zunx2の暇つぶしDTMブログVer

DTMで人生を変えた男の機材レビュー!制作のノウハウをお届け!

管理人のDTMユニット:YOSAGYO 1st Full Album『Fall Into The Night』4/30リリース
赤 冒険者 ハイキング 旅行雑誌 (1)

MIXの依頼やレッスンに関してはTwitterのDMへお願いします!

カテゴリ: REC

先日Bring Me The HorizonのMANTRAの演奏をYoutubeに投稿しました。

高音質にギターの音を録れる方法と弾いてみたの作り方を紹介します。
スクリーンショット 2023-06-19 14.17.08

弾いてみたに必要なモノ

PANASONIC ( パナソニック ) / LUMIX DC-GH5M2M
PANASONIC ( パナソニック ) / LUMIX DC-GH5M2M
  • スマートフォンorデジタルカメラ
  • DAWソフト
  • 動画編集ソフト
弾いてみたを作るためにはこれらが最低限必要になります。
  • 撮影はスマホ又はデジタルカメラ
  • 録音はDAWソフト
  • 編集は動画編集ソフト
ということです。

1.録音

STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 12 通常版 DAWソフトウェア ダウンロード納品
STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 12 通常版 DAWソフトウェア ダウンロード納品
高音質な弾いてみたを作るためには録音にはDAWソフトを使います。

手順として撮影の前にあらかじめDAWでギターの演奏をした音を録っておきます。

DAWソフトはデジタルオーディオワークステーションの略称です。

DAWソフトは楽曲制作をするためのソフトで音源制作で必要とするあらゆる機能が使えます。

主に弾いてみたではDAWソフトは
  • 録音
  • 音質調整(MIX)
の二つを行います。
国内で使用者の多いDAWソフトは
  • Cubase
  • Studio One
  • Logic Pro
です。
私はCubaseを使用しております。Cubaseの基本的な使い方はこちらの動画で紹介しております。


録音は基本ギターの場合はアンプシミュレーターを使用しましょう。
Line 6 ( ライン6 ) / POD GO
Line 6 ( ライン6 ) / POD GO

肝心な録音は一発録りではなく

部分録りと複数テイクから良いとこ取りをする方法をオススメします。

具体的なやり方は以下の過去記事にて紹介しておりますのでぜひ参考にしてみてください。

そして録音を終えたらDAWからWav又はMP3に書き出します。オススメはWavです。

2.撮影

録音した音声データを流しながらギターで演奏している動画を撮影します。

撮影では僕の場合はiPhoneを使用
しています。

今のiPhoneのカメラ性能が弾いてみたを撮影するには十分が画質なので僕はiPhoneで問題ないと思います。
IMG_6554
動画を撮影する際には三脚を使用することをオススメします。

iPhoneを固定する三脚はAmazonで売っていますので手元にない場合は用意しましょう。

もし複数台iPhoneやiPadがあれば別の角度からも同時に撮影するとよりクオリティの高い動画になります。

3.編集

動画編集ソフトを使用して編集します。

撮影した動画をAirDropでiPhoneからMacbookへ転送。

僕はPCがMacbookなのでFinal Cut Proを使用しています。

スマホの動画編集アプリで編集している人もいるようです。

録音した音声データと撮影した動画をここで組み合わせます。
スクリーンショット 2023-06-19 14.17.08
今回制作した僕の弾いてみた動画では
  • 動画のはじめと終わりにトランジションでブラー使用
  • カラープリセットでコントラストを使用
  • テキストの(Bring Me The Horizon~)はタイトルからカスタムを使用(フォントやフェース、アウトラインはお好みでOK)
僕は簡単な編集しかしておりませんのでこれぐらいの作業量です。

ちなみにショート動画の場合は撮影の段階からiPhoneを縦にして撮影してください。

そして動画の編集は1080x1920で編集を行います。

Youtube のショート動画は基本この方法で撮影から編集まで行います。

おわりに

以上が弾いてみたの録音から撮影、編集までの作り方です。

ざっと説明しましたが実際に僕もこの方法で弾いてみた動画を作っています。

やってみると意外とすぐにできると思いますのでぜひ挑戦してみてください。
ではまた

こんにちは
今年に入ってから色々と音源制作について考えることがありました。
556600A7-6476-412D-A81C-517B7B2CB589
僕の例としてはわかりやすいものは1年でフルアルバムを全て自主制作しました。

