弾いてみたに最適なアンプシミュレーターをまとめておきます。
ちなみに最近ではギターのマルチエフェクターはマルチプロセッサーと呼ばれることが増えています
アンプシミュレーターと聞くと10~30万クラスのものを想像することもありますが
3~10万クラスでも十分なクオリティのものはたくさんあります。その中から私が実際に使用したことがあるものをいくつか紹介しますね。

BOSS/GT1000CORE

BOSS ( ボス ) / GT1000CORE Guitar Effects Processor
BOSS ( ボス ) / GT1000CORE Guitar Effects Processor
■特徴
・フラッグシップ・モデルのGT-1000 をポータブルなサイズに凝縮
・2つのプリアンプを含む24 のエフェクト・ブロックを同時に使用可能。複数のシリーズ/パラレル・チェーン活用することで無限に広がるサウンド・メイク
・サンプリング・レート96kHz、AD/DA 変換32bit、内部演算32bit float (浮動小数点) 処理により、業界最高クラスの音質を実現
・AIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) テクノロジーにより、上質な真空管アンプのサウンドと弾心地を、あらゆる出力デバイスで実現
・定番のヴィンテージ・ペダルから、BOSS の最先端MDP テクノロジーや、DD-500 Digital Delay、MD-500 Modulation、RV-500 Reverb から移植された高度なアルゴリズムにより設計されたタイプまで、高品位なエフェクトを多数搭載
・高性能カスタムDSP チップによる、超高速パッチ・チェンジと ディレイのキャリーオーバー機能
・STOMPBOX 機能により複数のパッチでエフェクト・セッティングを共有可能
・ライブ・パフォーマンスの向上やフレーズのアイデア出し、日々の練習に便利なルーパー機能
・モノ/ポリフォニックに対応した高解像度チューナー
・外部エフェクトの追加や4 ケーブル・メソッド接続、SUB OUT としても活用可能な2系統のSEND/RETURN 端子
・外部IR データを取り込み可能な16 スロットを搭載
・フットスイッチ、 エクスプレッション ・ ペダル、 USB、TRS MIDI による多彩な外部コントロールが可能
・USB オーディオ/ MIDI インターフェース機能により、レコーディングやPC でのエディットに対応
・ベース用にチューニングされたアンプ/エフェクト・タイプを搭載
GT1000のサウンドクオリティはそのままにコンパクトなサイズにしたGT1000CORE。エフェクター界の老舗といっても良いBOSSからリリースされているこちらのアンプシミュレーターはギタリストが求める安心のクオリティです。
AIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) テクノロジーによる上質かつ手応えを感じるギターサウンドは幅広い年齢層のギタリストを納得させてくれるはずです。ギターのみならずベース用のアンプモデルも搭載。外部IR データを取り込み可能やセンドリターンが2系統あるのも嬉しいポイントです。
DD-500 Digital Delay、MD-500 Modulation、RV-500 Reverbのアルゴリズムを使用したエフェクトを搭載しているのもさすがBOSS!!と感じさせてくれます。

ZOOM/G6

ZOOM ( ズーム ) / G6
ZOOM ( ズーム ) / G6

■主な特長
・フラッグシップ機『G11』と同等の最新エフェクトプロセッシング技術
・16種類の定番アンプモデル+6種類の新開発ZOOMオリジナルアンプモデル
・22種類のキャビネットモデルに加え、70個のIRデータをプリセット
・新開発のオリジナルエフェクト:ディストーション2種+モジュレーション3種
・最大2048サンプル、合計120個(70プリセット+50ユーザー)を読み込めるIRローダー機能
・最大7エフェクト+1アンプモデルの同時使用が可能
・240種類のエフェクトパッチをメモリー可能(ファクトリー/ユーザー兼用)
・スワイプやドラッグ&ドロップ操作が可能な4.3インチ・タッチスクリーン
・最長でステレオ45秒(モノラル90秒)のフレーズを録音できるルーパー機能
・68種類のリズムパターン
・2イン/2アウトのUSBオーディオ・インターフェース機能
・外部エフェクトを接続できるセンド/リターン端子を搭載
・音楽プレイヤーなどの接続に便利なステレオAUXインプット端子
・ボリューム/ピッチ/ワウ等をフットコントロールするエクスプレッションペダル
・外部IRデータの読み込みやルーパー録音時間の拡張/保存が行えるSDカードスロット
・追加エフェクト/パッチを入手できる、Mac/PC用ソフトウェア『Guitar Lab』対応
・別売Bluetoothアダプタ(BTA-1)で、iOSアプリ『Handy Guitar Lab』を利用可能
・無償オンラインユーザー登録で、製品保証期間を3年間に延長
サウンドハウスさんより引用
まさにコスパ最強のZOOMからG6です。G11のクオリティは申し分ないギターサウンドでしたがそのクオリティをサイズダウンし、筐体に凝縮。
僕も実際に試奏してみましたがプリセットが使いやすいサウンドです。個人的にはアンプシミュレーターの大事なポイントはプリセットが使える音がどうかという点だと感じていますがG6はちゃんと使いやすい音です。操作面も直感的でギタリストユース。タッチパネルで操作できるのも良いですね。
センド/リターン端子を搭載しているため外部エフェクトを追加することも可能です。オーディオインターフェースとしても使用できるのでまさに現代のギタリスト向けのコストパフォーマンスの高いアンプシミュレーターです。
ZOOMがオリジナルアンプモデルとして出しているKRAMPUSはハイゲインタイプのアンプモデルとして気にいる方も多いはずです。

