今回は音楽の話ではなくてマネタイズについての記事になります。
とは言っても完全に音楽と関係がないか?っていうとそういうわけでもないのでぜひ目を通していただきたいです。
きっと役に立つ内容にしたいと考えています。
私は普段、DTM講師とは別にもう一つの仕事としてキッチンカーの経営をしております。
4年目になりますがその上で学んだことが色々ありますが今回は原価率の計算式を紹介します。
アーティスが物販やフードを販売する上で必ずこの考え方が必要になりますのでぜひ参考にしていただきたいです。
モノを売って利益を生み出す仕組み
まずモノを売って利益を生み出すことについてお話しします。
すごくシンプルな話で当たり前のことなのですが
- 利益を生み出す=お金がプラスになる
ではモノを売って利益を生み出すためには何が必要か?を考えてみましょう
- 仕入れ→販売→利益
つまりはモノを売るためにはゼロから生まれるわけではなくて必ず仕入れが発生するということです。
これらをさらに言い方を変えると
- 仕入れ→原価
- 販売→売上
- 利益→粗利
ちなみに粗利の計算式は
- 売上-原価=粗利
FLRコストと原価率のセオリー
ではここまでモノを売って利益を生み出すとは何なのかを述べてきましたが
じゃあ利益が少しでも出ていれば「売価は極力安くしたほうが良いのか?売れやすいんでないか?」と考える人もいるでしょう。
答えとしては売価の設定は原価率から考える方が良いです。
要は売価をテキトーにするのは良くないよってことです。
じゃあなんで売価がテキトーではいけないか?というのを説明しますが
モノを売るときには必ずコストが発生します。
ではコストは具体的に何かを並べてみます。
- 仕入れ
- 人件費
- 場所代
そしてFLRコストの比率適正値は
- 仕入れ→20~40%
- 人件費→20~36%
- 場所代→10%
人件費を削るために一番簡単な方法はワンオペで回すことになりますがやってみるとわかりますがまぁきついです…。
つまりはモノを売るためには必ずコストが発生するのだからそのコストが売価よりも上回ってしまう場合にはマイナスになってしまい、粗利が発生しないということになります。
そしてコストは
- 物販の場合は不良在庫
- フードの場合はフードロス
そのために不良在庫やロスを考慮した上で粗利を考えるとなるべく原価は低めの方が利益を確保しやすくなるといことになります。
だから売価の設定はテキトーにしてはいけないということです。
原価率の計算式
ではこれまであれやこれやと述べてきましたが肝心な原価率の計算式を説明します。
原価率の計算式は
- 原価率(%)=(原価 ÷ 売上高) × 100
仮にTシャツを900円の原価と、売価を3000円に設定した場合は
- 30%(原価率)=900円(原価)÷3000円(売価)×100
この原価率の計算式を基に売価の設定をしなければ在庫のコストやロスによるコストによって粗利が発生しない可能性が出てきてしまいます。
そのため売価設定時には必ず原価率を導き出しましょう。
ちなみにバンドの物販で原価率が良いものは
- Tシャツ
- チェキ
- 音源のDL販売
ちなみにCDとパーカーは原価率が全然良くありません。
僕の場合はぶっちゃけCDはもう作りたくなくて基本サブスクで配信するのみでいきたいくらいです。
特に自分の場合は音源制作費は全て自主制作なのでコストが発生していないのとCDを買う人が今の世の中的にめちゃくちゃ減っています。
もはやCDは音楽を聴くための手段ではなくてグッズという認識なのが世の中の流れなのだと思います。
だからバンドで収益を上げて利益を出すためには現代はTシャツとチェキを中心に売って音源は自主制作っていう方法が時代にはあっているのかなと考えています。
人によってはいくら音楽は趣味といえどもマイナスが大きすぎる趣味っていうのは歳を食うに連れて続けにくくなると思いますからね。
おわりに
ざっとこんな感じになります。正直キッチンカーをやるまで僕もFLRコストとか原価率の適正値とか計算式とか全然知りませんでした。
それぐらい音楽を頑張っていてもなかなかビジネス的な視点っていうのはもてなかったりするんですよね。
今なら思いますが音楽が趣味だろうが人様にライブを見せてお金をもらったり、音源を売ったりするんだったらちゃんとビジネス的な視点っていうのは必要なのだと思います。
特にバンドなんてバンドメンバーも巻き込んでるわけだからちゃんとプラス収支が出せるように考える必要はあると思うのです。
少なくともテキトーな売価設定は絶対に良くない
というわけで今日はこの辺で!ではまた。