先日某SNSにて
「趣味でやってるのにMIX師が歌い手からお金を取る必要があるのか?」というのを目にしたのでこのことについて考えてみます
各トラックのオーディオデータの音量、帯域、PANの調整を行い
楽曲として聴きやすいように全体のバランスを取ることだと私は考えています
自分の楽曲のパラデータのMIXを行う際は大体20トラック〜40トラックの調整になります
これは少ない方だと思います
他の方だともっと多いかもしれませんね
各トラックはできるだけ良い素材にしたいので
インストゥルメントは自分の持っているプラグインで納得のいくものだったり
特にギターの場合はアンプシュミレーターやシールド、ギター本体を念入りにチェックして録り音である程度手応えのあるものにします
ボーカルも同様です
宅録とはいえなるべく良い再生環境で処理を行いたいのでモニタースピーカーを使用して
MIXを行い書き出しては色んな再生機器で確認など行います
基本的に処理の考え方は変わらないと思いますが
トラック数が明らかにパラデータのMIXに比べて少ないです
なぜかというと最初から楽曲のオケができているからです
なので処理をするトラック数自体は少ないということです
要するにカラオケとボーカルを上手く馴染ませるだけです
こうやって聞いてみると簡単な作業のように思えてしまいますが
簡単なものではありません
ボーカルはインストゥルメントではないので
人間の声をマイクを使ってレコーディングしています
もちろん使っている機材や環境
ピッチの安定度などによってオーディオデータ自体が素材として良質なのかが決まってきます
良質だと考えられるオーディオデータはMIXの処理がスムーズにいきやすいですが
・マイクがスカイプで使うようなもの使用していたり
・IFを使わずにPCに直接マイクを挿していたり
・ピッチが不安定なものやノイズが多いもの
などこういったものは良質とは言えません
この辺を上手くオケとの兼ね合いを見て調整していくわけです
ピッチが不安定な音源に関してはもちろんそれを最適化する必要があるので
それをプラグインを使って上手く聴こえるように調整していきます
この作業はスケールから外れているものを上手くスケール内に落とし込んでいくので
テキトーにやると正しい音程のところに修正できず不協和音になってしまいます
なのでスケールの知識又はキーボードなどを使って正しい音程を探りながら直すので素人には難しい作業です
正しいところにピッチを治したからといって音源自体が綺麗になるのかというとそういうわけでもなく
俗にいう「ケロる」といって不自然な質感が出てしまうことがあります
※あえてケロらせてエフェクトとして使うこともあります
これを良い具合に劣化の少ない補正をしなければいけないので
音源の質にもよりますが1日で終わらないことの方が多いです
主旋律からコーラスを作る場合なんかは
主旋律が正しいピッチであることが前提になるので
1音、1音主旋律のピッチを見て補正しては
複製したデータをさらに修正してハモりを作ります
なので膨大な労力と作業量になるわけですね
「自分のできないことをMIX師がやってくれている」ということです
その間に歌い手さんは遊ぼうが何しようが勝手だとは思いますが
お互いが良い気分で制作を進めていくには
少なからずは最低限度の敬意は必要です
この辺はもはや中学生でもわかるレベルのモラルの問題です
ただの作業だと感じるのかはその人の価値観によります
私の場合は機材を持て余すのも勿体無いので何かそれでお手伝いができれば良いなぁと思い、基本無償ですが※有償となりました
ピッチ補正やコーラスの作成の作業量はさすがにお手伝いの域を超えているのでは?と感じました
技術力不足の部分もあるのかもしれませんが
ボランティアでやっているのに関わらず何時間もやって
「この母音の音をもう少し良い具合にピッチを治して欲しい!」
「コーラスをもっと綺麗に!」
「歌い方自体を変えて欲しい!」
というような注文があるとさすがに
それなら本人でMIXするか、別の方に頼むか
もしくは歌い直した方が良いのでは?
と思ったことがあります
有償の方には有償にした理由が必ずあると思うので
それを否定するということはその人の労力や技術や時間に対する価値観自体を否定していることです
特に高校生〜大学生が多いのではないでしょうか
言い方が悪くなってしまいますが学生にお金が少ないのは日本の学校教育から考えれば普通のことです
今となって考えてみればアルバイト禁止という校則がある学校は自らの力で報酬を得る、そしてその報酬で何かを自ら手に入れるという考え自体を否定しています
そのため学生が有償で何かをお願いするという発想自体が薄いのと学費自体も基本的には親が払っていますから無償で済ませてしまいたいという考えを持っていてもおかしくは無いのでしょう
そういったことを踏まえて学生は子供という括りで考えるならば子供を責めたところで仕方がないのと大人気ないです。むしろその方がかっこ悪い大人ではありませんか?
