人間の歌声を再現するソフトウェアと聞くとボーカロイドをイメージする方が多いと思いますがボーカロイド以外にも人間の歌声を再現したソフトウェアがいくつもあります。
この記事ではいくつもある音声合成ソフトウェアの中から4つ紹介します。仮歌に使用しても十分な歌声でオリジナル曲で使用しても自然な歌声を出してくれるソフトウェアなので参考になると嬉しいです。

UTAU

utau-main
↑Windows版(フリーソフトウェア)
無料で利用できる音声合成ソフトウェア。サンプリングされた音声ライブラリを使用し、歌唱させることができます。付属のボーカルライブラリ以外に自作の音声ライブラリを使用することができます。そのため、ネット上にはたくさんのUTAU用ボーカルライブラリが存在しています。
utau-synth-main
↑UTAU-Synth for MacOSX (現在試用ライセンスのみ)
元々はWindows版のみでしたがMac OS版も作られています。UIはWindows版少し違っています。
↑UTAUのボーカルライブラリ、重音テトの有名な曲『吉原ラメント』

↑r-A-cさんのUTAUオリジナル曲『ずるいひと』こちらは闇音レンリを使用されています。
歌声合成ツール/UTAU-Synth for MacOSX のダウンロードはこちらから

NEUTRINO

zzm_a1zunko110
NEUTRINOはニューラルネットワークを用いた歌声シンセサイザー。いわゆるAIボーカリスト。こちらもフリーソフトウェアのため、誰でも無料で使用できます。歌声ライブラリは4つ用意されており、
  • 東北きりたん
  • 東北イタコ
  • 謡子
  • JSUT
これらの歌声ライブラリを使用できます。歌詞とメロディーを入力したmusicxmlを用意し、NEUTRINOに読み込ませることで自動で発声タイミング・音の高さ・声質・声のかすれ具合など調声してくれます。
僕も実際にNEUTRINOを使用し、曲を作ってみました。自動でこのように歌ってくれるので「音声合成ソフトウェアは調声が難しそうだ…」と抵抗がある人は一度使用してみることをオススメします。NEUTRINOのDLはこちらから

Synthesizer V

AHS ( エーエイチエス ) / Synthesizer V Studio Pro
AHS ( エーエイチエス ) / Synthesizer V Studio Pro
 こちらは歌声のサンプリングデータを元にした音声合成と先ほど紹介したNEUTRINOで使用されているニューラルネットワークを用いた人工知能による歌声合成を使用したソフトウェアです。
簡単に言うとUTAUのような要素とAIボーカリストの要素を組み合わせたハイブリッド音声合成ソフトウェアと言うことです。Synthesizer Vは無料版も用意されています。無料版のDLはこちらから
  • Web Synthesizer V
  • Synthesizer V Studio Basic
こちらの2つは無料で使用できます。
AHS ( エーエイチエス ) / Synthesizer V Studio Pro
無料版はいくつか使用制限がかけらています。わかりやすいポイントとしてはプロジェクトのトラック数やノート数。また無料版はVST/AUプラグインが付いていません。

↑こちらが公式から発表されているSynthesizer Vの歌声です。非常にリアルな歌声でぱっと聴きでは人間が歌っているとも感じられるのではないでしょうか?
僕も無料版を使用してみましたがかなりのクオリティに驚きました。さらに細かく調声をこだわりたいという方はパッケージ版やダウンロード版を購入することをオススメします。

CeVIO


誰でも簡単に歌声や話し声が作成できるがコンセプトの新世代の音声合成ソフトウェア CeVIO。
歌声だけではなく話し声を作ることが可能です。基本の発音を元に感情表現のパラメーターから声質、抑揚を変えて好みの話し方に調整可能。ポエトリーリーディングの要素を曲に入れたい方にオススメ。Windows版のみリリース。

2021年1月29日にCeVIO AI 結月ゆかり 麗のリリースが予定されています。AI技術による声質・癖・歌い方をリアルに再現します。さらに限りなく人に近づけてたCeVIO AIに期待。

おわりに

いかがでしたか?VOCALOIDしか知らなかった人もこのような自然な歌声の音声合成ソフトウェアが存在することに驚いた方もいるのではないでしょうか。個人的にお気に入りなのはSynthesizer Vです。
いわゆるベタ打ちの状態でも仮歌としては十分な歌声を出してくれますし、操作も簡単です。というわけで今日はこの辺で!ではまた