さらには全てデータのやり取りのみで完成しております。

他には海外のプロギタリストとデータのやり取りだけで音源制作も経験させていただきました。

今回は現代アーティストの音源制作方法について記事でまとめておきます。

昔と現代の音源制作について

まず昔と現代の音源制作方法の何が違うのかわかりやすいポイントを述べておきます
  • 昔はレコーディングスタジオじゃないと音源制作はできなかった
  • 現代は宅録でも十分なクオリティの音源制作が可能
簡単に言えば今は自宅の部屋をレコーディングスタジオとして各々が持つことが可能な時代になった
ということです。時代と共に音源制作の方法も選択肢が広がっています。

宅録で十分なクオリティの音源を作ることは可能

現代では宅録で十分なクオリティの音源を作ることは可能だと実体験から考えています。

冒頭でも述べていますが2022年から2023年にかけてYOSAGYOという音楽ユニットを始めましたが1年で11曲入りのフルアルバムを自主制作にて行いました。

↑Fall Into The Night/YOSAGYOのXFD
クオリティとしては十分な手応えを感じております。

曲は私が金沢で作っており、Voは関東に住んでいます。

遠隔での音源制作ですが各々の宅録環境でREC、MIXをしてデータのやり取りのみで完成しております。
これはわかりやすい音源制作の成功事例と感じております。

他の事例としては音楽Youtubeチャンネルの縁JOYさんのギターインストも私の宅録環境で行いました。

KAGEROUという曲ではギターソロでStu Marshallさんという海外のプロギタリストの方にも参加していただきました。

Stu Marshallさんの宅録環境からデータを送っていただき、MIXしております。

さらにもう一つの事例を紹介させてください。

こちらは2021年に制作した曲ですが全て各メンバーの宅録環境でRECをしております。
  • ボーカル
  • ギター
  • リードギター
  • ベース
  • ピアノ
の5人のメンバーで制作しております。

データが私の元に送られてきたものをMIXして音源制作しております。

このようにクオリティに手応えを感じられる音源は宅録の自主制作でも可能だということがおわかりいただけると嬉しいです。

宅録環境導入のハードルは低い

STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 12 通常版 DAWソフトウェア
STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 12 通常版 DAWソフトウェア
これまで何度も宅録のススメを当ブログで書いてきておりますので細かいことは割愛します。

とにかく現代は宅録環境のハードルはめちゃくちゃ低いです。

一昔前までは最上位DAWソフトやプラグインは10~30万クラスが普通だったりしましたが今では凄まじい割引率でセールが行われるようになっております。

わかりやすい例で言えば○aves。90%OFFでセールが行われていたりします。

DAWソフトはアカデミック版(学生や教職員用のバージョン)も出ているため、学生でも手が出る価格帯で販売されていたりします。

第一線で活躍するプロの作曲家やスタジオで使用されているDAWソフトが一般的な作曲でも使用できるようになっているだけでも十分にハードルが低いと考えています。

さらには普段ギタリストたちが使用しているギタープロセッサーは宅録で使用する上で十分なアンプシミュレーターとしても機能するのでそもそも使用している機材が宅録向けだったりするのです。
Kemper Profiling Amplifier
Kemper Profiling Amplifier
数万円のコストを支払うだけで十分な宅録環境が揃うと考えるとハードルが低いと感じられるはずです。

音源制作のコストを大幅に下げることが可能

宅録環境で音源を自主制作することの最大のメリットは
  • 音源制作のコストを大幅に下げられること
だと考えております。
今までレコーディングスタジオでの音源制作で発生していたコストは
  • スタジオ代
  • エンジニアのREC人件費
  • MIX
  • マスタリング
これらがコストとして発生していました。1曲あたりでの相場は3万~5万辺りが少なく見積もった値段になります。実際はもっと高額な費用になっていきます。ここでポイントなのが1曲辺りです。
これがフルアルバムの制作になった場合は察しが早い人はお気づきかと思いますが音源制作のコストが20~30万ほどになっていきます。

これが宅録で音源制作をした場合は大幅にコストを抑えらることになるのでアーティストも音源制作費用で頭を悩ませることが従来よりも減るのです。

実際に僕も今回11曲入りのフルアルバムを制作し、CDを販売してみましたが原価から考えても十分な利益が出ました。

音源制作費用に対して十分な利益が見込める算段を立てた上で音楽活動ができれば金銭的な問題で音楽活動を辞める理由にはなりづらいということです。

音楽サブスクの収益率と音源制作費用についての問題

ここで音楽サブスクと音源制作費用についての僕が懸念している問題点を説明します。
結論から言えば
  • 音楽サブスクの収益率と音源制作費用のバランスが悪すぎる
ということです。
スクリーンショット 2023-05-15 0.24.01
サブスクサービスの現状として代表的なサービス三社の1再生辺りの収益は
  • Apple Music:0.81円
  • Amazon Prime Music:0.38円
  • Spotify:0.27円
音楽サブスクサービスは1再生で1円にもなっていないのが現状です。
スクリーンショット 2023-05-15 0.23.32
このサブスクの収益率に対して従来通りレコーディングスタジオで音源制作をしていった場合にCDが売れにくくなった今、アーティストは大赤字を引き起こし続ける可能性があるのでは?ということです。

この対策として僕が考えるのは
  • 宅録で音源制作費用を大幅に抑える
  • CDを物販で販売するならば小ロットで在庫&販売
  • 音源制作費用を抑えた分のコストはTシャツ、ステッカーなどの物販へ回す
などです。これは他にも対策は考えると色々出てきそうです。つまりは

大衆が音楽を聴く方法がCDから音楽サブスクへ時代は変わってきているのに対してアーティスト側も音源制作の方法を変える必要があるのです。

音楽活動は赤字を当たり前にするのではなく、まずはプラスマイナスゼロを目標にするだけでも音楽活動の継続がしやすくなると僕は考えています。

音源制作例:宅録全員完備でデータのやり取りスタイル

まず一つ目は
  • ボーカル(宅録環境あり)
  • ギター(宅録環境あり)
  • リードギター(宅録環境あり)
  • ベース(宅録環境あり)
メンバーの各々が宅録環境を持っていて全てデータのやり取りのみで完結するスタイルです。
この場合は全て遠隔で制作を進めるのでメンバーとは一切会うことはありません。
メンバーと予定を合わせる手間もなく、各々が空いた時間に好きなタイミングで宅録をします。
僕がこれが一番気分的にも楽だったので今でもこのスタイルが好きです。

音源制作例:メンバーの宅録環境を共有するスタイル

二つ目は
メンバーの宅録環境を共有するスタイルです。
  • ボーカル(宅録環境なし)
  • ギター(宅録環境あり)
  • リードギター(宅録環境なし)
  • ベース(宅録環境なし)
このように誰か1人だけが宅録ができればその環境を共有するスタイルです。
この場合はメンバーと予定を合わせる必要があります。それが故に時間も決められた時間内で録り切る必要があるので事前に演奏の打ち合わせや練習を入念にしておく必要があります。
メリットとしてはディレクションをリアルタイムでできるのでその場でメンバーに演奏や歌い方の要望を伝えることができます。

↑わかりやすい例としてはHEY-SMITHの猪狩さんの自宅でRECをされている動画です。

おわりに

今回この記事では現代の音源制作方法とコストというテーマで書いてみました。

「大衆が音楽を聴く方法が変わってきているのだから作る側も何かしらの変化が起きるだろう」

とずっと何年も前から思っていましたがここ近年で急速にその変化が起きていると感じております。
  • 特にインディーズアーティストは音楽活動を高いコストが発生する趣味
で終わらせるのは本当にもったいないことだと感じております。

  • これからの時代はアーティストは音楽制作も発信ももっと手軽になっていく時代

だと僕が考えています。

なのでこれからも未来を先取りした発信をしていきたいと思います。

というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
私はDTM講師をしながら地元金沢のバンドレコーディングをしております。全国流通音源やツアーバンドのレコーディングも経験してきました。
この記事ではそれらの経験から安定感のあるベースのRECとダイナミクスの処理方法を紹介したいと思います。
安定感のあるベースのRECと ダイナミクスの処理方法 (1)

アンプヘッド、プリアンプorアンプシミュレーターどっちでもOK

HARTKE ( ハートキー ) / HA2500 ベースアンプヘッド
HARTKE ( ハートキー ) / HA2500 ベースアンプヘッド EBS ( イービーエス ) / MicroBass 3 ベース用プリアンプ
EBS ( イービーエス ) / MicroBass 3 ベース用プリアンプ Line 6 ( ライン6 ) / HX Stomp マルチエフェクター
Line 6 ( ライン6 ) / HX Stomp マルチエフェクター
ベースのレコーディングでアンプヘッドとアンプシミュレーターで音質に差は生まれるのか?という質問をされることがあります。そこでこの質問に対する答えをしておこうと思います。結論から申しますとあまり大差はないです。
なので私の考えとしては基本はアンプヘッドでもアンプシミュレーターでもどっちでもOKです。アンプヘッドにこだわりがあるのであればRECで使えば良いと思います。
スタジオによく置いてあるHARTKE ( ハートキー ) / HA2500 ベースアンプヘッド でも全然問題なく良い音でした。
ちなみにですがHX Stompのベースアンプシミュでベースを録ったこともありますが十分戦える音でした。
スクリーンショット 2022-06-28 22.37.49
プラグインはUAD-2のAmpeg SVTVRがオススメです。普通に使える音で無難に良いです。プラグインを使うのであればドライで録っておけばあとでリアンプを簡単なので便利です。
最近感じているのは現代のIFは低域が綺麗に録れるのでベースのRECは宅録で全然問題ありません。
なのでバンドレコーディングの場合でもベースは自分で宅録で録ってしまうというのも私としては良いと考えています。
ぶっちゃけるといまどきのバンドマンでDAWを使えないのはめちゃくちゃ勿体ないので弾いてみたぐらいはできるぐらいにDAWの操作には慣れておくことをオススメします。
aaa

ペダルタイプのコンプを通す

EBS ( イービーエス ) / MultiComp BlueLabel ベース用エフェクター
EBS ( イービーエス ) / MultiComp BlueLabel ベース用エフェクター
ベースは足元でコンプを通して録った方が録り音が安定するのでオススメします。エレキギターと違ってベースのダイナミクスは非常に大きいので録りの段階である程度音粒が揃っていた方がMIXで使いやすい音になります。
なのでRECの段階でも録り音の波形を見てある程度音粒が揃っているのを確認しながら録り進めてみてください。
ベースはMIXの時に手コンプやボリュームオートメーションを書くぐらいです。それぐらいダイナミクスが大きい楽器なのです。
ちなみにEBS ( イービーエス ) / MultiComp BlueLabel ベース用エフェクターを持っているベーシストはよくいるのでバンドRECでもよく使いますがベストセラーだけあって安定感のあるベースの音になります。
RECで大事なことはRECの段階から心地良く聴ける音で録れているか?ですので録りながらDAWから流れる音が心地良いか確認する癖をつけておくとMIXの時に「RECの時に〜しておけば良かった」ということが減ります。
逆を返せばRECの段階で心地良くない音はMIXの時に心地良くなる可能性も減るということです。

DIを通す

結論から言いますがベースはDIを通すのと通さないのとで録り音が大きく変わります。DIを通して録ってない方は騙されたと思って一度DIを通してみてください。DIを通した音、通してない音で低域の鮮明さと重厚感に大きく差が出ます。
RADIAL ( ラジアル ) / J48
RADIAL ( ラジアル ) / J48
ちなみにペダルタイプのDIならRADIALのJ48がオススメです。低域の鮮明さが抜群に良い。
RADIAL ( ラジアル ) / J48

AVALON DESIGN ( アバロンデザイン ) / U5 SILVER
AVALON DESIGN ( アバロンデザイン ) / U5 SILVER
ラックタイプの有名どころとしてはAVALONですがこれは低域がもっちりした音になります。ど定番でもあるのでエフェクトのノリも良いし、低域も重厚感がちゃんと出る。
スクリーンショット 2019-05-01 3.51.47
U5を通した場合はこれぐらい低域がしっかりと録れています。低域がこれぐらいガッツリ録れているぐらいの方がMIXの時にも調整が効きやすいです。

TECH21 ( テック21 ) / Sansamp サンズアンプ
TECH21 ( テック21 ) / Sansamp サンズアンプ
こちらもベストセラーであり伝統のベースペダルのSANS AMP。独特のドライブサウンドがウリですが意外とただのDIとして使っても良い音で録れたりします。私もRECで歪みとしてではなくDIとして使った時は普通に使える音でびっくりしました。
DIとコンプは通しておくとMIXで使いやすい音になるので鉄則として考えておいてください。それぐらい録り音に影響が出ます。

マイキングするならLINEの音も録っておく

マイキングをするのであれば基本はダイナミックマイクが鉄則です。コンデンサーよりもダイナミックマイクの方が低域に重厚感が出るので私はダイナミックマイクを使っています。
私の周りのベテランのPAさんやエンジニアさんもベースのマイキングは基本ダイナミックマイクと口を合わせて言うほどです。 SHURE ( シュアー ) / SM57 定番楽器用マイク
SHURE ( シュアー ) / SM57 定番楽器用マイク
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MD 421-II
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MD 421-II
ダイナミックマイクはこちらの二つがオススメです。個人的にはSENNHEISERのくじらちゃん推しです。
ちなみにマイキングの場合はDIからLINEの音も同時にRECしておくのもセオリーの一つです。なぜなら
  • MIXの時にマイキングした音とLINEの音の2種類を合わせて使う
からです。こうすることでマイクで拾った空気感とLINEの音を組み合わせることでより安定感のあるベースの音になります。
スタジオでRECしている時に「なんだかベースの音がしっくりこないな…」と感じる場合はぜひこの方法をお試しください。

ベースのダイナミクスをMIXで埋める方法

どっしりとした安定感のあるベースの音にするためにはダイナミクスをMIXで埋める必要があります。
ここで3つのダイナミクスを埋める方法を紹介します。
ベース
  • 手コンプ
  • ボリュームオートメーション
  • アナログ系コンプを挿す
これら3つの方法で音量を均一化します。
手コンプはボーカルのMIXでも使われる方法でイベントを個別で区切って音量を調整する方法です。

↑詳しい方法はこちらの記事で解説しています。
スクリーンショット 2019-05-01 3.47.16
ベースの手コンプはこれぐらい細かくイベントを区切っています。
スクリーンショット 2019-05-01 3.48.13
ボリュームオートメーションはフェーダーでボリュームの大小を調整する方法です。ボリュームオートメーションを時短させたい場合に便利なプラグインを紹介します。

WavesのBass Riderです。面倒なボリュームオートメーションの作業を時短することができる優れものです。
ベースはボーカルの如くダイナミクスが大きい楽器ですのでちゃんと処理をしないと安定感のないベースの音になってしまいます。ベースはそれぐらい丁寧にダイナミクスを埋める必要があります。
  • 手コンプ
  • ボリュームオートメーション
をした後に仕上げとしてアナログ系コンプを薄くかけます。ポイントなのが薄くです。深くかけすぎるとベースの音がバキバキになってしまうので私はあまり深くかけていません。
スクリーンショット 2022-06-29 0.05.22
私は1176のモデリングを使っています。

コンプレッサーは使い方を間違えると音質を劣化させるだけになってしまいますので使い方に気をつけて使いましょう。


コンプレッサーの基礎知識や使い方の注意点は上記の記事で解説しております。

おわりに

ざっと解説してきました。ベースはギターとダイナミクスの特性が違うため使う機材も異なります。
特にコンプとDIを通すのはセットで覚えておくと良いです。
ダイナミクスの処理もボーカルの如く、細かく調整する必要があるので意外とMIXで手間がかかります。それぐらい繊細な処理が必要だったりするのがベースなのです。CDで聴くようなどっしりした安定感のあるベースの音はこのような手間がかかっているということです。
ちなみにベースのインストゥルメント音源にこのダイナミクスの埋め方を同じ方法を使うのはオススメしません。RECしたベースの音にはこの方法は通用しますがインストゥルメント音源はまた別になります。
というわけで今日はこの辺で!ではまた

こんにちは
sm0wnIKpklbh3Kz1631716540_1631716563
今日はボーカルレコーディングで発生するノイズの種類と原因&対策のいくつかを紹介します。

音割れの原因(クリッピングノイズ)

ピーク値
「レコーディングした音が歪んでしまっている」このような経験をされた方はいませんか?
これはREC時の入力レベルが高すぎて0dbを超えてしまった時に発生します。音割れしてしまった音源はMIX時に修復することは基本的にできません。
そのため、RECの時には必ず0dbを超えない入力レベルの設定でRECしましょう

「プチッ」というノイズの原因(プチノイズ)

いわゆるプチノイズと言われるものです。これはパンチインでRECした際のイベント又はリージョンのつなぎ目で発生します。
またMIX時に手コンプをした際にも発生することがあります。特にイベントの切り目が悪いとプチノイズが発生します。そのため手コンプはなるべく無音部分で切り目を入れることをオススメします。
25
パンチインや手コンプをした際にイベントのつなぎ目でプチノイズが発生する場合は対策としてはつなぎ目でクロスフェードを入れることです。それでもダメな場合は最終手段としてノイズ除去プラグインを使用しましょう。

「サーッ!」というノイズの原因(ホワイトノイズ)

IFにマイクを繋げているだけなのに「サーッ!」というノイズが発生したことはありませんか?
これはホワイトノイズと言われるノイズです。歌を録っている時にホワイトノイズが混入すると非常に厄介です。電源の環境によってこのノイズ量がどれくらい混入するのかが決まるので気になるぐらいにノイズが入るのであればパワーディストリビューターをオススメします。
TASCAM ( タスカム ) / AV-P250 パワーディストリビューター
TASCAM ( タスカム ) / AV-P250 パワーディストリビューター

ホワイトノイズはノイズ除去プラグインである程度取り除くことが可能です。

WavesのZ-Noiseではこのようにホワイトノイズを除去できます。しかし同時に音質も劣化してしまうのでRECの段階からホワイトノイズがないことに越したことはありません。

「ボフッ!」というノイズの原因(ポップノイズ)

レコーディングをしている時にブレスがマイクに当たって「ボフッ!」という音が録り音に入ってしまったことはないでしょうか?これはポップノイズというノイズです。
REC時にポップガードを使用しているでしょうか?もしポップガードを使用していないのであれば絶対にポップガードを使用しましょう。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PG11
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PG11
ポップガードを使用しているけどそれでもポップノイズが入ってしまうという場合は鉄製のポップガードをオススメします。
SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / POP SHIELD
SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) / POP SHIELD
鉄製のものは布製と比べて余分な低域を避けてくれるため、音質もクリアになります。

壁からの反響音の原因

コンデンサーマイクを使用してRECしていると壁に声が反響した音が混入したことはありませんか?
これもノイズになってしまいます。反響音が入らないようにREC時は吸音する必要があります。
反響音が入らないように吸音する方法は
  • 壁に吸音材を貼る
  • 壁に服や毛布などの布製のものを壁吊す
  • リフレクションフィルターを使用する
などです。賃貸だから壁に吸音材を貼るのが難しいというの場合は毛布を壁に吊すのがオススメです。
吸音材代わりになるものは身近に色々ありますが僕のオススメは毛布やカーテンです。

リフレクションフィルターを使うのも方法の一つです。これはマイクスタンドに設置するタイプです。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CAR900 リフレクションフィルター
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CAR900 リフレクションフィルター

リフレクションフィルターは反響音対策として確実な方法なのでこちらもオススメです。

ハウリングの原因

ハウリングはマイクで歌った声がモニタースピーカーから再生され、その音をまたマイクが拾うといった音の入出力のループによって発生します。
これは超基礎的な知識ですがボーカルレコーディングの時はスピーカーから流れたオケを聴いて歌うのでのではなく
  • RECはスピーカーはミュート、ヘッドホンでオケを聴いて歌う
これを必ず守ってレコーディングしましょう。こうすることでREC中にハウリングは発生しません。

おわりに

いかがでしたか?REC時に不要なノイズが入ってしまうとせっかくの良い歌声が台無しになってしまいます。
「MIXの時にプラグインでノイズを除去しよう!」このような考えを最初から持っていてはいけません。
RECの時にはノイズの混入を極力抑えることを意識しましょう。というわけで今日はこの辺で!ではまた

2020年はバンドレコーディングを中心にエンジニアとして活動することが多い年でした。バンド数で考えると6バンドほど、音源で考えると1年で15曲以上レコーディングしました。
IMG_3154
自分自身も学ばせてもらうことが多く、さらなる技術向上をさせていただきました。特にボーカルレコーディングやボーカルMIXでは学ぶことが多かったのでこの記事では上手いボーカリストの特徴をまとめておこうと思います。

1.ピッチが合っているのは当たり前。さらに表現を盛り込んでくる

スクリーンショット 2020-12-21 20.25.46
ピッチが合っているから=上手いというレベルの話はカラオケで歌っている人のレベルの話と感じております。上手いボーカリストの特徴としてピッチが合っているのは当たり前の上で人間だからこその表現を入れてきます。
ピッチが合っているから歌がうまいと言う基準があるならばそれはVOCALOIDで良いのでは?ということです。聴いていてカッコ良いボーカリストというのはエンジニアがMIXで調整をしているときに思わずニヤッとしてしまう瞬間があります。この瞬間こそが上手いボーカリストの証だと感じております。
VOCALOIDではなくそのボーカルじゃないと表現できないものがトラックに感じられるかどうかが大事なポイントです。

2.曲に合ったリズムの取り方をする

曲はリズムの取り方で雰囲気が決まってきます。4/4拍子の場合は最もポピュラーな拍子で強、弱、中強、弱の拍の取り方になりますがそういった拍の取り方を歌声でも意識できているかどうかと言うところです。わかりやすい例は3/4拍子の曲です。3/4拍子の曲は舞曲で使用されることがある通り、優雅かつ跳ねるようなイメージを曲で表現されます。

↑Bメロで前ノリ、サビで溜めるような拍の取り方をしている
そのような曲に合ったリズムの取り方を歌声で表現ができるボーカリストは曲の雰囲気にマッチしていることが多くあります。そういった拍の取り方は音の切り方や音の立ち上がりなどの一つ一つに出てきます。こういったピッチだけではなく拍の取り方などの細かいところまでこだわっているボーカリストのトラックには驚きます。

3.メインパートはもちろんのことコーラスのこだわりがすごい

スクリーンショット 2020-12-21 21.12.58
↑このように一つのハモリをダブラーでステレオにすることがよくあるがこれを使用せずにLR別々に録ってきてしまうということ
今まで出会ってきたボーカリストの中で凄まじいボーカリストと感じた方の特徴がとにかくコーラスのこだわりがハンパじゃないというところです。MIXの処理としてコーラスは1本でダブラーを使用し、LRに振りステレオにするといった処理をすることがありますがこれをLR別々で1本ずつ録ってくる方がいました。わかりやすい例だとギターのバッキングはLR別々にレコーディングすることがありますがそれをコーラスでやってきたと言うことです。ピッチとリズムのコントロールが凄まじいからこそできる技術。
3度や5度ハモリだけではなくコーラスの追加アレンジまで行うボーカリストには脱帽です。

4.しゃくりやビブラードの使い方が絶妙

スクリーンショット 2020-12-21 20.23.33
上手いボーカリストの特徴にしゃくりやビブラードの使い方が絶妙といった共通点があります。特にしゃくりに関しては上手い人と下手な人の差が大きく出ます。しゃくりには大きく分けて2つあります。
  • 歌の表現としてのしゃくり
  • 単にピッチに自信がないからしゃくって半音下から入っている
このように2つありますが歌の表現としてのしゃくりに関してはボーカリストの意図が感じられるのとピッチの違和感もありません。
スクリーンショット 2020-12-21 20.28.42
上手いボーカリストのビブラートに関しては単にピッチが合っているだけではなくビブラートのかけ方の強弱までこだわりを感じられます。このようにしゃくりやビブラードの使い方でボーカリストの実力が出ると感じております。

5.RECの時に画面を見ていないのに波形がどのような動き方をしたか理解している

スクリーンショット 2020-12-21 20.20.40
これはレコーディングの時に実際にあった話なのですが僕が北陸でもトップクラスのボーカリストと感じる方のレコーディングをさせてもらった時に
「今のテイクの波形が3音目の部分だけ大きくなってしまったので録り直させてもらっても良いですか?」とおっしゃることがありました。画面を見て言っているわけでもないので驚きでした。
これに関しては歌うときの力の入れ方やピッチの取り方を自分で把握できているからこそ波形の動きがわかるのだと感じています。普段DAWソフトを使っている方でもないのでただただ驚きでした。

おわりに

いかがでしたか?ざっと上手いボーカリストの5つの特徴をまとめてみました。特に共通しているのは1.2.3です。5に関しては特例です。しかし上手いボーカリストほど自分の歌い方を理解して声をコントロールしています。コーラスをこだわっている人が多いのも事実です。ピッチが合っている=上手いと言う基準で留まらず、ボーカリストとしての良さを歌で表現していると言うことですね。
と言うわけで今日はこの辺で!ではまた

↑このページのトップヘ