初心者でもわかるEQの上手な使い方を紹介します。MIXで十分に使えるテクニックですのでぜひお試しください。王道のやり方でもあるので既にご存知の方もいるかと思われます。
EQ
今回はボーカル音源に対してEQで調整しています。動画もご用意しました。

初心者でもすぐに実践できるEQの使い方

 
まさに王道のやり方ですが初心者の方はこのやり方をまずは覚えてしまいましょう。EQがそもそもわからないという方はこちらの記事をどうぞ⇨初心者向け:EQ(イコライザー)について
帯域とはなんだろう?という方はこちらの記事をどうぞ⇨EQを使う前に知っておきたい知識:各帯域について
  1. SPECTRUMで帯域を表示させる
  2. Qを狭める
  3. Qを狭めたバンドを極端にブーストし、左右に動かす
  4. 余分に出ている帯域は明らかに耳障りになる
  5. 耳障りと感じた部分をカットする
ここで一つポイントとしてはEQによる帯域の増減は±6dbぐらいを目安にします。調整として使用する場合のEQは加工が目的ではないからです。
紹介したやり方を実践することで初心者でも不要に出過ぎている帯域を的確にカットできます。音の変化も繊細ですがコツとしては「余分な帯域が気にならなくなった」という感覚を持てるかどうかです。
「めちゃくちゃ激変して音が良くなった!」というようなことはEQではそう簡単にできるものではありません。激変させる場合は増減幅が±6dbを超えることになりますがそれは紹介しているやり方とは違いますので気をつけてください。
EQを使用する場合は主にMIXで使用しますが必ずモニタースピーカーもしくはモニターヘッドホンを使用しましょう。理由はこちらの記事に書いてあります⇨モニタースピーカーの必要性

慣れてきたらデジタルEQとアナログEQを使い分けよう

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ある程度、数をこなしてきたらEQによる調整や音作りの幅を広げたいと感じる方もいるはずです。
その場合にはデジタルEQとアナログEQを使い分けることをオススメします。
デジタルEQとアナログEQの違いはこちらの記事で説明しております⇨デジタルEQとアナログEQの違い私の場合はデジタルEQは先ほどの方法でカット専用で使用し、アナログEQをブースト専用として使用します。なぜならデジタルEQはアナログEQよりも細かい調整ができるからです。
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アナログEQは逆にデジタルEQよりも感覚的かつアナログ特有の倍音感や増幅をしてくれるため心地良いサウンドをブーストで作りやすいと考えています。デジタルEQをカット専用、アナログEQをブースト専用で使うのはいわゆるデジタルとアナログのEQ二弾がけという技ですがDAWだからこそできる便利なテクニックです。この方法は音作りの幅が広がるので慣れてきたらぜひ実践してみてください。

おわりに

いかがでしたか?慣れてきたらこの動作をせずともカットする帯域がわかるようになります。王道のテクニックなので一度は誰もがこのやり方を通る道だと感じております。私もDTMを始めたての頃はこのやり方をすぐにスクールで習いました。
EQの使いこなしは人それぞれのやり方があるので「絶対このやり方が正しい!」というようなものでもないですがあくまでもセオリーの一つとして頭に入れておくだけでも違うと思います。というわけで今日はこの辺で!ではまた