久しぶりに音楽理論の記事を書こうと思います。
yiq9YGkeOhCqjwd1624629776_1624629802
今回はコード進行の技法の一つ、サブドミナントマイナーについて解説していきます。サブドミナントマイナーの概要や使用例について述べていきます。

サブドミナントマイナーとは

サブドミナントマイナーとはサブドミナントをマイナーにした形です。
スクリーンショット 2020-10-16 15.02.57
キーCの場合であればⅡ(Dm)とⅣ(F)がサブドミナントです。ダイアトニックコードのⅣの音は基本メジャーコードになっており、サブドミナントマイナーはこのⅣをマイナーにして使用するということです。
pics3832のコピー

pics3832のコピー2
F⇨Fmへ。Fのラを半音下げることでFmになります。
このようにサブドミナントマイナーを使用することでダイアトニックコードにない音(ノンダイアトニックコード)を使用できるためコード進行の幅が広がっていくということです。
※ⅡのDmはこちらもサブドミナントですがこの場合はDm(♭5)になります。

サブドミナント終止の問題点を解消する

サブドミナントはドミナントと比べ、不安定さが弱く、F⇨Cというコード進行ではどうしても解決感が弱くなってしまいます。
pics3832のコピー
pics3832のコピー4
この不安定さが弱い理由としてはFはCに対して半音で接している音がファのみとなっており、他の音は安定しています。(Cのミの音とFのファの音のみが半音で接している)
このためGやG7よりも不安定さが弱く、F⇨Cという流れでは解決感が弱いということです。
この問題点をFからFmへ変えることで半音で接している音が2つになります。
pics3832のコピー2
pics3832のコピー4
こうすることでFよりもFmの方がCに対して不安定さが増します。そのためサブドミナントマイナーはⅣを不安定さを強くした音に変えるという解釈ができます。

サブドミナントマイナーを使用したコード進行例

サブドミナントマイナーを使用したコード進行例を紹介します。
  • C⇨Fm⇨G⇨C
  • C⇨F⇨Fm⇨C
  • Dmin⇨Fmin⇨G⇨C
また先程少しだけ触れていたDm(♭5)もこのような使用例があります。
  • C⇨Dm(♭5)⇨G⇨C
さらにサブドミナントマイナーを6コードにするのも僕自身お気に入りでよく使っています。
  • Cmaj7⇨F⇨Fmin6⇨G7⇨C
このようにセブンスコードも前後に入れてやるとコードに表情が付いておもしろいです。このようにコードワークの幅が広がりますのでぜひ使用してみてください。

おわりに

いかがでしょうか?サブドミナントマイナーはⅣをマイナーコードにして置き換えるだけですぐ使えるのでコード進行にマンネリ化が発生した時に使ってみることをオススメします。
さらに過去記事でも紹介したセカンダリードミナントも組み込むことでグッと幅が広がりますのでぜひ様々なコード進行を生み出してみてください。

僕はDTMオンラインレッスンをしておりますので興味がある方はTwitterのDMもしくはHPからお気軽にご連絡ください。
体験レッスン

というわけで今日はこの辺で!ではまた