zunx2の暇つぶしDTMブログVer

DTMで人生を変えた男の機材レビュー!制作のノウハウをお届け!

管理人のDTMユニット:YOSAGYO 1st EP『ZERO』4/24リリース
赤 冒険者 ハイキング 旅行雑誌 (1)

MIXの依頼やレッスンに関してはTwitterのDMへお願いします!

2022年07月

今日は歌ってみたのMIXで必須のエフェクト、リバーブ(エコー)について説明しておこうと思います。
類似の過去記事もありますので参考になりそうな記事をリンクしておきますのでそちらもぜひ参考にしてみてください。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (5)

リバーブ(エコー)とは

カラオケで言われているエコーはDTMの場合はリバーブと言います。残響や部屋鳴りをボーカルに加える場合にMIXで使用されます。リバーブをMIXでボーカルに使うことで得られる効果は以下になります。
  • 立体感
  • 奥行き
  • 臨場感
これらをボーカルに与えることができます。
詳しい説明は以下の記事で解説しておりますのでぜひ参照してみてください

リバーブは部屋鳴りをボーカルに付与することで立体感を与える


ボーカルにリバーブ(エコー)をかけなかった場合はオケと合わせて聞いた時にも平面的な音の印象になってしまいます。その平面的な印象を防ぐためにもボーカルにリバーブをかけることで立体感を与えます。
リバーブをボーカルにかける方法が2つあります。
  • インサートでかける
  • SENDで送る
の2種類があります。Cubaseの場合
  • インサートは画面左側のInspector⇨Inserts⇨Reverb
  • SENDはトラック追加⇨選択チャンネルにFXトラックを追加⇨エフェクト⇨Reverb
の手順でリバーブをかけていきます。動画ではREVernceを使用しています。
インサートの場合はMIXのパーセンテージでリバーブ量と原音量のバランスを調節します
SENDの場合はリバーブの送り量をGAINやフェーダーで調節できます。
自然な立体感を演出するためにはこのリバーブ量と原音量のバランスが重要になります。
コツとしてはボーカル単体で聴いた時に薄っすらリバーブがかかっていると感じられるぐらいのリバーブの量にしてやることです。
単体で聴いた時にハッキリとわかるぐらいにリバーブがかかっていると逆にわざとらしさが出てしまうのであくまでも薄っすらリバーブがかかっているぐらいを目安に調節してみてください。
オススメのMIXのパーセンテージは20%~40%ぐらいです40%以上になるとかかり過ぎぐらいになるので気をつけましょう。
どのリバーブにもプリセットが入っているので好みのものを探してみてください。ボーカルの場合、オススメはルーム系のリバーブです。

リバーブをかける=オケに馴染みやすくなるではない

ここで一つ注意しておくことを述べておきます。SNSでもよく見かけるのですが
  • リバーブをかける=ボーカルがオケに馴染みやすくなるというわけではありません。
おそらくかなりざっくりとした説明で言われていることを鵜呑みにされている方が多いのだと思います。
僕の考えではボーカルのオケとボリュームのバランスがバランスが上手く取れている場合はその時点で馴染みが良い状態でさらにその状態にリバーブをかけることで馴染みの良さに磨きをかけるという考えです。
オケとボーカルのバランスが悪く、馴染みが良くない状態でリバーブをかけても馴染みが良くなるわけではないので気をつけましょう。
浮いてしまうボーカルトラックを自然に馴染ませる方法はこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。


ルーム系とホール系を使い分ける

ボーカルに無難に自然な立体感を演出してくれるのはルーム系リバーブだと僕は感じております。
スクリーンショット 2022-08-01 19.46.09
そのためボーカルMIXの場合はリバーブタイプはルーム系を積極的に使っています。
ある程度ボーカルにリバーブをかけて調節することに慣れてきたらリバーブタイプを使い分けることをしてみましょう
  • 曲全体がリバーブ感弱めの場合はルーム系を使う
  • 曲全体がリバーブ感強めの場合はホール系を使う
僕はこのようにして使い分けています。もう一つの考え方としてリバーブタイプを浮遊感で分けて考えることもあります。
  • ルーム系は部屋全体が狭いので浮遊感弱めのリバーブ
  • ホール系は部屋全体が広いので浮遊感強めのリバーブ
このようにして考えるとどちらのリバーブタイプが曲に合うのかイメージがついてくると思います。
オケの浮遊感はどれくらいなのかを耳で聴いて直感で決めましょう。
スクリーンショット 2022-08-01 19.46.23
ホール系リバーブは上手く曲の雰囲気にマッチすると壮大さや浮遊感が抜群に出てくれます。
ルーム系とホール系を上手く使い分けられるように練習してみましょう。

