こんにちは
先日のこのようなツイートをしました。
僕自身が元バンドマンで作る曲も基本バンドサウンドですし、全国流通のバンドサウンドのレコーディングエンジニアも経験しております。今は個人でDTMレッスンをしておりますが音楽教室で3年ほどDTM講師も経験しました。
このブログを書き始めてからかれこれ5年ほど経ちましたが書き始めた当初は本当に暇つぶしの感覚ではじめました。このDTMブログがきっかけで様々な経験をさせていただけましたので僕自身もびっくりです。
ツイートでも述べましたが僕がDTMブログを始めた頃よりもDTMについて発信する人がめちゃくちゃ増えました。
当時は動画もブログもDTMについて発信する人が本当に少なかったので僕が記事を書き続けていた理由に初心者の頃の自分が見て「この記事を待っていた!」と言うような記事を量産したかったという思いがありました。
しかしそのような記事はライトユーザー向けの記事なのかな?と感じており、ライトユーザー向けの発信をする人は近年すごく増えたので僕が発信しなくても他の人がやってくれているのかなー?と感じることもありました。
記事のPV数を増やすのであればぶっちゃけるとライトユーザー向けの記事の方が伸びやすいのですが同じことをしていても面白くないと考えるのが僕の考えです。そのためライトユーザー向けの記事を全く無くすというわけではないですが自分だからこそ発信できることは何なのか?を考えて記事を書いていこうかなと考えます。
というわけで早速ですが今回はアンプシミュレーターについて現時点で僕が感じていることを記事にしようと思います。
Kemper Profiling Amplifier
BIAS FX 2.0 Professional
このブログを読んでいる人であればもうご存知かと思いますが今一度、アンプシミュレーターについて説明をします。
シミュレーターという名前が付いているのでその名の通り、アンプをシミュレートしたものがアンプシミュレーターです。
実機のアンプは宅録でレコーディングしようとすると音も大きいし、マイキングもしなければで手間がかかります。さらには賃貸でギターアンプを使ったレコーディングはまず無理でしょう。それでもDTMでアンプサウンドをギターで鳴らしたいという場合に使用されるものがアンプシミュレーターです。
現代ではアンプシミュレーターにはざっくり分けて2種類あります。
この2種類について僕が使ってきた感想と経験を交えて、独断と偏見で語っていきます。
Fractal Audio Systems ( フラクタルオーディオシステムズ ) / Axe-Fx III MARK II
Line 6 ( ライン6 ) / Helix Floor マルチエフェクター
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Bias Head
BOSS ( ボス ) / GT-1000 マルチエフェクター
こちらはハードウェアということで物体として存在するアンプシミュレーターです。ラック型とフロア型があります。
アンプモデリングのみならずエフェクトも内蔵されており、1台あればギタリストが求めることがほぼほぼ可能といったところも人気の理由の一つです。
まさにこれ1台あればライブもレコーディングも可能なため、別名ギタープロセッサーとも言われております。操作が複雑なものもあるため一概にこれが良いとは言い切りません。実際に触ってみて直感で操作しやすいと感じたものを選ぶのがその人に合っているアンプシミュレーターだと感じております。
またソフトウェアと違い、物体として存在しているため所有欲求の強い人にも人気です。
こだわっているものだとアンプの真空管や劣化具合、暖まり具合まで設定できるものもあります。ソフトウェアだからこその自由度ですね。
またハードウェアと決定的に違うところはリアンプが手軽に行えるというところです。ドライ音さえ用意できていれば手間がかからずにボタン一つでリアンプができてしまいます。
さらにハードウェアと違う点を上げるとハードウェアと比べて圧倒的にコスパが良いというところです。
またデモ版を使用できるため、自分のDTM環境で試してから合うのかを判断できるのも魅力の一つですね。
ギターサウンドを良くしたいと考える人には断然ハードウェアアンプシミュレーターをオススメします。
ソフトウェアには特有の平坦な質感、のっぺり感が存在していると感じております。
ドライブ感も良いし、クリーンも綺麗なのにどう頑張ってもあの質感だけが取れない。外部IRやMIXで空間系をインサートし、あれやこれややってみてもどうしてもあの質感だけが邪魔をするのです。
例えばBIAS AMPはハードウェアとソフトウェアで明らかに音の立体感に差を感じております。わかりやすい例で紹介します。
例えばこちらの作品ですがアンプシミュレーターはBIAS AMPのプラグイン版を使っています。
こちらは先ほどの作品の再録版になりますがBIAS RACK(ハードウェア)を使っています。
どちらが好みでしょうか?個人的には再録版のハードウェアを使用した方が手応えを感じております。
ソフトウェアの売り文句でよくあるのが「実機を完全に再現した!」みたいなのがよくありますが今のところソフトウェアのアンプシミュレーターで実機を完全に再現したクオリティのものがあるとは感じられていません…。
というのもMesa Triple Rectifierを現在実機で所有しておりますがプラグイン版とは音の質感は全然違いました。1番の差はEQのレンジの広さです。プラグイン版は誰もが使いやすいようにEQのレンジが狭まっているのでは?と感じています。
ハードウェアはコストがソフトウェアと比べ高めですがあののっぺり感からは脱却できると実感しております。
もっとわかりやすく言うならば僕の経験上、ソフトウェアよりもハードウェアの方が音質がしっくりくることが多いです。
ハードウェアの中にも廉価版でも十分に戦えるものがあります。例えばLine6であればPOD GOです。
機能はHelixeと比べると制限されますが宅録で使う分には十分な音質です。コスト的にフラッグシップが難しいのであれば廉価版のものでも十分な音質なのでぜひハードウェアを使うことをオススメします。
こちらはUAD-2のENGL/Savege120のアンプモデリングを使用した音源です。
こちらはUAD-2のDiezel/VH-4をアンプモデリングを使用した音源です。
今までアンプシミュはLine6のPOD2.0を始めとしてたくさんのハードウェア、ソフトウェアのアンシミュを使ってきましたがソフトウェアならば唯一UAD-2だけが手応えを感じられる質感だと感じています。
僕は基本的にリアンプをしません。理由としてはRECの段階からMIXの仕上がりを計算しているからです。RECの段階から
逆にこれらができていないと不安で作業が進められないと考えているくらいです。これは自分のみならずバンドRECでも同様のことでした。
特にバンドRECではギタリストが出したい音を最優先するべきだと考えています。「ドライを録っておいてあとからこっそりリアンプをしよう」というのはそのギタリストの個性を殺してしまう。
エンジニアが使いやすい音は確かに処理はしやすいですがアーティストは納得がいかないことがあります。
ソフトウェアの場合はリアンプが簡単なためあとでいくらでも音色を変えられるのですがそれだと
「RECで作った音は何のための音作りだったのか?」ということになり、音作りに保険をかけることになります。リアンプをするかしないかは人それぞれなので参考程度で良いと思いますが僕の経験では端からリアンプはしない発想でRECした方が個性がちゃんと出て仕上がりも良い音になることが多かったです。
リアンプをしないという発想でRECをした場合にはEQでガンガン音色を変えることはあまりしません。特にとりあえずでハイパスフィルターでローを削るなんてことはほぼしておりません。ギターに関しては不要にローを削ると芯の無い音になって重厚感が失われてしまい、頼りない音になってしまいます。
そもそも最近のIFはエントリークラスでも音質がそこそこ良いので昔みたいに録り音に対してEQで音色を積極的に変えなくても全然使える音だったりします。
「じゃあほぼEQの出番はないのか?」という声が聞こえてきそうですがそういうわけでもありません。
「どういうとこで使うのか?」というと中域(300Hz~2kHz)のブーストで主に使います。特にギターソロやリードギターで抜けを出したい時に使います。
カットする場合は高帯域の耳が痛くなる瞬間でディエッサーがかかるように使います。
これら以外で大幅にEQによるブーストやカットをする場合は録りの段階で歪ませすぎかEQの設定が上手くいっておりません。
僕がよくギターに使うプラグインのWavesのVitaminを紹介します。Vitaminは倍音の付加と帯域別に広がりを調整できる優れものです。ダブルトラッキングをしているギターに僕は使用します。
この場合はLRの片方ずつではなくLRをまとめたBusトラックにVitaminをインサートします。
Vitaminはその名の通り、音に栄養を与えるかのような感覚を与えてくれます。もちろんギターのみならず他の楽器やボーカルにも使いやすいエフェクトですのでぜひ使ってみてください。
WAVES ( ウェーブス ) / Gold Bundle
ちなみにWaves Gold以上からVitaminが入っています。
これはあとで本格的にMIXを始めた時に「こんなはずではなかったんだけどなぁ…」と言うのを避ける上でも大事なことだと考えております。
宅録で大事なことは完成像をどれだけイメージしやすい状態を作れるかだと僕は考えています。
特にMIXやマスタリングなども全て自分でやってしまうタイプの方はそこまで工程をハッキリと分けて考えるのではなく今すぐにでもできそうなことは同時にやってしまうことで完成像はイメージしやすくなるはずです。
終盤で述べていることですが宅録で大事なことは完成像をどれだけイメージしやすい状態を作れるかだと僕は考えています。それは作業を進めていく上で自分の中で手応えを感じる瞬間が多いほど完成像のイメージができていることなのかなぁと感じております。
と言うわけで今日はこの辺で!ではまた
先日のこのようなツイートをしました。
zunx2(ずんずん)/11月DTMレッスン受付中@zunx2_dayo919このDTMブログを見ている方はきっとバンドサウンドが多いはず!と日頃感じております。というのもこのブログで書き続けていることがバンドサウンドに特化したものが多いからです。とあるバンドさんから「バンドマンDTMerで君のブログを参考にしている人がいるよ」って言ってもらえて恐縮🙇♂️
2021/10/25 00:30:30
DTMのことを発信する人が増えてきたから「ここから僕が発信することってあるんやろか?」って思うこともたまにあるんだけ… https://t.co/5uSnfRM59W
僕自身が元バンドマンで作る曲も基本バンドサウンドですし、全国流通のバンドサウンドのレコーディングエンジニアも経験しております。今は個人でDTMレッスンをしておりますが音楽教室で3年ほどDTM講師も経験しました。
このブログを書き始めてからかれこれ5年ほど経ちましたが書き始めた当初は本当に暇つぶしの感覚ではじめました。このDTMブログがきっかけで様々な経験をさせていただけましたので僕自身もびっくりです。
ツイートでも述べましたが僕がDTMブログを始めた頃よりもDTMについて発信する人がめちゃくちゃ増えました。
当時は動画もブログもDTMについて発信する人が本当に少なかったので僕が記事を書き続けていた理由に初心者の頃の自分が見て「この記事を待っていた!」と言うような記事を量産したかったという思いがありました。
しかしそのような記事はライトユーザー向けの記事なのかな?と感じており、ライトユーザー向けの発信をする人は近年すごく増えたので僕が発信しなくても他の人がやってくれているのかなー?と感じることもありました。
記事のPV数を増やすのであればぶっちゃけるとライトユーザー向けの記事の方が伸びやすいのですが同じことをしていても面白くないと考えるのが僕の考えです。そのためライトユーザー向けの記事を全く無くすというわけではないですが自分だからこそ発信できることは何なのか?を考えて記事を書いていこうかなと考えます。
というわけで早速ですが今回はアンプシミュレーターについて現時点で僕が感じていることを記事にしようと思います。
目次
アンプシミュレーターとは
Kemper Profiling Amplifier
BIAS FX 2.0 Professional
このブログを読んでいる人であればもうご存知かと思いますが今一度、アンプシミュレーターについて説明をします。
シミュレーターという名前が付いているのでその名の通り、アンプをシミュレートしたものがアンプシミュレーターです。
実機のアンプは宅録でレコーディングしようとすると音も大きいし、マイキングもしなければで手間がかかります。さらには賃貸でギターアンプを使ったレコーディングはまず無理でしょう。それでもDTMでアンプサウンドをギターで鳴らしたいという場合に使用されるものがアンプシミュレーターです。
現代ではアンプシミュレーターにはざっくり分けて2種類あります。
- ハードウェアアンプシミュレーター
- ソフトウェアアンプシミュレーター
この2種類について僕が使ってきた感想と経験を交えて、独断と偏見で語っていきます。
ハードウェアアンプシミュレーターについて
Fractal Audio Systems ( フラクタルオーディオシステムズ ) / Axe-Fx III MARK II
Line 6 ( ライン6 ) / Helix Floor マルチエフェクター
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / Bias Head
BOSS ( ボス ) / GT-1000 マルチエフェクター
こちらはハードウェアということで物体として存在するアンプシミュレーターです。ラック型とフロア型があります。
- Fractal Audio Systems/Axe-Fx III
- Kemper Profiling Amplifier
- LINE6/Helix
- Positive Grid/BIAS AMP
- BOSS/GT-1000
- Neural DSP/Quad Cortex
アンプモデリングのみならずエフェクトも内蔵されており、1台あればギタリストが求めることがほぼほぼ可能といったところも人気の理由の一つです。
まさにこれ1台あればライブもレコーディングも可能なため、別名ギタープロセッサーとも言われております。操作が複雑なものもあるため一概にこれが良いとは言い切りません。実際に触ってみて直感で操作しやすいと感じたものを選ぶのがその人に合っているアンプシミュレーターだと感じております。
またソフトウェアと違い、物体として存在しているため所有欲求の強い人にも人気です。
ソフトウェアアンプシミュレーターについて
続いてソフトウェアアンプシミュレーターです。こちらはハードウェアと対極にあるような存在。物体を成さない画面上に存在するアンプシミュレーターです。- IK MULTIMEDIA/AmpliTube 5
- Positive Grid/BIAS AMP2.0
- Native Instruments/Guitar Rig 6
- Line 6/Helix Native
こだわっているものだとアンプの真空管や劣化具合、暖まり具合まで設定できるものもあります。ソフトウェアだからこその自由度ですね。
またハードウェアと決定的に違うところはリアンプが手軽に行えるというところです。ドライ音さえ用意できていれば手間がかからずにボタン一つでリアンプができてしまいます。
さらにハードウェアと違う点を上げるとハードウェアと比べて圧倒的にコスパが良いというところです。
またデモ版を使用できるため、自分のDTM環境で試してから合うのかを判断できるのも魅力の一つですね。
断然ハードウェア推し
ここまでハードウェア、ソフトウェアの二つがどんなものなのか紹介しましたがここからはその上で僕はどちらのタイプをオススメするのかを述べていきます。ギターサウンドを良くしたいと考える人には断然ハードウェアアンプシミュレーターをオススメします。
ソフトウェアには特有の平坦な質感、のっぺり感が存在していると感じております。
ドライブ感も良いし、クリーンも綺麗なのにどう頑張ってもあの質感だけが取れない。外部IRやMIXで空間系をインサートし、あれやこれややってみてもどうしてもあの質感だけが邪魔をするのです。
例えばBIAS AMPはハードウェアとソフトウェアで明らかに音の立体感に差を感じております。わかりやすい例で紹介します。
例えばこちらの作品ですがアンプシミュレーターはBIAS AMPのプラグイン版を使っています。
こちらは先ほどの作品の再録版になりますがBIAS RACK(ハードウェア)を使っています。
どちらが好みでしょうか?個人的には再録版のハードウェアを使用した方が手応えを感じております。
ソフトウェアの売り文句でよくあるのが「実機を完全に再現した!」みたいなのがよくありますが今のところソフトウェアのアンプシミュレーターで実機を完全に再現したクオリティのものがあるとは感じられていません…。
というのもMesa Triple Rectifierを現在実機で所有しておりますがプラグイン版とは音の質感は全然違いました。1番の差はEQのレンジの広さです。プラグイン版は誰もが使いやすいようにEQのレンジが狭まっているのでは?と感じています。
ハードウェアはコストがソフトウェアと比べ高めですがあののっぺり感からは脱却できると実感しております。
もっとわかりやすく言うならば僕の経験上、ソフトウェアよりもハードウェアの方が音質がしっくりくることが多いです。
ハードウェアの中にも廉価版でも十分に戦えるものがあります。例えばLine6であればPOD GOです。
機能はHelixeと比べると制限されますが宅録で使う分には十分な音質です。コスト的にフラッグシップが難しいのであれば廉価版のものでも十分な音質なのでぜひハードウェアを使うことをオススメします。
ソフトウェアならばUAD-2をオススメ
もしソフトウェア版のアンプシミュレーターを使うのであれば僕はUAD-2のアンプシミュレーターをオススメします。UAD-2のアンプシミュだけは唯一ハードウェアと戦えると感じています。こちらはUAD-2のENGL/Savege120のアンプモデリングを使用した音源です。
こちらはUAD-2のDiezel/VH-4をアンプモデリングを使用した音源です。