お金が無いため機材が充実していないので音源の質が悪いというのは依頼を受ける側からすれば「知らんがな。頑張って稼いで良い機材を買え」っといったところではありますし。言いたい気持ちもわかります
しかし依頼を引き受ける前に本当に自分にとって良い案件なのか、お互いがwin-winの関係になれるのかと考えることも必要だと思います
何でもかんでも依頼を受ける方にも問題があると考えなくてはコントロールできないものに腹を一々たてたところで何にも学習していないことになります
ある程度自分でルールを決めて依頼を引き受けるというのもリスクマネジメントの上で大事なことではないでしょうか
結局はお互いが気持ちよく制作ができればそれで良いと思うので
自分がこの人に頼みたい!という決め方で良いと思います
私も以前は自分の楽曲で2MIXやマスタリングを別の方にお願いしたことがありますが今では自分で全て行っています
自分の力で手応えのある作品を作りたいからです
無償でも有償でもお互いが敬意を払ってお願いすることはもちろんです
有償でお金を取ってる人に文句をつけるのなら
有償ということ自体に理解がそもそもないということです
誰かに何かをお願いするときは
お願いする側も受ける側も最低限のモラルとマナーが必要ですので
その辺を理解できていれば無償だろうが有償だろうが自分が納得いけばそれで良いと思います
というわけで記事にまとめてみました
これはあくまでも私の考えです
ではまたヾ(´ω`=´ω`)ノ
「趣味でやってるのにMIX師が歌い手からお金を取る必要があるのか?」というのを目にしたのでこのことについて考えてみます
まずMIXがどういう作業なのか
各トラックのオーディオデータの音量、帯域、PANの調整を行い
楽曲として聴きやすいように全体のバランスを取ることだと私は考えています
自分の楽曲のパラデータのMIXを行う際は大体20トラック〜40トラックの調整になります
これは少ない方だと思います
他の方だともっと多いかもしれませんね
各トラックはできるだけ良い素材にしたいので
インストゥルメントは自分の持っているプラグインで納得のいくものだったり
特にギターの場合はアンプシュミレーターやシールド、ギター本体を念入りにチェックして録り音である程度手応えのあるものにします
ボーカルも同様です
宅録とはいえなるべく良い再生環境で処理を行いたいのでモニタースピーカーを使用して
MIXを行い書き出しては色んな再生機器で確認など行います
歌ってみたのMIXはどんな作業なのか
基本的に処理の考え方は変わらないと思いますが
トラック数が明らかにパラデータのMIXに比べて少ないです
なぜかというと最初から楽曲のオケができているからです
なので処理をするトラック数自体は少ないということです
要するにカラオケとボーカルを上手く馴染ませるだけです
こうやって聞いてみると簡単な作業のように思えてしまいますが
簡単なものではありません
ボーカルはインストゥルメントではないので
人間の声をマイクを使ってレコーディングしています
もちろん使っている機材や環境
ピッチの安定度などによってオーディオデータ自体が素材として良質なのかが決まってきます
良質だと考えられるオーディオデータはMIXの処理がスムーズにいきやすいですが
・マイクがスカイプで使うようなもの使用していたり
・IFを使わずにPCに直接マイクを挿していたり
・ピッチが不安定なものやノイズが多いもの
などこういったものは良質とは言えません
この辺を上手くオケとの兼ね合いを見て調整していくわけです
ピッチ補正は労力と時間のかかる作業
ピッチが不安定な音源に関してはもちろんそれを最適化する必要があるので
それをプラグインを使って上手く聴こえるように調整していきます
この作業はスケールから外れているものを上手くスケール内に落とし込んでいくので
テキトーにやると正しい音程のところに修正できず不協和音になってしまいます
なのでスケールの知識又はキーボードなどを使って正しい音程を探りながら直すので素人には難しい作業です
正しいところにピッチを治したからといって音源自体が綺麗になるのかというとそういうわけでもなく
俗にいう「ケロる」といって不自然な質感が出てしまうことがあります
※あえてケロらせてエフェクトとして使うこともあります