YAMAHA/THR30Ⅱ

YAMAHA ( ヤマハ ) / THR30II Wireless ギター/ベース用アンプ コンボタイプ
YAMAHA ( ヤマハ ) / THR30II Wireless ギター/ベース用アンプ コンボタイプ
■ギター/ベース用アンプ/コンボタイプ
■出力:30W(15W+15W)/バッテリー駆動時 15W(7.5W+7.5W)
■スピーカー:9cmフルレンジ x 2
■搭載アンプタイプ
・15種類 Guitar Amp モデル
・3種類 Acoustic モデル
・3種類 Bass Models
・3種類 Flat ボイシング
■アンプシミュレーション:CLEAN, CRUNCH, LEAD, HI GAIN, SPECIAL, BASS, ACO, FLAT
■エフェクト:CHORUS, FLANGER, PHASER, TREMOLO, ECHO, ECHO/REV, SPRING REVERB, HALL REVERB, *COMPRESSOR, *NOISE GATE
(*の印がついているエフェクトはTHR Remote上でのみ使用可能です)
■ギターワイヤレス機能搭載:要Line6 Relay G10Tトランスミッター(別売)
■Bluetooth機能搭載
■接続端子
・INPUT(標準フォーンモノジャック)
・PHONES(ステレオミニジャック)
・AUX IN(ステレオミニジャック)
・USB
・DC IN
・LINE OUT(L/R標準フォーンジャック)
■電源:ACアダプター
    充電式バッテリー *駆動時間約5時間
    (使用条件によって異なります)
■サイズ:420x195x155mm
■重量:4.3kg
サウンドハウスさんより引用

個人的に大満足のコンボタイプのアンプです。THR1からアンプサウンドがさらに改良されています。
どのアンプタイプもクオリティが高い。帯域のレンジが広く、歪みの質感もきめ細かいです。ちゃんと手応えのある音が出ますよ。空間系エフェクトも素晴らしいクオリティ。特にリバーブが最高です。
さすが世界のYAMAHA!と感じさせる製品です。
内蔵しているバッテリーを充電して持ち運んで使うこともできますよ。Bluetooth機能搭載も嬉しいポイントです。アコースティックギターにも使用できますし、宅録のみならず幅広い用途で使用できます。

LINE6/POD GO

Line 6 ( ライン6 ) / POD GO
Line 6 ( ライン6 ) / POD GO
■主な機能・仕様
・定評のあるHelix/HXプロセッサー・ファミリーから継承したアンプ、キャビネットおよびエフェクト・モデル
・カラー・ディスプレイ搭載によるわかりやすいユーザー・インターフェースと素早く簡単な音作り
・ポータブルなコンパクト&軽量設計
・視認性に優れた4.3インチ (11cm) カラーLCD
・アクティブなエフェクトが識別可能なフットスイッチのカラーLED
・サード・パーティ製インパルス・レスポンス(IR)をロードすることで無限のキャビネット選択が可能
・音切れなくトーンの切り替えが可能なスナップショット
・簡単にプリセットのエディットとバックアップが可能な無償のPOD Go Editアプリ
・ステレオ・エフェクト・ループおよびTRSエクスプレッション・ペダル/デュアル・フットスイッチ入力
・一般的なアンプに4ケーブル・メソッドでの接続が可能
・レコーディングとリアンプに対応する4イン/4アウト、24ビット オーディオ・インターフェース
・寸法:88(H)×230(W)×359(D)mm
・重量:2.35kg
サウンドハウスさんより引用

2020年の中で出たハードウェアのアンプシミュレーターの中でコストパフォーマンスの高さはトップ3に入るでしょう。音質は高い人気を誇るHelix/HXファミリーのギタープロセッサーから継承したプロクオリティのアンプ、キャビネット、エフェクトモデルを使用可能です。
さらになんといってもギタリストユースなUIで扱いやすさが良いですね。今まで音は良いけど扱いやすさがイマイチといったアンプシミュレーターに悩まされてきた人もいるのではないでしょうか?このアンプシミュレーターは直感的な操作で触ってすぐにサウンドメイクを楽しめるのはさすがLine6といったところでしょう。
私も実際にPOD GOを試奏してみましたが音質はこの価格帯であれば十分です。本番のレコーディングでも問題なく使えるクオリティです。
PODシリーズを今まで使ってきた人たちはあの豆型の筐体のイメージがある人も多いはずです。今回の筐体はフロア型ですが本体の電源をつけた際にあの豆型のシルエットが画面に浮かび上がり、個人的にテンションが上がりました。ハードウェアのアンプシミュレーターを探している方はぜひ一度試奏してみてください。

BIAS AMP2.0 Professional

Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / BIAS AMP 2.0 Professional
Positive Grid ( ポジティブ グリッド ) / BIAS AMP 2.0 Professional
BIAS Amp 2は、究極を目指すヴァーチャル・アンプ・デザイナーです。オーセンティックなトーンの再現、真空管アンプだけが持つ質感、部品単位での組合せ、マッチングをしながら、
理想のアンプを作り上げることができます。Amp Match機能を利用すれば、実際のハードウェアのトーン、ギター・トラックを複製してしまうことも可能です。ToneCloudにつなげれば、そこにはアーティストやレコーディング・スタジオが手がけた、文字通り数千ものカスタムアンプにアクセスできます。さらにあなた自身が組み上げたカスタム・トーンをクラウドにアップロードすることも出来るのです。
BIAS Amp 2はヴァーチャル・アンプ・デザインの革命であり、スタジオからステージ、そしてまた別の場所へと、どこへでも連れていける、究極のギター・トーンを目指すあなたのためのツールです。
◎BIAS AMP 2Standard 新機能
・新しいダイナミック・トーンエンジン
・新しいプリアンプ、パワーアンプ
・新しいトーン・スタックとトランス
・新しいキャビネットモジュールとデュアル・マイキング
・新しい真空管キャビネットとマイク・オプション
・新しいRTA EQ
・新しいユーザー・インターフェイス
※BIAS Amp 2.0 Professionalの追加機能
BIAS Amp 2.0 Standardの全ての機能に加えて、以下の機能をご使用いただけます。
・アンプマッチ機能
・100種類の新しいアンプマッチ・プリセット
・Blues Expansion Pack
・Bass Expansion Pack
・IRデータ読み込み用ファイルマネージャ
■主な特徴
・36タイプのオーセンティックなアンプ・モデル
・アンプ・デザイン機能で、好みのアンプを自在にデザイン!
・プラグイン・バージョン、スタンドアロン・バージョン
・無制限のカスタムアンプの保存
・トーンクラウド機能で、世界中のBIAS仲間が作ったアンプを好きなだけダウンロード可能
サウンドハウスさんより引用
こちらはソフトウェアアンプシミュレーターです。スタンドアロンでの操作はもちろんのことDAW上でプラグインとして立ち上げて使います。真空管アンプの持つ質感を極限まで再現したと言われるアンプシミュレーターです。こちらの目玉の機能としてはAmp Match機能です。
実機アンプからサウンドをキャプチャーし、オリジナルアンプを作り上げることが可能です。
作成したオリジナルアンプはToneCloudにて世界へ共有可能!!
あなただけの究極のアンプをぜひBIAS AMP2で作りましょう。スタジオでも自宅でもライブでも、どこでもあなただけのオリジナルギターサウンドを響かせてください。

おわりに

最近のアンプシミュレーターは昔と比べ、コスパが良くかつクオリティは十分なものばかりです。一度試奏してその再現度の高さを体感してみていただきたいです。
最終的な判断はもちろん音の好みによると思いますのでぜひじっくりと選んでみてください。というわけで今日はこの辺で!ではまた