こんにちわ。今回も音楽理論の記事を書いていきます。この回ではこれまで解説してきた知識が必要になります。
特にこれらは必須ですのでぜひ復習しておきましょう。今回は9thコードについての説明です。

トライアドと7thコードのおさらい

ダイアトニックコードのトライアド、7thコードを一度おさらいします。
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ダイアトニックコードのトライアドはこのようにルートからスケール内の音を一音飛ばしで積み重ねていくことで導くことができました。
スクリーンショット 2020-10-16 14.01.17のコピー
  • Ⅰの和音はメジャーコード
  • Ⅱの和音はマイナーコード
  • Ⅲの和音はマイナーコード
  • Ⅳの和音はメジャーコード
  • Ⅴの和音はメジャーコード
  • Ⅵの和音はマイナーコード
  • Ⅶの和音はdim(マイナー♭5)コード
このように導き出していくとダイアトニックコードはこのようになります。
では7thコードはどうでしょうか?7thコードも基本的な仕組みは同じでルートからスケール内の音を1つ飛ばしで4和音にすることで導き出すことができます。
スクリーンショット 2020-10-20 1.08.04
  • CMaj7
  • Dm7
  • Em7
  • Fmaj7
  • G7
  • Am7
  • Bm7♭5
Cメジャースケールの場合はこのようになります。ここまで理解できていないという方は復習しましょう。

9thコード

鍵盤のコピー2
7thコードは1・3・5・7というコードトーンで形成されていました。
9thコードは7の音からさらに3度上の音を追加ルートから見ると9度にあたる音を追加します。
鍵盤のコピー6
1・3・5・7・9の五和音のコードトーンになります。ルートから見て9度にあたる音をテンションと呼びます。9thコードはテンションコードであるということです。
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ダイアトニックコード の9thの場合もトライアドやセブンスコードの時と同様にルートからスケール内の音を1音飛ばしで5個積み重ねることで導き出すことができます。
  1. C△7(9)
  2. Dm7(9)
  3. Em7(♭9)
  4. F△7(9)
  5. G7(9)
  6. Am7(9)
  7. Bm7(♭9♭5)
さらに緊張感や浮遊感を感じられる響きになります。
セブンスコードにテンションノートの9thを追加したと考えてこのようなコード表記になりますが省略して次のコード表記にもできます。
  1. C△9
  2. Dm9
  3. Em7♭9
  4. F△9
  5. G9
  6. Am9
  7. Bm7♭9♭5

9と♭9

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ここで一度C△9見てみましょう。C△9はルートと9thのDの関係性は長9度の関係性です。このように長9度の関係性の場合はナチュラル9th又はそのまま9と呼びます。
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1オクターブ下ろしてくるとルートと全音の関係性です。ではここでEm7♭9を見てみましょう。
スクリーンショット 2020-11-20 2.20.10
Em7♭9の場合はルートと9thの関係性は短9度の関係性です。このように短9度の関係性の場合は♭9と呼びます。
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1オクターブ下ろしてくるとルートと半音の関係性です。
  • C△9
  • Dm9
  • F△9
  • G9
  • Am9
これらのコードはルートと長9度の関係性。
  • Em7♭9
  • Bm7♭9♭5
これらのコードはルートと短9度の関係性ということがわかります。

おわりに

いかがでしょうか?トライアドやセブンスコードを理解できていれば9thコードも理解しやすいかと思います。さらに緊張感や浮遊感を演出することができますのでぜひ9thコードも使ってみてください。
特にEm7♭9やBm7♭9♭5はかなり緊張感がきつめです。というわけで今日はこの辺で!ではまた