ここまで学んできた音楽理論でも作曲を楽しむことは十分可能です。
これら7つの知識があればオリジナル曲を作るための最低限の知識は身につきますので復習しておきましょう。
ここからはさらに作曲の幅を広げるための知識を説明していきます。歌謡曲などを聴いているとダイアトニックコード以外のコードを使っている曲を耳にしたことはありませんか?
ちなみにダイアトニックコード以外のコードをノンダイアトニックコードと言います。ノンダイアトニックコードが使用されているときはセカンダリードミナントという手法を使うことがあります。
スクリーンショット 2020-11-05 14.07.50
この記事ではセカンダリードミナントについて説明していきます。

    セカンダリードミナント

    セカンダリードミナントはドミナントセブンスを用いた手法になります。
    スクリーンショット 2020-11-05 12.17.50
    これはCメジャースケールのV7⇨Ⅰなわけですがこれをダイアトニックコードの1以外の各コードから見たドミナントセブンスを想定するという手法です。
    • C7(Fから見たドミナントセブンス)⇨F
    • D7(Gから見たドミナントセブンス)⇨G
    • E7(Amから見たドミナントセブンス)⇨Am
    • G7(Cから見たドミナントセブンス)⇨C
    • A7(Dmから見たドミナントセブンス)⇨Dm
    • B7(Emから見たドミナントセブンス)⇨Em
    各コードからドミナントセブンスを想定するとこのようになります。Fの場合、その5度上のコードを考えてC7と言うことです。
    このように考えることで一時的に各キーから世界観を借りてくることやダイアトニックコードにないコードを使用することができますのでコード進行の幅を広げられます。
    A7⇨Dmの流れはDmの雰囲気を一時的に借りたというように考えます。
    ここでBdimに対するセカンダリードミナントはないのか?と感じられる方もいるはずです。F#7⇨Bdimというように考えることもできますが基本的にはあまり使用することがありません。

    5度圏表を使ってセカンダリードミナントを見つける

    スクリーンショット 2020-10-30 11.28.54
    頭の中で考えるのは難しいという方は5度圏表を利用してセカンダリードミナントを考えることをオススメします。
    スクリーンショット 2020-11-05 13.30.06
    例えばFメジャーから見たドミナントセブンスを見つける場合はFを主音にして考えて右隣にきているのがVになります。そのためこの場合はC7がFのドミナントセブンスと言うことになります。
    スクリーンショット 2020-11-05 13.30.15
    Dmの場合も簡単です。Dmから見たVを探してみましょう。この場合も右隣の音がVになります。
    Dmの場合はA7が使えるということになります。
    マイナーキーで考えるのが難しいという方はメジャーキーで考えれば簡単です。
    スクリーンショット 2020-11-05 13.44.34
    先ほどの「マイナーキーではディグリーネームを考えるのが難しい、もっと簡単な方法はないのか?」という方には一旦メジャーキーで考えて(5度圏表の外枠)主音の右隣の音にセブンスをつければセカンダリードミナントを簡単に見つけることができます。

    おわりに

    いかがでしたか?ノンダイアトニックコードを曲中で使用できるので「曲作りに単調さが出てきてしまった…」と言う場合に使ってみてください。転調をする前にセカンダリードミナントを使用することで自然に転調させることもできるので覚えておくと便利な手法です。と言うわけで今日はこの辺で!ではまた