これを良い具合に劣化の少ない補正をしなければいけないので
音源の質にもよりますが1日で終わらないことの方が多いです
主旋律からコーラスを作る場合なんかは
主旋律が正しいピッチであることが前提になるので
1音、1音主旋律のピッチを見て補正しては
複製したデータをさらに修正してハモりを作ります
なので膨大な労力と作業量になるわけですね
作業量によってはRECよりもMIXの時間の方が長くなることも
こういったことも十分にあり得ます。これが無償なのか有償であるのか別として「自分のできないことをMIX師がやってくれている」ということです
その間に歌い手さんは遊ぼうが何しようが勝手だとは思いますが
お互いが良い気分で制作を進めていくには
少なからずは最低限度の敬意は必要です
この辺はもはや中学生でもわかるレベルのモラルの問題です
有償か無償かはその人の時間と労力の価値観による
この膨大な作業量に対して趣味と捉えて楽しいと感じるかただの作業だと感じるのかはその人の価値観によります
私の場合は機材を持て余すのも勿体無いので何かそれでお手伝いができれば良いなぁと思い、
ピッチ補正やコーラスの作成の作業量はさすがにお手伝いの域を超えているのでは?と感じました
技術力不足の部分もあるのかもしれませんが
ボランティアでやっているのに関わらず何時間もやって
「この母音の音をもう少し良い具合にピッチを治して欲しい!」
「コーラスをもっと綺麗に!」
「歌い方自体を変えて欲しい!」
というような注文があるとさすがに
それなら本人でMIXするか、別の方に頼むか
もしくは歌い直した方が良いのでは?
と思ったことがあります
有償の方には有償にした理由が必ずあると思うので
それを否定するということはその人の労力や技術や時間に対する価値観自体を否定していることです
依頼を引き受ける前に考えるのも必要
クライアント側を攻める内容の揉め事をよく目にすることがありますが揉め事になっている歌い手さんは学生が多い傾向にあるとあくまでも第三者の目線で感じます特に高校生〜大学生が多いのではないでしょうか
言い方が悪くなってしまいますが学生にお金が少ないのは日本の学校教育から考えれば普通のことです
今となって考えてみればアルバイト禁止という校則がある学校は自らの力で報酬を得る、そしてその報酬で何かを自ら手に入れるという考え自体を否定しています
そのため学生が有償で何かをお願いするという発想自体が薄いのと学費自体も基本的には親が払っていますから無償で済ませてしまいたいという考えを持っていてもおかしくは無いのでしょう
そういったことを踏まえて学生は子供という括りで考えるならば子供を責めたところで仕方がないのと大人気ないです。むしろその方がかっこ悪い大人ではありませんか?
お金が無いため機材が充実していないので音源の質が悪いというのは依頼を受ける側からすれば「知らんがな。頑張って稼いで良い機材を買え」っといったところではありますし。言いたい気持ちもわかります
しかし依頼を引き受ける前に本当に自分にとって良い案件なのか、お互いがwin-winの関係になれるのかと考えることも必要だと思います
何でもかんでも依頼を受ける方にも問題があると考えなくてはコントロールできないものに腹を一々たてたところで何にも学習していないことになります
ある程度自分でルールを決めて依頼を引き受けるというのもリスクマネジメントの上で大事なことではないでしょうか
全てはお互いが気持ちよく制作を進めるため
ここまでざっと勢いで書いていきましたが結局はお互いが気持ちよく制作ができればそれで良いと思うので
自分がこの人に頼みたい!という決め方で良いと思います
私も以前は自分の楽曲で2MIXやマスタリングを別の方にお願いしたことがありますが今では自分で全て行っています
自分の力で手応えのある作品を作りたいからです
無償でも有償でもお互いが敬意を払ってお願いすることはもちろんです
有償でお金を取ってる人に文句をつけるのなら
有償ということ自体に理解がそもそもないということです
誰かに何かをお願いするときは
お願いする側も受ける側も最低限のモラルとマナーが必要ですので
その辺を理解できていれば無償だろうが有償だろうが自分が納得いけばそれで良いと思います
というわけで記事にまとめてみました
これはあくまでも私の考えです
ではまたヾ(´ω`=´ω`)ノ