ここまで初心者向けの音楽理論ということで5つの記事を書いてきました。
これら5つの知識があれば簡単な作曲はできるようになります。ダイアトニックコードだけを使って作曲に挑戦してみるのも面白いですよ。この記事ではコードで解説したメジャートライアド、マイナートライアドにさらにもう1音追すると4和音になるわけですが4和音のセブンスコードについて解説します。

セブンスコード

セブンスコード(4和音)と聞くと「コードが複雑そうで難しそうだな…」と感じる人もいるかもしれません。ですがセブンスコードはトライアド(3和音)が理解できていれば簡単に作り出せるコードです。

pics3832 (1)のコピー4
ここでおさらいですがCコードはこのような音の並びでできていました。
  • ルート
  • 長3度
  • 完全5度
セブンスコード(4和音)はここに7thの音を追加します。
  • ルート
  • 長3度
  • 完全5度
  • 長7度
鍵盤のコピー2
長7度をトライアドに追加しています。
長7度を追加した場合はMaj7がトライアドに付きます。(もしくはM7、△7)なのでこの場合はCMaj7になるわけです。
鍵盤のコピー3
  • ルート
  • 長3度
  • 完全5度
  • 短7度
ちなみにトライアドに短7度を追加した場合は7がトライアドに付きます。なのでこの場合はC7になります。

マイナーコードのセブンスコード

鍵盤のコピー5
では「マイナーコードの場合はどうなるの?」と思う人もいるかもしれません。マイナーコードの場合も同様に長7度を追加、もしくは短7度を追加することでセブンスコード(4和音)が出来上がります。
鍵盤のコピー4
  • ルート
  • 短3度
  • 完全5度
  • 長7度
Cmに長7度を追加しました。この場合はCm(Maj7)になります。
鍵盤
もうここまでくると予想が付いてくるのではないでしょうか?Cmに短7度を追加しました。この場合はCm7になります。
要はメジャー、マイナートライアドに長7度を追加、もしくは短7度を追加するかでコードネームがそれぞれ決まるということです。

ダイアトニックコードの4和音

基本のダイアトニックコードは3和音ですがこれを4和音にしてみます。するとこのようになります。
  1. CMaj7
  2. Dm7
  3. Em7
  4. Fmaj7
  5. G7
  6. Am7
  7. Bm7♭5
スクリーンショット 2020-10-20 1.08.04
Cubaseのピアノロールに表示してみるとこのようになりました。ダイアトニックコードの解説の時に似たような形を見ませんでしたか?
スクリーンショット 2020-10-16 14.01.17
Cメジャースケールのトライアドを作った時はスケール内の音を一つ飛ばしで積み上げて3和音を作りました。そうなのです。4和音も同じ考え方で4和音目を追加する時はスケール内の音を一つ飛ばしで積み上げてやるとダイアトニックコードのセブンスコードを導き出すことができます。
ダイアトニックコードはトライアド(3和音)、セブンスコード(4和音)2つをセットで覚えておきましょう。

おわりに

いかがでしたか?このように考えてみるとセブンスコードは簡単だと感じられるはずです。今回の説明で図解やピアノロールにしてみることで視覚的にもどのようにしてコードが作られているか確認できたはずです。実際に作曲で使用してみることでさらにコードの響きを感じられるはずですのでぜひ使ってみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた