こんばんは
MIXでボーカルトラックを自然に馴染ませる方法をまとめておこうと思います。
歌ってみたをする方が増えてきているでしょうから需要がありそうなので記事にしておきます。
ダイナミクスの調整で重要なのは
「ボーカルが浮いてしまう!」と感じる場合はまずは先にこの二つの調整を見直してみてください。
これが上手くできていないとコンプレッサーだけでは展開ごとに音量のばらつきが出てしまうため、ボーカルが浮いてしまう原因になります。
コンプレッサーにそこまで大きな期待を持つのではなく、ダイナミクス調整の仕上げとしてかけるくらいの感覚で僕は考えております。
関連する記事を載せておきますので参考になると幸いです。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / SOLO/610
SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / Fusion チャンネルストリップ/プロセッサー
レコーディングスタジオでRECする際には録りの段階でマイクプリアンプを通すことがあります。そうすることで音に温かみが付加されて馴染みの良い音になります。
しかし宅録の場合はアウトボードを使ったRECは一般的ではないのでその温かみが付加されていないことがほとんどです。そのためMIXの際にプラグインエフェクトで温かみをボーカルトラックに与えます。
ここでポイントなのががっつりドライブ感を与え過ぎないこと。トラック単体で歪み具合を確認するよりは全体の混ざり具合で確認する方が上手くまとまりやすいです。温かみを与える場合は劇的な変化を期待するのではなく微量なドライブ感で全体に馴染ませると考えます。
aああ
これは実体験から学んだことなのですがバンドレコーディングをしていて複数のバンドさんから言われたことなのですが
「音が綺麗すぎるので劣化感を与えてください」というものでした。
その結果、ローパスフィルターで高域を削ることをやってみたのですが全員それがしっくりくるとのことでした。
個人的に感じていることは最近のIFやコンデンサーマイクは十分に音が綺麗なのでハイファイすぎるが故にそのままの状態では音が抜け過ぎてしまうことです。
綺麗すぎる音で入力されるため馴染ませるために劣化感を与える必要があるということです。これは先ほども述べたドライブ感を与えるとセットで考えておくと良いと思います。
ドライブ感を与えてもまだ抜け過ぎてしまうならばあえて高域を削るという思い切った発想です。
ローを削るのはあるあるのことですが…一昔前では考えられないですねぇ…。
でもそれが市場から発見したニーズだったので一つの方法として引き出しに入れて置いて損はないと思います。
図にするとこのようなイメージです。前後の立体感と横の立体感を2つのリバーブで演出するイメージです。この図ではさらにモノディレイも使って音に影を加えています。このように空間系エフェクトを3D考えるようにしています。
特にステレオのリバーブはホール系ではなくルーム系を使用します。理由としてはホール系はボーカルに対しての空間として広すぎるからです。空間が広すぎるためボーカルの重心が軽くなってしまうのです。そのため部屋のサイズを狭めのルームタイプにすることで適度な重心を保ったまま違和感の少ない空間を演出します。
リバーブがどうしてもお風呂っぽくなってしまうという方はおそらく空間が広すぎてしまうからです。なので騙されたと思って一度空間が狭めのリバーブタイプを試してみてください。これだけでもしっくりくるはずです。
もちろんこれらはダイナミクスの調整を適切にやった上で有効な方法ですのでまずはボリュームオートメーション、手コンプをやりましょう。
というわけで今日はこの辺で!ではまた
MIXでボーカルトラックを自然に馴染ませる方法をまとめておこうと思います。
歌ってみたをする方が増えてきているでしょうから需要がありそうなので記事にしておきます。
1.ダイナミクスの調整
ボーカルが浮いてしまう原因の一つにダイナミクスの調整が上手くできていないことが多いです。ダイナミクスの調整で重要なのは
- ボリュームオートメーション
- 手コンプ
「ボーカルが浮いてしまう!」と感じる場合はまずは先にこの二つの調整を見直してみてください。
これが上手くできていないとコンプレッサーだけでは展開ごとに音量のばらつきが出てしまうため、ボーカルが浮いてしまう原因になります。
コンプレッサーにそこまで大きな期待を持つのではなく、ダイナミクス調整の仕上げとしてかけるくらいの感覚で僕は考えております。
関連する記事を載せておきますので参考になると幸いです。
2.ドライブ感を付加
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / SOLO/610
SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / Fusion チャンネルストリップ/プロセッサー
レコーディングスタジオでRECする際には録りの段階でマイクプリアンプを通すことがあります。そうすることで音に温かみが付加されて馴染みの良い音になります。
しかし宅録の場合はアウトボードを使ったRECは一般的ではないのでその温かみが付加されていないことがほとんどです。そのためMIXの際にプラグインエフェクトで温かみをボーカルトラックに与えます。
- マイクプリアンプ
- サチュレーター
- アナログ系コンプ
- テープシミュレーター
ここでポイントなのががっつりドライブ感を与え過ぎないこと。トラック単体で歪み具合を確認するよりは全体の混ざり具合で確認する方が上手くまとまりやすいです。温かみを与える場合は劇的な変化を期待するのではなく微量なドライブ感で全体に馴染ませると考えます。
aああ
3.あえて高域をローパスフィルターで削る
これは実体験から学んだことなのですがバンドレコーディングをしていて複数のバンドさんから言われたことなのですが
「音が綺麗すぎるので劣化感を与えてください」というものでした。
その結果、ローパスフィルターで高域を削ることをやってみたのですが全員それがしっくりくるとのことでした。
個人的に感じていることは最近のIFやコンデンサーマイクは十分に音が綺麗なのでハイファイすぎるが故にそのままの状態では音が抜け過ぎてしまうことです。
綺麗すぎる音で入力されるため馴染ませるために劣化感を与える必要があるということです。これは先ほども述べたドライブ感を与えるとセットで考えておくと良いと思います。
ドライブ感を与えてもまだ抜け過ぎてしまうならばあえて高域を削るという思い切った発想です。
ローを削るのはあるあるのことですが…一昔前では考えられないですねぇ…。
でもそれが市場から発見したニーズだったので一つの方法として引き出しに入れて置いて損はないと思います。
4.リバーブの使い方に一工夫加える
私のリバーブの使い方を紹介します。- モノラルトラックでプレート系
- ステレオトラックでルーム系
図にするとこのようなイメージです。前後の立体感と横の立体感を2つのリバーブで演出するイメージです。この図ではさらにモノディレイも使って音に影を加えています。このように空間系エフェクトを3D考えるようにしています。
特にステレオのリバーブはホール系ではなくルーム系を使用します。理由としてはホール系はボーカルに対しての空間として広すぎるからです。空間が広すぎるためボーカルの重心が軽くなってしまうのです。そのため部屋のサイズを狭めのルームタイプにすることで適度な重心を保ったまま違和感の少ない空間を演出します。
リバーブがどうしてもお風呂っぽくなってしまうという方はおそらく空間が広すぎてしまうからです。なので騙されたと思って一度空間が狭めのリバーブタイプを試してみてください。これだけでもしっくりくるはずです。
おわりに
いかがでしょうか?今のところ僕の実体験ではこの4つをちゃんとやるとほぼ綺麗にボーカルトラックが馴染みます。低域をフィルターで削るというのはよく耳にしますが高域をフィルター削るという発想はなかなかないのではないでしょうか?もちろんこれらはダイナミクスの調整を適切にやった上で有効な方法ですのでまずはボリュームオートメーション、手コンプをやりましょう。
というわけで今日はこの辺で!ではまた