的な損失を被る可能性があります。
僕自身も音楽を仕事にしている身として感じたのはコロナ療養期間によって仕事に少なからずですが影響がありました。
僕の場合は主にDTMレッスンですが療養期間中はレッスンができなくなるわけですから補講日を用意したり、スケジュールによっては丸々1ヶ月レッスンを休講にする必要があります。
その期間を機にレッスンを退会してしまう生徒さんが出てくるとその分の利益を損失してしまうことになるわけです。
フリーランスで音楽を仕事にしている人は収益が会社員のように給料方式ではありません。個人事業主だからこそ売り上げが保証されているわけではありませんから病欠による療養期間は丸々収益を損失する致命的なダメージになる可能性があります。
要するにフリーランスにとって稼働できない期間はその分の収益がマイナスになるというわけですから仕事に影響が出る可能性は大いにあるということです。
バンドやアイドルの場合もコロナ療養期間によって売り上げの見込みがある活動を停止してしまった場合には収益の機会損失ということになるわけですから音楽で収益を上げている人は皆、コロナに感染してしまうことは損失を発生させることだと強く再認識する必要があるのです。

軽率な行動が大きな損失を誰かに与えてしまう覚悟はあるのか?

ここまでコロナウイルス感染症による僕の実体験や音楽活動の分断化の事例、収益損失について述べてきました。

わかりやすい例としてはコロナ倒産は2000件以上に到達したと報じられています。これを見るだけでも我々の生活に大きな影響を与えていると感じられるはずです。僕のように症状が悪化して肺炎になってしまえば最悪の場合、命を落としてしまう可能性は大いにあります。
誰しもが大きな損失を誰かに発生させることがあり得るということを再認識した上で行動の選択を考える必要があります。
この記事を読んだ上で「いや、僕は大丈夫だから」ぐらいの感覚ならば一回コロナに感染してでも身をもって学んでくれば良いと思います。

おわりに

いかがでしたか?僕はもう二度と入院も隔離もしたくないと思いました。精神的ストレスが凄まじい日々でした。収益の損失ならまだ全然良い、最悪なのは重症化して命を落としてしまうことです。
デルタ株はインフルエンザを遥かに超える感染力と症状の悪さをもっているというの認識していただきたい。その上で行動の選択の自由を考える必要があるということをこの記事で述べてみました。
というわけで今日はこの辺で!ではまた