2020年にロック系のドラムアレンジのお仕事を受けることがいくつかあったので僕なりのドラムアレンジの5つのコツを紹介します。
PEARL ( パール ) / EXX725S/C 760
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初心者の方にもわかりやすい内容ですのでぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
動画も作りましたので合わせて見ていただくと理解しやすいかと思われます。

勢いや力強さを出したい場合はキックの手数を増やす

基本のビートは変えずに勢いや力強さを出したいという場合はキックの手数を増やしてやると良いです。
ドラマーをワンバスなのかツーバスなのかでキックの数は変わってきますが僕の場合は基本ツーバスで考えています。
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例えば通常の8ビートでもキックのダブルを入れるだけでも印象が変わってきます。
これはどのリズムパターンでもダブルを入れることで印象が変わってきますので色々試してみることをオススメします。僕はフィルインでダブルを入れることがよくあります。

タドド・タドドのリズムパターンを使う


ロック系ドラムではよく耳にすることのある「タドド・タドド」のドラムフレーズ。ONE OK ROCKの完全感覚Dreamerのイントロの部分でも使われているフレーズです。このフレーズ自体は打ち込み方は簡単です。
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最初は「タドド・タドド」と口ずさんで見て打ち込んでみることをオススメします。このフレーズは非常に使い勝手が良いので展開の変わり目などで入れてやるとメリハリが出ます。これも先ほど説明したキックのダブルを入れてやると力強さが出てきます。

ドラム打ち込みが慣れないうちのフィルインは足し引きで考える

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これは何度か記事にしていますがここでも触れておきます。ドラム打ち込みに慣れていないうちのフィルオンは足し引きで考えるとわかりやすいです。まずは最もポピュラーで耳にすることの多い、スネア連打を打ち込んでそこからタムやキックに入れ替える。
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または手数を減らす、増やすなどでフィルインのパターンを色々考えてみると良いです。

スネアのゴーストノートを入れる


ドラムフレーズが単調になってきたという場合にはスネアのゴーストノートを使用しましょう。特にバラードの曲ではこのテクニックが重要になってきます。バラードではキックのダブルを入れてしまうとボーカルの邪魔をしてしまうのでその代わりにスネアでドラムに表情を付けていきます。
ゴーストノートが上手く打ち込めるようになるとドラムフレーズの幅がかなり広がるのでぜひ挑戦してみてください。

ハイハットはランダマイズで強弱をつけてやる


ハイハットはベロシティーの調整で大きく生っぽさが変わります。一つ一つ、ベロシティーを調整していては膨大な時間を消費してしまいますのでハイハットはランダマイズで強弱をつけてやると良いです。
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一通りで聴いてみて違和感のある部分やこだわりたい部分をその都度で手動で調整してやりましょう。
特にハイハットを細かく刻むフレーズではベロシティーを低めに設定してやりましょう。
これはハイハットに限らずスネアやキックなどもランダマイズで強弱をつけてやるのもありです。しかしスネアやキックはハイハットほど大きく強弱はつけずにベロシティーのパラメーターとしては±10ほどにしています。
ランダマイズは使用することが多いのでキーボードショートカットに設定しておくと便利です。

おわりに

いかがでしたか?ドラムアレンジは回数をこなせば誰でも上達できるので紹介した5つのコツをぜひお試しください。初心者の方はまずはフィルインをバリエーションを増やすことが課題になりますが紹介した足し引きの考え方を使っていくことで自然と増えていくはずです。
ドラムアレンジは上手になるとドラム打ち込みが楽しくなりますので参考にしてみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた