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こんにちは
今回も歌ってみたのMIXのHow Toを書いていこうと思います。
スクリーンショット 2023-01-27 11.18.01
今回はコーラスを馴染ませるテクニックを紹介します。

モノラルとステレオの概念

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本題に入る前にモノラルとステレオの概念をおさらいします。
  • モノラルは前後感
  • ステレオは左右感
で音像を作っていきます。

これをコーラスで当てはめて考えた場合はこのようになります。
  • コーラスをモノラルで音の配置決めをした場合は前後感のみで調整

    コーラス1
  • コーラスをステレオで音の配置決めをした場合は左右感で調整
ステレオダブらー
ボーカルは基本的にセンターに配置するのが鉄則
です。

その上でコーラスをモノラルで調整した場合には前後感のみですから音の配置としてはボーカルと重なってしまう形になります。

これをステレオで調整できれば音の配置としてボーカルと重ならなくなるのでは?と言うことです。

ステレオダブラーを使ってコーラスを馴染ませる


今回紹介するやり方を動画にしております。
  1. コーラスのトラックのルーティングをステレオ構成のグループトラックへ
  2. WavesのDoubler2をインサート
  3. プリセットのBasic Doublerを適用
  4. 素音をOFF、左右のみを残す
といった方法になります。
ステレオダブらー
この方法は音の重なり方がモノラルと違うためハッキリと分離感が生まれます。

本来この方法はギターのRECでよく使われるダブリングを利用した手法です。
ステレオ3
そのためコーラスも本来は2回RECしてLRに広げるのがベストですがマストではありません。

ステレオダブラーを使ったこの方法はコーラスワントラックの場合でも擬似的にダブリングさせることが可能になります。

ぜひお試しください。

AppleからiOS16.2がリリースされたことによりApple Music Sing機能がiPhoneに追加されました
スクリーンショット 2023-01-23 15.02.06
今日は簡単にこの機能を紹介します。

Apple Music Sing:ボーカルオフによりカラオケが楽しめる

Apple Music Singを使う方法は

  1. 歌いたい曲を再生
  2. 歌詞画面を表示
  3. 画面中央からやや右下にあるマイクのボタンをタップ
  4. マイクの音量を下げていくことでボーカルがOFF
このような方法になります。
少しだけボーカルが残りますが手軽にiPhoneでカラオケを楽しむには十分なボーカルオフ機能です。
再生していくと歌詞も合わせて表示してくれます。
Apple Musicに加入していてiOS16.2を使用されている方はぜひ一度お試しください。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
新年に入り、ここ最近デスボイスの練習をしておりました。

ゆよゆっぺ/「cry」cover by zunx2

ゆよゆっぺ/「S」cover by zunx2
ゆよゆっぺさんの曲を歌ってみてデスボイスの練習をしておりました。
2週間でデスボイスがそれなりに出せるようになってきたので練習方法を紹介します。

デスボイスの練習方法


デスボイスの練習方法
  1. エッジボイスで喉奥を震わせる
  2. 低い音程でエッジボイスを出す
  3. 歪んだ声で高さを変えてみる
  4. 歪んだ声で声量を上げてみる
この四行程でデスボイスの練習をしていきます。

1.エッジボイスで喉奥を震わせる


エッジボイスとはホラー映画「貞子の声の出し方」と言えば伝わりますでしょうか?

喉奥で小さい声で良いので「あー」とエッジボイスを出してみます。

この時に声が喉奥で震えている感覚を感じてください。

エッジボイスによる喉奥が増えている感覚はデスボイスの基礎的な感覚になります。

2.低い音程でエッジボイスを出してみる

エッジボイスに慣れてきたら低い音程でエッジボイスを出してみます。

この時に「あー」と発生した際に歪んでくる感覚が得られるようになってきます。

最初の頃は特に低い音程の方が歪んだ感覚がわかりやすいのでこの段階で声を歪ませる感覚を身につけます。

この時に大切なのが声を歪ませる時は喉を擦っている感覚ではありません。

あくまでも喉奥を震わせることで歪ませている感覚です。

3.歪んだ声で高さを変えてみる

歪んだ声で高さを変えてみます。

大切なのが歪んだ状態をキープしながら高さを変えていくことです。

僕も最初は高さを変えることで歪んだ状態がキープできずに地声と混ざってしまうことがありました。

なので喉奥を震わせて歪ませている感覚を意識しながら高さを変えてみてください。

歪ませている感覚が分からなくなったら

2.低い音程でエッジボイスを出してみる

に戻ってもう一度感覚を確認してみてください。

4.歪んだ声で声量を上げていく

歪んだ声で声量を上げていきます。

大切なのが声量を上げる時に喉を閉めないことです。

僕も最初は力んでしまって喉を閉めてしまうことがありました。

なので喉を閉めずに声量を上げる感覚がわからないときは

「あー」や「おー」などの発音で口を大きく開けながら声量を上げる練習をしてみるとわかりやすいと思います。

おわりに

デスボイスは最初は声量を上げることや高さを変える時に地声を混ざりがちです。

大事なポイントは歪んでいる状態をキープしながら高さや声量をコントロールすることです。

喉を閉めて擦っているような状態でデスボイスを出そうとすると喉を痛めてしまうので気をつけてください。

慣れてきたら色々な高さでデスボイスを出してみてください。
デスボイスは上手くいくと地声と混ざらずに歪んだ声になるためピッチ補正ソフトではピッチが表示されません。上手くいっている証だと思います。

ぜひ頑張ってみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた

今回も歌ってみたのMIXについての記事を書いていきます。
  • 音量調整
  • コンプレッサー
  • EQ
などの調整が終わった後にやることとしてボーカルの歯擦音の調整をします。
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この記事ではディエッサーというエフェクトについて解説していきます。

ボーカルの歯擦音

ボーカルの歯擦音とは日本語の場合は特に
  • さ行(さしすせそ)
に含まれています。

この部分が高帯域に辺りますがコンプレッサーでダイナミクスを調整した際に耳障りになることがあるため、ディエッサーと言うエフェクトを使って聴きやすいボーカルに調整する必要があります。

ディエッサーについて

ディエッサーはボーカルの歯擦音を抑制する際に便利なエフェクトです。
ディエッサーは簡単に言えばEQとコンプレッサーを合わせたモノです。
  • 歯擦音が発生する帯域を特定の音量になった場合を狙って抑制できるエフェクト
もっとわかりやすくいえば
  • 歯擦音がうるさく感じられた時にだけ歯擦音の音量を下げることが可能なエフェクト
と言うことです。

今回はディエッサーの使用用途を歯擦音の抑制にしています。ボーカル以外にも使用することがあります。

ディエッサーでは特に4つのパラメーターを使用します。
  • Filter(歯擦音の抑制するための帯域を設定する)
  • Threshold(歯擦音に対してディエッサーを発生させる音量の基準値)
  • Reduction(歯擦音に対してディエッサーのかかる強さ)
  • Release(歯擦音に対してディエッサーのかかる持続時間)
主にこれら4つを使用してディエッサーを使い歯擦音を抑制します。

ディエッサーで歯擦音を削る


Cubase内蔵のディエッサーでは簡単に歯擦音を抑制できます。

特にスレッショルド値のAUTO機能は初心者に優しい機能です。
AUTO機能は最適なスレッショルド設定を自動的かつ継続的に設定してくれるためスレッショルドの適正値がよくわからないという方にも扱いやく感じられるはずです。

Filterの設定は5K~10K辺りを狙います。特にこの辺が歯擦音を含む傾向があるため

ちなみにDiffを有効にした場合にはディエッサーを使用して取り除かれる歯擦音に再生して確認できます。

リダクションは弱すぎも強すぎも良くないためCubaseのディエッサーのREDUCTの場合4~6ぐらいに設定します。

リリースは歯擦音の発生自体が持続も一瞬でしかないので僕はなるべく早めに設定しています。遅くする必要性がないため

↑スレッショルドを手動で設定した際の解説動画です。
  • スレッショルドはリダクションがどの音量感で発生しているかに注目して決めます
リダクションが起きている状態はスレッショルド値が適切ではありません。

スレッショルド値は上手く設定できかった場合には常にディエッサーが作動してしまうので扱う場合には注意が必要です。

上手に使うコツ:薄っすらかかるぐらいを意識

上手く使うコツを一つ紹介します。それは

  • ディエッサーが歯擦音に対して薄っすらかかるぐらいを意識すること
です。

「めちゃくちゃかかってる!」とわかるぐらいではかけすぎです。これぐらいまでかけると
  • 滑舌が悪くなる
  • 歌詞が聴き取りにくくなる
といったことが発生してしまい、ボーカルの発音全体に悪影響が起きてしまうことがあります。

ディエッサーを使用して発音に不自然さが起きることは絶対に避けてください。

なのでディエッサーは薄っすらかかっているぐらいを念頭に使うことをオススメします。

おわりに

ディエッサーは歯擦音の抑制が目的のため、間違って使用した際にはボーカルの発音が悪くなってしまうことがあるため気をつけて使用しましょう。
上手く使うことができればオケにボーカルが混ざった際に心地良く聴ける音源になります。
スレッショルドのAUTO機能がない場合にはリダクションがどれぐらい起きているのかを確認しながら適正値を探してみてください。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
今日は歌ってみたのMIXのEQの使い方を紹介しようと思います。
今回はEQで不要な帯域を削ってボーカルの音抜けを良くする方法です。
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EQとは

前提知識としてEQについて軽く説明しておこうと思います。
  • EQとは帯域(音の中身)の増幅または減少を行うためのもの
EQの削り方、足し方にはそれぞれ種類があります。
  • バンドパス
  • フィルター
  • シェルフ
主にこの3つです。一番使用頻度の高いものはバンドパスです。

MIXではボーカル音源の不要な帯域、もしくは足らない帯域をEQで増減することで音質の調整を行い。

ボーカルがオケに混ざった際に聴こえやすい状態にします。

EQと帯域について詳しくは過去記事でも説明していますのでぜひ参考にしてみてください。


1.不要な帯域の見つけ方


王道のEQの使い方の一つで不要な帯域を探し出して削る方法です。
  • Qを狭めて極端にブーストした状態でEQを動かすことで明らかにうるさくなった帯域を削る方法
古くからセオリーの一つとして初心者にもわかりやすい方法になります。

慣れるとすぐにできるようになるので初心者の方はまずはこれでEQの使い方を覚えれば問題ないと思います。

この方法はたくさんの人が紹介している方法なので僕からはあまり多くは触れる必要もないのかなと思います。

2.波形が大きい部分に注目してうるさい帯域を削る


次の方法はある程度、EQの使い方に慣れた方向けです。

波形が大きい部分に注目してうるさい帯域を削る方法です。この場合もループ再生しながら探します。

特に声を張り上げているような箇所を探して特にうるさいと感じる帯域をカットします。

動画の場合は1Kの部分をピンポイントでカットしています。

この特定の帯域というのは声質、機材、歌い方などあらゆる条件によって変わるものなのでそれは各ボーカル音源によって違いますので特に断言してどこの帯域がとは言いませんが
  • 強いて言うならば1k~2k辺りが声を張り上げたタイミングでうるさくなることがあります。
この現象は特にダイナミクスが激しいボーカリストにありがちなパターンだと感じております。
歌い方や歌のくせは個々によって違いますので最終的な判断は耳で素直に感じた通りに削るなりしてみてください。

3.ローカットについて

よく話題に上がるローカットについて僕なりの見解を述べておきます。

結論からはっきり言うととりあえずローカットという選択肢はマストではありません。

というのも近年の宅録機材はエントリークラスのものでもある程度音質も良いのと録りの段階で不要な低域もカットされた状態で録れます。

言い方は変えればとりあえずローカットというのは古くから言い伝えられてきたセオリーで今の時代においてはマストではないセオリーだと考えています。

さらにはボーカルに関しては安易にローをカットした場合に人間の声質の力強さを失われてしまってかえって音が力弱くなり、その結果、音抜けが悪くなると言うようなことも有り得ます。

もう少し、突っ込んで話をすると低域は本来は音質面において特にデリケートな帯域なので簡単に安易に触るべき帯域ではないと私は考えております。

なので初心者の方で「ボーカルはとりあえずローを削ると良いよ」と言うような助言を鵜呑みにした結果、音源が全体的に音の細い仕上がりになって悩んでいるという事例を聞くことが僕の周りでも増えました。
そのようなことからも
  • 今の時代においてはとりあえずボーカルのローカットは選択肢としてマストではない
と断言しておこうと思います。

4.ダイナミックEQで不要な帯域を瞬間的に削る


ダイナミックEQを使った方法です。先ほどの
  • 2.波形が大きい部分に注目してうるさい帯域を削る
を応用した方法になります。
  • ダイナミックEQはEQとコンプレッサーを組み合わせた瞬間的に動作させるEQ
通常のEQの場合は常時EQが作動してしまい、カットが常に行われてしまいます。

ということは音質面にも何かしらの影響は必ず出てしまうということになります。そうでは無くて
  • うるさくなった帯域と音量を特定して瞬間的にEQで抑え込めばより無駄のないカットになるのでは?
と考えた結果、
  • うるさくなった帯域を削りたいそのためにはEQを使う
  • うるさくなった音量を潰したいそのためにはコンプレッサーを使う
これらを一つで制御できるのはEQとコンプレッサーを組み合わせたダイナミックEQということになるわけです。
使い方としては
  • 波形の大きな再生値で削りたい帯域をEQで指定
  • スレッショルドで動作させる音量を指定
  • アタック、リリースで動作スピードを指定
というような流れになります。

ポイントはちゃんとスレッショルドでかかり始める音量を指定することです。

これがもしちゃんとスレッショルドにかからなかった場合はダイナミックEQが作動されないままになってしまいます。

つまりはスレッショルド値が深すぎた場合には常にダイナミックEQが作動してしまい、通常のEQを使っているのとあまり変わらなくなってしまいます。

Cubaseの場合はFrequency2のダイナミックEQモードを使用します。
詳しくはぜひ動画を見てご確認ください。

おわりに

以上がボーカルMIXで不要な帯域をEQで削る方法でした。

ダイナミックEQを使った方法はEQとコンプの良いところ取りの方法なのでオススメです。

でもその前にコンプを上手く使えないと最悪の場合は作動しないもしくは作動しっぱなしになるので気をつけて使う必要があります。

ちなみにダイナミックEQはやってること自体はディエッサーとほぼ同じです。マルチバンドコンプともかなり近いです。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

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