例としてこちらの曲の場合は曲全体の浮遊感が強いため、ボーカルにホール系のリバーブを使用しています。

対してこちらの曲はロックな曲で全体的に浮遊感は先ほどの曲と比べ少ないです。そのためボーカルのリバーブにはルーム系を使用しております。
このように曲全体の浮遊感でリバーブタイプを何を使うか考えてみるとイメージがつきやすいかと思います。

おわりに

いかがでしたか?リバーブは上手く使いこなせると自然な立体感をボーカルに与えることができます。
歌ってみたのMIXでは必ず使用するものです。
エフェクトによる変化がわかりやすものなのでコンプレッサーやEQよりは初心者でも扱いやすいと思いますのでぜひ練習して使いこなせるようになりましょう。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

歌ってみたのMIX方法の記事を書こうと思います。
今回は基礎知識ということでダイナミクスの調整について記事を書こうと思います。具体的な3つの方法も紹介しますのでこれからMIXを始めようという方、既に始められている方もぜひ参考にしてみてください。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (3)

ダイナミクスとは

コンプ前
ボーカルの声はRECした状態のままだと音量にバラつきがあります。歌声の大きさが大きくなったり小さくなったり、この音量差がある状態をダイナミクスがあると言います。
ボーカルの表現であえてダイナミクスをつけている場合もありますが基本的にはこの音量のバラツキを心地良く聴ける程度に均一化してやる必要があります。
音量上げ後のコピー
そうすることでCDやサブスクで聴くような心地良いボーカルの音量感になります。

1.ダイナミクスを埋める方法:コンプレッサーを使う

ダイナミクスを埋める方法をいくつか紹介します。まず一つ目はコンプレッサーを使用する方法です。
コンプレッサーはスレッショルドという音量の基準値を決めて、スレッショルドを超えた分を圧縮して再度音量を増幅させることで音量の均一化を行うエフェクトです。
コンプ後
↑スレッショルドを基準に超えた分は圧縮されている。このままでは音量は全体的に下がったままになる。
音量上げ後
圧縮した分をさらに音量を上げることで均一化され、さらに全体の音量も元に戻りました。コンプレッサーでダイナミクスを埋める原理はこのような考え方です。

コンプレッサーは使い方を間違えると先ほどのように音量が圧縮されたままになってしまうので使い方に注意が必要なエフェクトです。さらにはコンプレッサーは細かい設定として
  • 圧縮を開始する速さ(Attack)
  • 圧縮が持続する長さ(Release)
  • 元音の圧縮比率(Ratio)
  • 圧縮の角度(Knee)
というパラメーターも存在します。使い方が少々難しいエフェクトですので慣れるまではかけすぎないように気をつけて使ってみましょう。
コンプレッサーについての記事をいくつか以前に書いておりますのでより理解を深めたい方は参照してみてください。

2.ダイナミクスを埋める方法:ボリュームオートメーション

ボリュームオートメーションでダイナミクスを埋める方法があります。
ライブイベントでPAがミキサーのフェーダーをライブ中に上げ下げしていることがあります。特にボーカルに対して声を張るであろうタイミングでは上手くフェーダーでボリュームを調整しないとハウリングが発生してしまいます。そのためPAは瞬時に状況を見極めてフェーダーを上下しているのです。
そのフェーダーの上げ下げをDAW上でも再現するということでボーカルにボリュームオートメーションを使います。
オートメーションとは自動化を意味しています。ボリューム調整の自動化というわけです。
先ほどコンプレッサーを使ったダイナミクスの埋め方を紹介しましたが特定の場所で大きな音量が発生している箇所があった場合には急激な大きな圧縮が発生することになり、不自然で音楽的に心地良くない圧縮された音になるケースがあります。
特にボーカルは表現力が必要とされるパートなため、そのような急激で大きな圧縮が発生しやすいパートでもあるのです。ですからコンプレッサーだけに頼ったダイナミクスの埋め方は万能ではないということになります。
そのため、より自然なダイナミクスの埋め方を実現するためにリアルタイムでボリュームの上げ下げを行いダイナミクスを整えてやります。
体感でボリュームが小さい箇所はフェーダーで上げる、ボリュームが大きなと感じた箇所はフェーダーで下げます。この作業を曲の終わりまで行います。
スクリーンショット 2020-12-26 2.33.10
Cubaseの場合はトラックにRとWのボタンがあります。これはオートメーションの操作に使います。
  • オートメーションの読み込みがR、Wは書き込み
コンプレッサーだけでは自然なダイナミクスの埋め方にならないという方はぜひボリュームオートメーションを試してみてください。
私なりのコツですがあまり神経質にボリュームオートメーションを書き込みすぎないことです。
ポイントは耳で気になる箇所のみ調整することです。それが純粋に音楽的な判断を耳で行うということだからです。

WavesからVocal Riderというボリュームオートメーションを自動で処理してくれるプラグインがあります。もし「ボリュームオートメーションが大変だ」という方はこちらもぜひお試しください。
スクリーンショット 2022-07-05 22.29.42
WavesのMV2というコンプレッションでもないダイナミクスの埋め方を行ってくれるプラグインがあります。コンプ臭さをなるべく出さずに綺麗な調整をしたいという場合にはVocal Riderの前段にインサートし、軽くかけてやると自然な音量感になります。 

3.ダイナミクスを埋める方法:手コンプ

さらに仕上げとして手コンプでダイナミクスを埋めるという方法を紹介します。
こちらもコンプレッサーを使わないダイナミクスの埋め方です。先ほどのボリュームオートメーションと似た発想で気になるリージョンを分割し、そのリージョンの音量を個別に調整する方法です。これを手コンプと言います。コンプレッサーを自動とすれば、この方法は手動でコンプレッションするということです。
01
Cubaseの場合はハサミツールでリージョンを分割してリージョンのボリュームを調整します。
25
この場合に分割した切り目で「プチッ」とノイズが入る場合があります。このノイズが発生した場合にはクロスフェードを入れる、もしくは切り目の場所を変えて対処します。
この方法もプロが頻繁に使用するぐらいダイナミクスの調整において大切なテクニックです。
先ほども述べていますがコンプレッサーのみに頼ったダイナミクスの調整は万能ではないため、より自然な調整を行うためにボリュームオートメーションと手コンプは必須のテクニックです。

ダイナミクスの調整でコンプレッサーを過信しすぎない

記事中に何度も述べていることですがすごく大事なことなので改めて述べようと思います。ボーカルのダイナミクスの調整がうまくなりたければ大事なことがあります。それは
  • コンプレッサーを過信しすぎないことを肝に銘じる
ことです。私はこのことからコンプレッサーはダイナミクスの調整において音楽的に万能ではないと考えており、あくまでもコンプレッサーはボリュームオートメーションや手コンプがあった上での補助的なモノとして使用しております。
例えば「コンプレッサー一発だけでダイナミクスの調整を終わらせたい!」と考えてレシオをきつめにしたり、スレッショルドを深めに設定した結果
ああああ
極端な場合にはこのように圧縮しすぎてしまい、原音が破綻してしまいます。結果的にコンプレッサーを外した方が音質が良いということになりかねません。このようにコンプレッサーは使い方を間違えると音質を悪くさせてしまうこともあるのです。
そのため上手なダイナミクスの調整はコンプレッサーだけに頼るだけでは難しいと私は考えております。

おわりに

いかがでしたか?歌ってみたのMIXではダイナミクスの調整は必須です。今回紹介した3つの方法は私も実践している方法です。ポイントはコンプレッサーを過信しないことです。
ボーカルのダイナミクスの調整は音楽的に心地良いことが最前程とされる作業になるため、視覚的な判断だけで上手くいくものではありません。そのためボリュームオートメーション、手コンプで音楽的な判断を持って調整することが大切です。というわけで今日はこの辺で!ではまた

↑このページのトップヘ