今までアンプシミュはLine6のPOD2.0を始めとしてたくさんのハードウェア、ソフトウェアのアンシミュを使ってきましたがソフトウェアならば唯一UAD-2だけが手応えを感じられる質感だと感じています。
基本リアンプをしないという発想
ここからは本編とは少し外れた内容になりますがギターRECに関するお話をしていきます。僕は基本的にリアンプをしません。理由としてはRECの段階からMIXの仕上がりを計算しているからです。RECの段階から
- 手応えのある音に作る
- 弾いていてテンションが上がる音の状態で録る
逆にこれらができていないと不安で作業が進められないと考えているくらいです。これは自分のみならずバンドRECでも同様のことでした。
特にバンドRECではギタリストが出したい音を最優先するべきだと考えています。「ドライを録っておいてあとからこっそりリアンプをしよう」というのはそのギタリストの個性を殺してしまう。
エンジニアが使いやすい音は確かに処理はしやすいですがアーティストは納得がいかないことがあります。
ソフトウェアの場合はリアンプが簡単なためあとでいくらでも音色を変えられるのですがそれだと
「RECで作った音は何のための音作りだったのか?」ということになり、音作りに保険をかけることになります。リアンプをするかしないかは人それぞれなので参考程度で良いと思いますが僕の経験では端からリアンプはしない発想でRECした方が個性がちゃんと出て仕上がりも良い音になることが多かったです。
ギターに対してEQの使い所
ギターに対してEQの使い所を紹介します。リアンプをしないという発想でRECをした場合にはEQでガンガン音色を変えることはあまりしません。特にとりあえずでハイパスフィルターでローを削るなんてことはほぼしておりません。ギターに関しては不要にローを削ると芯の無い音になって重厚感が失われてしまい、頼りない音になってしまいます。
そもそも最近のIFはエントリークラスでも音質がそこそこ良いので昔みたいに録り音に対してEQで音色を積極的に変えなくても全然使える音だったりします。
「じゃあほぼEQの出番はないのか?」という声が聞こえてきそうですがそういうわけでもありません。
「どういうとこで使うのか?」というと中域(300Hz~2kHz)のブーストで主に使います。特にギターソロやリードギターで抜けを出したい時に使います。
カットする場合は高帯域の耳が痛くなる瞬間でディエッサーがかかるように使います。
これら以外で大幅にEQによるブーストやカットをする場合は録りの段階で歪ませすぎかEQの設定が上手くいっておりません。
ダブルトラッキングにはWavesのVitaminが活躍する
僕がよくギターに使うプラグインのWavesのVitaminを紹介します。Vitaminは倍音の付加と帯域別に広がりを調整できる優れものです。ダブルトラッキングをしているギターに僕は使用します。
この場合はLRの片方ずつではなくLRをまとめたBusトラックにVitaminをインサートします。
- 低域は広がりを狭め
- 中域〜高域にかけて広げる&倍音を付加
Vitaminはその名の通り、音に栄養を与えるかのような感覚を与えてくれます。もちろんギターのみならず他の楽器やボーカルにも使いやすいエフェクトですのでぜひ使ってみてください。
WAVES ( ウェーブス ) / Gold Bundle
ちなみにWaves Gold以上からVitaminが入っています。
録りながらMIXもついでにやる
ここでもう一つTipsを…。僕がやっていることなのですがレコーディングを録り進めながらEQやコンプのかかり具合なども確認します。- RECが完了⇨さぁMIXを開始!
- RECと同時進行でMIXもできる範囲で進める
これはあとで本格的にMIXを始めた時に「こんなはずではなかったんだけどなぁ…」と言うのを避ける上でも大事なことだと考えております。
宅録で大事なことは完成像をどれだけイメージしやすい状態を作れるかだと僕は考えています。
特にMIXやマスタリングなども全て自分でやってしまうタイプの方はそこまで工程をハッキリと分けて考えるのではなく今すぐにでもできそうなことは同時にやってしまうことで完成像はイメージしやすくなるはずです。
おわりに
いかがでしたか?アンプシミュレーターの話題のみならずギターの音作りのTipsも交えてみました。参考になるTipsがあれば嬉しいです。終盤で述べていることですが宅録で大事なことは完成像をどれだけイメージしやすい状態を作れるかだと僕は考えています。それは作業を進めていく上で自分の中で手応えを感じる瞬間が多いほど完成像のイメージができていることなのかなぁと感じております。
と言うわけで今日はこの辺で!ではまた